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2007.09.19

『敵は海賊・正義の眼』読了

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敵は海賊・正義の眼』(神林長平/ハヤカワ文庫JA)読了。

ものすごく久しぶりに海賊シリーズを読んだ。10年の時の流れにも関わらず、相変わらずの作品だったのはある意味驚異だのう。キャラクターも全然古さを感じないっつーか、少なくともアブロ!(ちなみに物質精神の区別なしに何でも食う悪食の猫型宇宙人。愛嬌など口にしたくともありません。なお作品中最強にして最悪の存在でもある。一応主人公の一人)とかを始めとして、時代を超えたキャラクター性があるような気がするよ。戯言だけど。まあ内容の方は、自由を愛する、と言うよりも不自由を憎悪する海賊王匋冥が、例によって自分を束縛するものをぶち壊してぶち殺しつつ、その裏側ではさらに別の目的を持って策謀しつつとある女性に愛を語ると言うお話である…あれ?海賊課の話はどこ行った?いや、この匋冥は作品としてはそれほど表に出てこなくて、あくまで海賊課の刑事であるラテルたちが匋冥を追うというストーリーなんだけど、あまりにも彼の存在感が強烈過ぎて、他の登場人物たちの影が薄くなりすぎですよ!この海賊王は、明らかに悪人ではあるんだけど、独自の美学と良心で行動するダークヒーローとしての側面が強烈で、読めば読むほどにかっちょええ。ラテルたちでさえ、彼の犯罪を憎みこそすれ、彼自身を憎悪していると言うわけではないあたり、もはや善悪を超越した存在であると言えるなあ。もはや奴に対抗できるのはアブロだけだ!頑張れアブロ!ラジェンドラ(宇宙船)も忘れちゃいやん。

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