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2007.09.06

『月光のカルネヴァーレ~白銀のカリアティードⅡ~』読了

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月光のカルネヴァーレ~白銀のカリアティードⅡ~』(J・さいろー/ガガガ文庫)読了。

あらあらあら、これは素晴らしいんじゃない?冒頭からしてペルラ嬢の超悪趣味、超極悪な拷問シーンから始まるあたりにJ・さいろーの素晴らしいセンスが垣間見れるのだけど、それはそれとして、原作でも扱われてきたピノキオのモチーフを作者なりに消化している感じがあって好ましい。まあ作中ではピノキオのピの字も出てきやしないんだけど(人はそれを妄想とも言う)(うるさいな)、ノヴェラが記憶と魂について繰り返し対話を求めようとアレッシオやフォーラに縋り付くさまは正直胸キュン(おかしいな…オレはショタではなかったはずだが…)。

答えの出ない答えを求めて、己の苦しみを飲み込もうと言う姿が愛おしい。アレッシオもまた自らの野望と情愛の葛藤に苛まれ、人狼と人形との殺戮の宴に巻き込まれる。ただ苛まれ、虐げられる「弾丸」の子供たちは、その苦役のままに押しつぶされる。人狼の男は殺戮に酔い、人形師の男は滑稽な素振りで首を掻き切る。ひとたびの救いと意義を見出すことが慰めになるのだろうか?魂の所在を求めた人形の躯は何も語らずただ夢見るのみなのだ。

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