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2007.09.16

『ドラゴンキラーあります』『ドラゴンキラーいっぱいあります』読了

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ドラゴンキラーあります』『ドラゴンキラーいっぱいあります』(海原育人/C・ノベルスファンタジア)読了。

評判がよかったので読んでみた。おもろい。なんかユーモアファンタジーの王道って感じです。キャラ設定だけ見るとアメリカのポップファンタジーだと言われても信じてしまいそうになる(やや誇張的表現)。主人公のココとヒロイン(?)のリリィの間が交わされる軽口及び罵詈雑言の軽快さと、根本の部分ではお互いを信頼し合っている関係などはまさしくバディものの物語。恋愛感情と言う方向には向かわないところが作者は分かってやってるよなあ。もっとも、男女間のバディものの場合、恋愛と言うほどしつこくなく、親友よりもほんのちょっと深い関係が望ましい(僕のこだわり。文句あっか)ので、今後、もう少し関係が変わっていくとうれしいのだけど。まあ1巻から2巻に進んでいくにつれて、当初、世慣れたココが力関係的に上位に立っていたところが、迷いを振り切りつつあるリリィに逆転され、言い換えれば尻に敷かれつつあるので、そのあたりも興味深くはあります。さらに言えば擬似家族ものの側面もあって、二人の間にはアルマと言う少女の存在があり、彼女を中心に家族的な親愛関係が生み出されていくところも面白くて、少しずつ父性に目覚めていくココや、最初から過保護な母親状態のリリィがいて、ホームコメディ的な要素もある。2巻のラストでまた家族が増えてしまったりして女所帯と言うか一見ココのハーレム状態でありながら、一向にココに性的な感情が生まれてこない関係などを見ると、この集団の関係はまさしく家族としか形容出来ませんね。あるいは、戦争によって深く傷ついたココが、擬似的な家族関係を経て、傷を乗り越えていく姿を描くこともこの物語の目的だったりするのかもしれない、と思った。
…いや、まあ、考えすぎかもな。

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受信: 2007.09.16 20:05

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