『悪魔のミカタ666(3) スコルピオン・デスロック(上)』読了
『悪魔のミカタ666(3) スコルピオン・デスロック(上)』(うえお久光/電撃文庫)読了。
運動会編前編です…ってまだ前編かよ!終わらないのか!?と言うわけで赤組も白組も、お互い一歩も譲らずに白熱するデッドヒートのまま、運動会は後半戦に続いていくのであった。参加している人々の思惑は複雑怪奇して持つれあいながらも、運動会そのものはごく平凡にして熱血に進んでいくところがたまらない。お互い勝負に熱くなって、そりゃもう大騒ぎさ!その裏では、冬月日奈を蘇らせることの是非を巡り、譲れない信念をかける駆け引きと衝突がある。運動会の中で、堂島コウは自らの求める望みを幾度と無く試され、揺らがされるところがすごいなー。平凡な日常にこそ、大切な決断をするための理由、いや決断をするためのよすががあるのだということなのだろう。決して揺らがないと誓ったコウは、その誓いこそが揺らぎの原因になっていることに気がついているのかいないのか…。なんとも皮肉なものだなあ。
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