『マリア様がみてる フレームオブマインド』読了

『マリア様がみてる フレームオブマインド』(今野緒雪/コバルト文庫)読了。
蔦子さんが表紙で何事かと思いきや短編集でした。なんだよ期待させやがってーと言うのは冗談です。なんともバラエティに富んだ作品集になっていて、なんでこんな女の子たちが泣いたり笑ったりしているだけの作品が面白いのか不思議な気持ちになります。いや、面白いと言うのともちょっと違っていて、ただ安心感があるといいますか…悪意と呼ばれるものから遠ざけられた世界で戯れる異世界感が良いといいますか…。まあそんな感じ。きもーい(オレが)。10篇もある短編集で一作一作はそれほどの厚みは無いけど、切り口が一般生徒の日常だったり事件だったりと薔薇さま周辺ではなかなか見られない、脇役の視点からの話が充実していて、作品世界のも広がりが出てきているように思う。と言うか、マリみて世界でミステリーが出来るんだな…「四月のデジャブ」は良い意味で意表をつかれた。前にも叙述トリックがあったような気がするけど、今回ほどトリック中心じゃなかったもんなー。あと、「温室の妖精」の幻想性もけっこう高く評価したいところがあって、こういうのももっと書いて欲しいなあ、と思った。他の作品もけっこう粒が揃った短編で、充実してると思う。ノッてんなー作者。
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