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2007.08.26

『ダークエルフの口づけⅢ』読了

02797041
ダークエルフの口づけⅢ』(川人忠明/富士見ファンタジア文庫)読了。そういえば2巻の感想を書いていなかった。

これはいわゆるノワールものと呼ばれるジャンルのもので、まさかソードワールドノベルにおいてノワールが出来るとは正直なところ驚きであります。登場する人間はどいつもこいつも筋金入りの悪党ばかりで、お互いの隙を虎視眈々と狙い、隙あらば食らい尽くそうとする際どいバランスの中で繰り広げられる陰謀劇。この冷たい緊張感というべきものを、この作者はソードワールドの世界に生み出してる。その中で陰謀にも関わらず、非常にまっすぐな気性を持つアマデオを主要視点人物に配していることで、陰謀に翻弄される人間の姿を描くことで読者が作品に入り込みやすくしているところに作者の上手さを感じた。またアマデオを視点にすることで、ヒロイン的存在でありながら物語の陰謀の一端を担うダークエルフの密偵サラベラの揺れ動く心を、匂わせる程度にわずかな描写を見せているところもグッド。ツンデレとか言ってんじゃねーぜと言う感じだった。

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コメント

私的にはアマデオが魅力的に思えないのが残念なシリーズですね。
そうするとサラがこれまでの人生になく気にかけているのが不可解すぎて。

なんせ復讐を誓って、憧れの相手を目指し、冒険者を経てファイター2レベルって(苦笑)
そんな能無しの上に、性格的にも理想主義すぎて判断能力が低く、
ただ甘いだけの優しさや誠実さ(少なくともこの世界ならざらにいる程度)でこれだけ見込まれるのもちょっと。
ゲームの方をやっていたせいなのでしょうがその変が気になってしまって。

ゼロの使い魔もそうですが、たいしたことない奴な描写をしてしまったキャラが活躍するのはどうしても作者補正としか感じられず、そんなエコヒイキされるキャラは嫌いになり、その嫌いなキャラが活躍しさらに嫌いになり…のスパイラルに陥ってしまうので。

ちなみにダメな描写としてアマデオなら実力ないのは仕方ないにしても、勝てない相手に挑むとこなど。
サイトなら姫にキスを許すといわれ口にするって…じいさん世代でも騎士が手にキスするとかなじみあるし、知らないならなお悪く、手を出してるのに気づかず推察もできない奴であると。
後者は細かいようですが、他人の心を読んでるんじゃないかと思えるようなキャラが自分への恋愛感情は気づかないとかいうご都合主義っぷりに近いというか。

投稿: | 2007.08.29 12:30

名前書き忘れました^^;
ちなみにサイトについてはダイ大のポップやGS美神の横島的キャラを
たいした山場や逃げもなく成長なしに、ピンチになると潜在能力発揮しますよって感じでキライになったという方が正しいですね。

好きな分安易にパクられた(実際にはお馬鹿キャラなだけでしょうが)気分になってしまったといったトコですね。
いや媒体の違い上悠長にやってられないのだからしょうがないってのは分かってるんですけどね~

投稿: kkrk | 2007.08.29 12:39

なるほど。まあたしかにアマデオは、周囲の人間に比べると弱いし情けないやつではあるのですよね。

でも、僕はそれほどアマデオが駄目なやつだとは思わないんです。と言うのは、アマデオは別に戦闘を専門的に学んだわけでもない一般人と言う位置づけであって、これまでのソードワールド世界の冒険者(冒険者はゲーム的にはある種の特権階級と言うか、ヒーロー的存在であるわけですが)とはまったく異なるタイプの登場人物だと思うんですよねごく当たり前の平凡な若者というか(冒険者になっているって描写ありましたっけ…。見逃してた)。世間についても、平凡な日常の裏でどれだけ凄惨な現実があったとしても、そういった出来事には本来は関わらない人間なんでしょう。

僕の想像ですが、ベラがアマデオを気にかけるのは、別にアマデオに見込みがあるからではなくて、本来ならば裏の出来事に関わらずに過ごせる人間でありながら、自分を慕って追いかけてくる彼を見捨てることが出来ないためでしょう。出来るならばそんな現実など教えたくない、と言う親心に近いものかもしれませんね。確かにアマデオは考えが甘くて経験も不足していますけど、そんな甘っちょろい考えで生きていけない世界の方が、本来は異常なんだと思います。

まあ、ゼロの使い魔については…あれはもう異世界で勇者になってお姫様とラブラブしたいというオタク男子の煩悩を具現化した話ですから…。

投稿: 吉兆 | 2007.08.30 00:32

あ、ダメというのはあくまでヒーローレベル、主人公レベルの話です。
普通に付き合うにはいい奴だろうし、実りはなくてもがんばっているっぽいですし。

ただそれだけやって実らなかったのに変に活躍するとイヤだな~って感じです。
弱くても赤い鎧のポールみたいなのだったらおかしく感じられないのですが。

ベラの場合キャラ的にはアマデオみたいなのでも何人も切り捨ててるだろうし、殺したくなくても殺してきている(何年も一緒にいた冒険者仲間でさえも)のになぜアマデオに限って?ってのがおかしいトコですね。
いっそ恋愛感情を持ってるとかの方が情の強さ的に納得できるんですが、アマデオ程度に惚れる…?ってのがご都合に感じられて。

なんというかアマデオ以外のキャラは事態を思惑道理に運び、失敗したものは死に、運び続けられた者は益を得る。となっていると思うんですよ。
ですがアマデオだけは考えたらずでも運良く生き残り、なぜかお偉いさん(ベラ、エビータ、公爵etc)に目をかけられると。性格の良さだけでこれはちょっとね。他が良いだけに残念かなと。

結論:脇なら良キャラ、主役は失格。ちょい活躍○大活躍×。

投稿: | 2007.08.30 08:20

と言うか、アマデオって主人公でしたっけ…。実はあまりそういう風には読んでいませんでした…。

僕は、アマデオって日常と言うか、表の世界を象徴するキャラクターだと思っていたんですよ。ベラのような闇の世界の住人が何で暗躍しているのかと言うと、表の世界に知られぬうちにひっそりと決着をつけるためであって、アマデオは何も知らないうちにすべては終わっていると。そうやって世界ってやつは回っているんだろうなあと言う感じで。

その意味ではこの3巻目は非常に危険なところで、つまり”日常”の象徴である人々に対して直接危険が降りかかってしまっている、と言う時点でかなりギリギリの状況なんだなあと言う切迫感を感じてしまったんですよ。

全然関係ない話ですいません。

投稿: 吉兆 | 2007.08.31 00:46

サラって誰だよ
ベラだろ、バ~カ

投稿: お前ラ馬? | 2008.07.07 16:16

サラって誰だよ?
ベラだろ、バ~カ

投稿: お前ラ馬? | 2008.07.07 16:19

はいバカがここにおりま~す。
全然気がつかないでナチュラルにコメントしている自分が怖いわ。大器的な意味で。

修正しておきます。わざわざ指摘してくださってご苦労さまでした。

投稿: 吉兆 | 2008.07.07 21:03

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