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2007.08.13

『悪魔のミカタ666(2) スコルピオン・テイル』読了

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悪魔のミカタ666(2) スコルピオン・テイル』(うえお久光/電撃文庫)読了。

うーん…いやすげえな…。”戦い”と言うものは、実際に剣を交えた時にはすでに決定されていると言う言葉通り(うろ覚え)、この巻においては、戦いに至るまでのフィールド作り、言い換えれば戦いの前段階である”勝利条件を設定”することに一冊まるごと費やされているようだ。それぞれが持つ”目的”が異なる以上、必然的に勝利条件が異なることは当然なんだけど、ライトノベルでそのことを明確に描いたのって、しかも、その過程が面白いとなると皆無に等しいよな・・・。勝利条件が設定されていないと言うことは、自分が本当にやりたいことが明確になっていないと言うことで、そこにはつまり迷いがあり、迷いがあるということはそれをもたらす原因があり、何故その原因が生まれてしまったのかと言うところは、結局のところ当人が(良しにつけ悪しきにつけ)それまで生きて積み上げてきたものであり、その部分をはっきりさせることなく勝利条件を明確にすることが出来ないのであるが、それはまさに悪魔のミカタ一学期編で13巻かけて描かれてきたものそのもので、それだけの長さ、重みを積み上げてきた背景を、咀嚼し消化し受け入れると言うことは容易ではないのは当然であるわけで、それぞれのヒロインが勝利条件を定める(自らを受け入れる)までを描くと言うことは、それだけで凄まじい濃度のドラマが生み出されるのだと言うことを思い知らされた思いである。しかし、それだけの濃度を描く事を、数多く登場する人物それぞれが絡み合いながら複雑化していく関係そのものを描くに至っては、ひたすら読者としては圧倒されっぱなし。あまりにも巨大な大伽藍の如き壮麗さと換言しても物足りぬ。どこまで行くんだこの作品は…。

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