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2007.07.26

『薔薇のマリアVII.SINBREAKER MAXPAIN』読了

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薔薇のマリアVII.SINBREAKER MAXPAIN』(十文字青/角川スニーカー文庫)読了。

罪破るものよ、大いなる痛みよ、か…。このあたりの言語感覚って、十文字青の独特なものだよなあ。普通、小説で使うような感じじゃなくて(特に英語関連)、やっぱりロックとか(詳しくないので適当)あっちの感覚のような気がする。ポップだけど間違っても詩的ではなくキッチュでさえある、そんな感じ。

ともあれジュードリ編完結。死んだ仲間を生き返らせるために、マリアたちは敵陣の真っ只中に潜入を開始する。時同じくしてジョーカーに率いられ、血塗れ聖堂騎士団へ反抗の牙を剥くジュードリの人々との壮絶な戦い。そしてそんな戦いに関係なくさまざまな策謀を繰り広げる人外のものたちの思惑が絡み合い、物語は最終局面に到達する。ジュードリ編の真の意味でのクライマックスと言うこともあるけれども、全編これ見所と言うべき凄まじいテンションだった。マリアの葛藤、トマトクンの秘密、ユリカの思い、ヒゲ…じゃないトワニングの後悔などZOOメンバーの葛藤が次々と明らかにされたり、パンガロファミリーの再生をかけてチーロ坊ちゃんが異様にはっちゃけたり、ロシュが降臨したりして世界観の謎もほんのちょっと明らかになったり、突然ソオルなる存在が表われたり、もう全然伏線がまとまらねえッ…!それぞれの壮絶なテンションを維持したまま最終決戦になだれ込む様は圧巻としか言いようがないな…。とても良い作品でした。ラブ。

ところでリクについては全然伏線が回収されなかったのは、次巻以降の伏線なんだろうか…。てっきりもうちょっと主要な役割を果たすかと思ったので、ちょっと肩透かしだった。

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コメント

こんばんは。コメント失礼します。

本書はもっとも楽しみにしているシリーズです。吉兆さんの感想を拝見して、そういえば青先生は元々ストリート・ミャージシャンだったなと思い出しました。

リクに関しては、意外に活躍が少ないままにフェードアウトしてしまいましたね…。個人的な予想だとしばらく彼は出てこない気がします。彼の未消化な伏線は、そのままアジアンへと引き継がれるのではないかと。

投稿: isaki. | 2007.07.26 23:49

まあ先入観かもしれませんが、このシリーズは呪文とか台詞回しに小説的な感覚から外れているような気がするのですよね。ミュージシャンの経歴が影響しているのかなあ、と言うのはさすがに強引かとも思いますが。

リクについては同意。アジアンの背景につっこんで語られるときには、無くてはならない存在になるのでしょうね…。

投稿: 吉兆 | 2007.07.27 00:54

エピローウを読む限りでは、リクとルカはエルデンに立ち寄るっぽい。アジアン編?の8巻で出てくると思われ。

投稿: 多分 | 2007.07.28 06:04

8巻ってアジアン編なんですか?
それなら速やかに伏線が回収されそうで嬉しい限りですな。

投稿: 吉兆 | 2007.07.28 22:48

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受信: 2007.07.30 18:09

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