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2007.07.07

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』読了

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』(入間人間/電撃文庫)読了。

あー。ああー。あああー。これはこれは。アレだ。なんだ。それだよそれ。指をさしてえんがちょーと面白がって隔離するか、顔をしかめつつ不謹慎だと真面目ぶるかの二択、あるいはウヒィ!と心の底から喜ぶか、クダラネーと言いながらニマニマするか。あらゆる読み方をしてもすべて悪趣味と言う形容にしか当たらない類いの話ですわ。内容も悪趣味ならこれを喜ぶ読者も悪趣味。悪趣味ですいません。まあ別に悪趣味だって良いんだけど、思わずなんか語りたくなってしまうタイプの作品ですなあ。饒舌で露悪的な主人公は、まあ要するにうそつきなんだけど、一番の嘘は、コイツ人間嫌いでしょ?と言うより他者に自らの中に踏み込まれる事を病的に恐れることをひたすら隔しているところですわな。この主人公は、”誰かに触られる”だけで全身に鳥肌を立てるほどに他者と嫌悪しているのに、嘘でもって他者と関わらずにいられないと言うかなりどうしようもないタイプのやつ。他人が嫌いなのに、残り少ない人間性を大事に守り続ける痛々しさとでも言うのかね。いろいろな人物が出ているけど、明らかに一番病んでいるよなー主人公。あー、まー、それはともかく。絶対多数のどうでもいい塵芥の中で、大切な何かの存在を、例えそれが幻想と嘘で塗り固められたものだとしても、捜し求める人たちの話で、まーちゃんも、”犯人”もそういう存在を求めていただけなんだけど、そこに”みーくん”が表われて、嘘っぱちの特別な何か”ヒーロー”にならんという話なんだけど、その”ヒーロー”は嘘っぱちで、と言う話でもあるわけで。殺人鬼と戦うのは黒マントの糸使いの役目のはずなんだけど、それにお前はなろうとしたんじゃん。文句言うなよ主人公。嘘に嘘を重ねて正義の味方で、これからも頑張るべきか、頑張らないべきか、それが問題だ。嘘だけど。

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