『レンズと悪魔(3) 魔神攘戮』読了

『レンズと悪魔(3) 魔神攘戮』(六塚光/角川スニーカー文庫)読了。
相変わらずきちんと面白いのはさすが。八眼争覇は順調に進み、新たな敵、虐殺者ガーディアンの登場。しかし、この男、世間の評判とは違ってずいぶんとお人好しで…というあたりから、少しずつ単純なバトルロイヤルものであるだけではなく、その裏側の出来事や、さまざまな人間の思惑などが混じってきた。そろそろ単に勝利するのではなく、参加者それぞれの思惑が表層に現れ、最終的には八眼争覇って結局なんなの?と言うところに執着するのかな。相変わらずコミカルなくせに乾いた筆致でバッサバッサと人が死んでいくわりに、主人公やテッキ、ファルナなど主要人物たちの背景は情感たっぷりに描いているあたり、やはり見事なバランス感覚であると思った。
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コメント
うーん
召還すれば皆強いってのがなー
そこら辺を何とかして欲しい
投稿: たろー | 2008.08.14 18:05
召喚すれば皆強い、と言うより主人公の能力が弱いんですよね。ルナの能力は戦闘向きじゃないので、純粋な戦闘力では魔神の中では最下級でしょう(普通の悪魔にも負ける)。主人公は、別に天に愛された特別な才能はないし(もちろん、一般的には優れた術師レベルですが)。
でも、僕なんかにはそういうところが良いんですよね。ワンノブゼム、たいして強くも無いデッキをやりくりして、強大な力を持った敵の裏を掻き、騙し、出し抜く。
つまり、この作品は、弱者の物語なのでしょう。Fateとの類似性を語られることがありますが、根本的に異なるところは、そういった自分の弱さを認めた上で、それでも手持ちでなんとかやりくりをしていこうと言うところなんだろう、と思います。
投稿: 吉兆 | 2008.08.16 03:47