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2007.06.15

『シャギードッグⅡ 人形の鎮魂歌~defeated~』読了

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シャギードッグⅡ 人形の鎮魂歌~defeated~』(七尾あきら/GA文庫)読了。

こ、このヒキはありえねえっ!と、ものすごい終わり方に開いた口が塞がりません。本当に「来週をお楽しみにっ☆」な終わり方じゃないですか!いや、さすがに☆はないけど、本当に来月あたりに続きが出てくれないと読者のこっちが飢餓に陥るってものなので、続きを早くお願いします。

ところで順調に続きが出て、デビュー当初から読み続けている七尾あきらファンとしては大変嬉しい限りで、この調子で出来るだけ長く続いて欲しいですな。んで、ファンとしてはまったく嬉しいというか、とても面白かったんだけど、改めて七尾あきらを読んでみたところ、実はこの作者の”面白さ”って言葉にし難いなあと思ったりしたのだった。この作品は、僕はかなりガチなサイバーパンクだと思っていて、正しく”現代的”な意匠で生み出されたSFであるとおも思っているのだけど、しかし、それは作品上において本題なく、ただの背景に過ぎない。また、登場人物たちの魅力と言うものも際立っていて、オズの冷酷さと裏腹の幼な子のような無邪気さと愛らしさや、明るく元気で、そのくせ凶暴なまでの果断な意思力を持つ”まりん”の強さや、穏やかなむく犬の風情でありながら凶暴な怪物を抱え込んだ大介の正しくヒーローっぷりとか、それ以外の登場人物たちはすべて”単純ではない”造型があって、そこが大変素晴らしいと思うのだけど、やっぱりそれはこの作品の一部でしかない。他にもサイバーの領域に至ったハイスピードバトルとか、甘く切ない恋愛模様とかもあったりするし、痛ましくなるような残酷な現実とかもあったりするんだけど、やっぱりそれすらも『シャギードック』と言う物語に包括されているように感じられるのだった。どれか一つが突出しているのではなくて、多種多様な要素を作品から乖離させることなく統一させることが出来る不思議な違和感の無さは、確かにデビュー作である『ゴッド・クライシス』からあるもので、七尾あきらの優れたところであると思うのだ(ちなみにこのデビュー作、科学の粋を凝らしたサイボーグと本物の妖怪である”鬼”が同じ世界で存在していると言うこれまた混沌とした作品であって、実にこの作者らしい)。

<追記>
冷静になって考えてみると…要するに七尾あきらの全部が好きだと言っているようなものだなこの文章。まあ、そんなに間違ってはいないが。

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