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2007.03.08

『シャギードッグ 天使の序章』読了

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シャギードッグ 天使の序章』(七尾あきら/GA文庫)読了。七尾あきらはGA文庫に拾われたのか(超失礼な表現)。

とりあえず面白かった。妖怪とサイバーパンクが大好きと言うかなり矛盾した嗜好もつ作家なだけに、達人のもつ超人的な武術と、それすらソフトウェア化されていて、直接脳にインストールすることで再現できると言うテクノロジーを両立させているところが作者らしいと思った(だって気功までテクノロジーで再現しちゃうんだぜ?)その上でいかに高性能のツールを持っていても、結局は使い手の腕に左右されるものでしかないという描写をきちんとしているところがまた素晴らしい。ライトノベル的な世界観とサイバーパンクを融合しているのだ。あとこの作品に必要なのは、やっぱり妖怪だよなあ。気功を使い、サイバーすらも生身で粉砕する超人武術家の爺さん(この人のキャラがまた良いんだ。もう夢枕獏の小説に出てきそうな妖怪ジジイ。何しろ好々爺でありながら力をみだりに使うのが大好きで、好きあらば人体を破壊したがるスケベジジイなんて最萌えキャラですよ)がいるんだら、妖怪ぐらいだしてもいいんじゃないかと思ったんだけどそれはさておき。

おはなしとしては、主要登場人物にあたる3人の関係構築のためのエピソードで、まさに序章と言うと言う感じだった。主人公たちの関係が非常に複雑怪奇になっていて、三角関係なのかBLなのか良く分からん微妙な関係がやたら面白い。いろいろと陰謀やらの分かりやすい伏線も張られているし(主人公の中にいる人格の正体はバレバレだけど…)、早く続きが読みたいです。

七尾あきらは今まで扱われ方が不遇で、シリーズをはじめてもすぐに打ち切りを食らったりしてなかなかシリーズを進められなかったけど、今回は堅実に始まった感じがあって安心感があったかな。これで次で終わったりしたら大笑いなのだが(笑えねえ)、まあ大丈夫だろう、たぶん。

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