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2007.03.18

『ストライクウィッチーズ 弐ノ巻スオムスいらん子中隊恋する』読了

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ストライクウィッチーズ 弐ノ巻スオムスいらん子中隊恋する』(ヤマグチノボル/角川スニーカー文庫)読了。

主人公の穴吹智子の成長物語とあるけれども、実質的には群像劇の体裁をとっており、主軸としての智子とその周辺にいる人たちの物語といってしまっても良いと思う。みんな良いところで格好良い台詞を言いやがるよなあ。智子の不器用一直線はやっぱりヤマグチ作品の主人公であるとも思った。まあ、あとはエロスも山盛り。ラブも山盛り。ヤマグチノボルらしいサービス精神が旺盛でございます。あと百合も大盛りで大変よろしゅうございます。

ところで異形の敵である「ネウロイ」の存在が、良く分からない怪物的な存在であることがこの作品におけるある種の楽観を支えているような気がする。戦争そのものについての葛藤をオミットしているとでも言うのかねえ。まあライトノベル的には”敵”と言うものは完全無欠にコミュニケーションが不全である相手であれば、いかに残酷無残な行為であっても読者に承認されるものだからなあ。などと言うのは我ながら無粋過ぎると思うけど、ただ、僕は”敵”の姿が見えない戦いと言うのはどこか気持ち悪いなあ、と思う。まあ逆に”敵”の姿が見えていれば良いのかというものでもないので、単に僕が戦争小説が嫌いなだけなんでしょうけれども。

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コメント

こんばんわ、ご無沙汰しています。

確かに、ライトノベル系の萌戦争系作品に出てくる敵は、正体不明のメカ系怪物と言うのが通り相場ですよね。
今回の作品は兵器の擬人化も考えられているので、その入れ辺とのバランスが非常に良くとれていると思ったのですが…作品の戦争描写が…となってくるとそもそも向いていないのかもしれませんね。
イカロス出版の「MC☆あくしず」なる萌ミリタリー雑誌を発売日前に入手しようとしてしまうおいらにとっては最高の作品となりましたけども、向き不向きがあることだけは有りますね。
ではでは今回はこの辺で

投稿: きつねのるーと | 2007.03.24 01:01

まあこの辺はお約束の領域なので、我ながらミステリに対して人間が書けていないと言う類いの無粋さであるとは思うんですがね。あと戦争描写云々にケチをつけるつもりは全然なくて、そもそも人間の葛藤が描かれていれば”リアル”な戦争描写であろうはずもないわけで(ガンダムは人間関係の葛藤を描いているけれども”リアル”では全然ないですよね)。ただ僕が気になるの、自分が何と戦っているのかも分からない状態で戦うと言うのは、非常に危ういことであると感じると言うことです。

投稿: 吉兆 | 2007.03.24 09:54

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