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2007.03.04

『零式』読了

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零式』(海猫沢めろん/ハヤカワ文庫JA)読了。

なんすかこのゲロ格好良い文章は。どこにもいけない鬱屈そのものに鬱屈している少女たちの倦怠と焦燥をぶちまけてとにかくすべてをぶっ壊せと言う衝動を全肯定したグレイトにファッキンな作品。ぶち破るべき壁が本当にそのまんま壁だったり、壁は乗り越えるものじゃなくてぶち破るものだったりといろいろと超分かりやすいんですが、そんなことはどうでもいいんです、絶対。うだうだと分析をするような小説じゃあねえんですよう。とにかくクソのような世界に対峙出来るものはスピードだけであって、スピードのみが世界の拘束を振り切る力を有しているわけで、既存のすべてを振り切り未来の障害をクラッシュするためにこそスピードを求める衝動のみが必要なんですよう。まったくクソがクソを垂れ流す世界にうんざりだ!だから俺は消えるぜばーい、っつー話でもあるわけで。そうか?まあいいんだけど、内容云々は本当にそんな感じではあるんだけど、とにかくスピードを追い求めていく(追い求めざるを得ない)事情、すなわち世界のクソぶりとそこから生じる焦燥の描き方がえれーかっちょ良くて、そこから抜け出すのはまさに正義!だと思えるのは大変素晴らしいアジテート小説ですね。つまりロック。嘘ですごめん(お前、喧嘩売ってんの?)。とりあえずこの本は「クズめ!」とか「クソが!」とかいいながらゲラゲラ笑いながら読むのが正しい作法なんじゃないかと思うよ。まったくこんなファッキンな小説が出版されるなんてある意味で奇跡のような話だぜ。素晴らしい。

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