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2007.03.30

『悪魔のミカタ 666 スコルピオン・オープニング』読了

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悪魔のミカタ666 スコルピオン・オープニング』(うえお久光/電撃文庫)読了。

悪魔のミカタの2学期編。なんつーかあっさりと魂を集めてしまった後の展開で、コウに起こった異変を軸にあらたな駆け引きが生まれています。いやーうえお久光の発想力はすごい。すごすぎて明らかに何かがおかしい。エロゲーハーレム展開をここまでクールに処理できるなんて…。遅れてきた思春期に翻弄されるコウがあまりにも中学生的妄想を繰り広げるに至っては、そのギャップから生じる笑撃度は並大抵のものではない。うえお久光がすごいのは、これをすべて計算でやっているってことなんだよな…。

後半の”彼”の決意は、実のところものすごく分かり難い上に屈折していると思う。自分の大切な存在である相手の望みを”叶えない”ことこそが最大の望みとして、相手がそれを望んでいない事を知りつつなおそれを自らの望みとして決意すると言うのは、すごく奇怪な動機に思えるのだけど、これまで続けられてきた綾に対する”彼”の曖昧な態度を見ていれば、現在の”彼”の行動に、少なくとも感情面では納得が言ってしまえるところがすごい。これもすべて計算してやっているのか?作者は。どこまでが天然で、どこからが計算なのか…。底が未だに見えん…。

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悪魔のミカタ666スコルピオン・オープニング 著者 うえお久光 イラスト 藤田香 レーベル 電撃文庫  よく分からない人物名が沢山。  人気blogランキングへ ← よろしくお願いします。  クリックありが... [続きを読む]

受信: 2007.03.30 18:20

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