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2007.02.28

あー鼻水がとまらん

ついに花粉症が悪化してきやがった…。正直、つらいです…。

買ったもの
1.『アレクシオン・サーガ(1)』 五代ゆう GA文庫
2.『ストライクウィッチーズ 弐ノ巻スオムスいらん子中隊恋する』 ヤマグチノボル 角川スニーカー文庫
3.『百合星人ナオコサン(1)』 kashmir メディアワークス
4.『さらい屋五葉(2)』 オノ・ナツメ 小学館
5.『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD(1)』 原作:佐藤大輔 漫画:佐藤ショウジ 講談社

まさか五代ゆうのファンタジーがまた読めるとはなあ…とてもびっくりだ。そして『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の超絶ファッキンゾンビエロマンガぶりにもさらにびっくりだ!ずげー、とにかくずげー。ひたすら絶望的な”世界の終わり”を描いたゾンビ漫画として極めて正しい作品なんだけど、佐藤ショウジのやたらと萌エロ度の高い絵柄のおかげでなにやら混沌とした雰囲気をかもし出している。なんて趣味の悪いマンガだ!(褒め言葉)

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2007.02.27

『天使が開けた密室』『龍の館の秘密』読了

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天使が開けた密室』『龍の館の秘密』(谷原秋桜子/創元推理文庫)読了。

富士見ミステリー文庫から創元推理文庫へ移籍となった谷原秋桜子を初めて読んだ。ものすごく可愛らしい小説だと思う。富士ミスから発売されているとはとても思えないぐらいに素直でひねくれたところの無い作風がとても魅力的だと思う。そのくせミステリ的には非常に端整であって、さほど複雑なトリックを仕掛けているわけではないのだけど、主人公を初めとする登場人物たち、扱われるガジェットから犯人の動機までがスムーズに繋がるところが見事だった。全体を通じて突出したものを感じるわけでもなければ、バランスの悪いところもなく、すべてが一定のレベルで美しく調和しており歪なものを感じないのはなかなかに素晴らしいことではないかと思うなあ。自分の中にどこにも不協和音として引っかかるものがなく、するりと受け入れることが出来る素直さがあって、そうした無防備とさえ言える”言葉”がとてもチャーミングのである。ほんと、可愛い小説だよなあ。


しかしこれ、富士見ミステリー文庫の中ではかなり浮いていたことは間違いなさそうだ。イラストが無いだけで、全然ライトノベルを読んでいる気がしないなあ。

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なんか眠くてしょうがない…

睡眠不足はストレスの親友ですねえ。

1.『教艦ASTRO(1)』 蕃納葱 芳文社
2.『超妹大戦シスマゲドン(2)』 古橋秀之 ファミ通文庫
3.『鬼切り夜鳥子(2) 京都ミステリーツアー』 桝田省治 ファミ通文庫

『教艦ASTRO』。予備知識はなかったのだけど、本屋で見かけたときに妙に表紙に惹かれるものを感じたので、まあいいか(?)とばかりにと購入した。これが僕にしては珍しいことに大当たり。すごく面白いです。まんがタイム系のいわゆる萌え四コマ漫画は粒がそろってんなー。

『シスマゲドン』の2巻がようやく出た。めでたい。相変わらず明らかに間違っている”熱さ”が良いですね。イラストの内藤隆も異様に力が入ってんなあ…。

『鬼切り夜鳥子』の2巻を買いました。えらく厚いな…ちょっとびっくりしてしまったよ。相変わらず佐嶋真実の表紙はエロスに満ち溢れていて最高だと思いました。ぽろりもあるんかい。

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『クジラのソラ 02』読了

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クジラのソラ 02』(瀬尾つかさ/富士見ファンタジア文庫)読了。

SFとしてもライトノベルとしても大変面白い作品なんだけど、読めば読むほどに話を詰め込みすぎで作品が破綻しかかっているところをギリギリで制御している感じがする。なんで300頁超の作品に対して「拙速すぎて話がバタバタしている」と言う印象を受けなくてはいけないのかが謎だ…。この作者、明らかにプロットの段階で一冊で収まるような作品を書いていないと思う。この2巻だって、他の作家だったら明らかに上中下巻ぐらいのストーリーを無理矢理圧縮して一冊にまとめている感じがあって、キャラクターの描写は足りないは、バトルシーンは足りないわで物語の骨格だけを読まされている感じがしてしまうのだった。繰り返し言うのだが、これは300頁超(正確には330頁ぐらい?)の作品であり(富士見ファンタジア文庫の常として1頁あたりの文字数は普通の他文庫と比べて少ないにしても)、分量が短くは全然無いのである。

恐るべきは、それだけの分量に対して話の密度が高すぎることが原因であることだ。これだけの分量を費やしてもなお足りない物語の密度。このストーリーに見合うにはおそらく後一冊は必要であったと思うのだが、しかし、瀬尾つかさと言う作家はデビュー当初から高圧縮超密度の物語による暴走を旨としているので、その意味では正しいと言えるのだが…。

正直、僕はこの作家がまだ見切れていないと言えるのだ。この拙速は、実は作者の作劇術そのものであり、決して未完成品ではないのかもしれないし、あるいは未だ発展途上であり物語の暴走を抑え切れていないのかもしれない。そのあたりの判断が未だ付かず、ただ何かすごいものを書いている人なんじゃないかと言う実感だけはある。とてつもない大器の予感はひしひしと感じるので、今のままで終わる作家ではないとは断言出来るのだが、問題は一体どういう方向に伸びていくタイプなのかさっぱりわからん…。

本当に、これ、300頁超の作品なはずなのになあ…(しつこい)。

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2007.02.26

一日中頭がぼんやりする…

なんか上手くものを考えられんなー。回転数が明らかに落ち込んでいる感じ。やべー。

1.『沈黙のフライバイ』 野尻抱介 ハヤカワ文庫JA
2.『声で魅せてよベイビー』 木本雅彦 ファミ通文庫
3.『キララ、探偵す。』 竹本健治 文藝春秋

……何も言うな。分かっている。気の迷いだ…。けどよう、しょうがないじゃないか…安森然が描く表紙がとってもエロかったんだもの(開き直りやがった)。つーか、初竹本健治がこんなんで本当にいいのだろうか…。

『声で魅せてよベイビー』はいまいちタイトルが気に食わなくて買っていなかったのだが、各所で評判があまりにもよろしいのでつい買ってしまった。いやーライトノベルの可能性と言うやつを侮っていました。見事な恋愛小説ですなあ。

野尻抱介は、まあ買わないわけにはいかないっしょ?

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2007.02.25

『再始の女王 抗いし者たちの系譜』読了

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再始の女王 抗いし者たちの系譜』(三浦良/富士見ファンタジア文庫)読了。

お、女って怖え。そういう話ですよね?(たぶん違う)

策謀の女皇帝サラと初代魔王エルのお互いの守るべきものと決して譲れぬ信念をかけたバトルが凄まじい。単に派手なバトルがあるというわけではなくて(むしろ戦いの規模そのものは小さい)、どちらかといえば自分の信念を貫くためのなりふり構わなさが徹底している感じ。お互いの精神をへし折るための策略、策謀、駆け引きが、読者である僕の想定しているものよりも一歩深いのは読者として満足感が高かった。決して譲れないものを持った二人の戦いの落としどころも見事で(たぶん、この作品で一番感心した部分なんだけど)、相手に敗北を認めさせる(=戦意をへし折る)ために必要なものは、”事実”と”誠意”であるなんて、まったく骨の髄まで策略が染み付いていますね。サラのいわゆる”人間力”の見せ方が上手いんだよな。まあその分、物語の細部が軽い部分に不満はあるんだけど、その辺は無いものねだりと言うものかも(軍団を指揮しているはずなのに、あまり”血”と”鉄”の匂いがしないなーとか)。一区切りと言うことですが、まだ続編はありそうな気もするなあ。

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『描きかけのラブレター』読了

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描きかけのラブレター』(ヤマグチノボル/富士見ミステリー文庫)読了。

ツンデレの第一人者(適当)であるヤマグチノボルが、ライトノベルのお約束から離れてストレートな恋愛小説を書いてしまった初めての作品か?書いてしまった、と言うのはいささか不当な言い方であるかもしれない。と言うのは、ヤマグチノボルにとって『ゼロの使い魔』で見せる”萌え”を前面に打ち出した作風は余技にしか過ぎないと思うからだ(無論、極めて高度な技法を使用してるということは前提である)。真にヤマグチノボルが得意としている部分、すなわち作家としてのヤマグチノボルが描くテーマとなるものは、ぐるぐると暴走する劣等感とか恋に空回ったりと言う青春の痛みと挫折であると思うのだ。普段は”萌え”と言うフィルターによってラブコメディになっているそれを、この作品では一切のフィルターをかけていないために、ヤマグチノボルの生のままの”何か”が見えてくるように思った。

さて、一切のフィルターがかかっていない今作ではどんなものかと言うと…「リアルツンデレは死ぬほどめんどくさい(そして迷惑だ)」と言うことである。今作のヒロインである円のツンデレぶりと言うのは、ツンでは主人公ユキオとの些細な感情のこじれからひたすら彼の生活をかき乱し、日常生活をズタズタにしていくのをさらに数年にわたってイジメを続けていくというかなり洒落にならん有様で、デレに入ったら独占欲を発揮して自分をきちんと見てくれない相手には容赦なく接してくるどうしようもなくめんどくさい女なのであった。可愛げと言うものがまったくありません。こうして書いてみるといかにもいつものヤマグチノボルらしいツンデレキャラなんじゃないの?と言う風に思われるかもしれないが、作者の筆致が極めて恬淡としており、ギャグもコメディにも流されない冷静さがあって、結果的に円と言うキャラクターをフォローすることなくむしろ不愉快ささえ伴う生々しさを生み出しているのだ。

さてここまで書いてきておいて、全然褒めていないことに気がついたのだが、実際には僕の言いたいことはそういうことではないのである。確かにそういったライトノベル的なキャラクターの立て方としては間違っているのかもしれないのだが、それはラブコメ的装飾を排して登場人物たちの日々移ろう感情を丹念に描いているということにも繋がる。例えば友人が円に告白するための絵を描いてくれ頼まれて、その絵を描いているうちに、過去の決して愉快ではない円とのかかわりを思い起こし、自分の気持ちに主人公が気がつく過程の美しさすら感じさせるほどにナイーブで複雑な感情が表出していると僕は思うのである。まったく劇的ではなく平凡でありさえすると思うのだが、言葉に出せないもろもろの感情の捉え方が好みなのであった。

とても面白かった。

(関係ないが、おそらくこの作者は実は突飛で逸脱した発想と言うのが苦手で、平凡な設定を好むタイプだと思うのだが、それはゼロの使い魔におけるフィクション部分のあまりのお約束ぶりとかによく表われていると思う)

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『月の娘(2)』読了

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月の娘(2)』(渡辺まさき/HJ文庫)読了。

…あら?2巻で終わりですか?と言うのが正直なところ。続けようと思えばいくらでも続けられる設定だと思うんだけど、やや肩透かし気味。魔女のお役人とか、五十鈴の存在が説明不足のまま浮いてしまっているので実に打ち切りくさい。本当はもうちょっと時間をかけて描写するつもりだったんじゃないかなあ。まあそこをあえてうっちゃって、伊吹の帰還に話を絞って、きちんと収まるべきところに収めているので物語としては文句ありません。キャラクターにも物語にも過剰なところがまったくない作風も相変わらずで、ライトノベル的ではないゆったりとした不思議な魅力がありますな。まあ、他愛の無い話といえばその通りではありますが、そこは言わないお約束で。山田秀樹のイラストも相変わらずよいです。

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2007.02.23

安心した

Fate/stay night[Realta Nua]」に発売日決定。4月19日かー。オレの誕生日のすぐ近くだなー(どうでもいい)。

まあ何かトラブルがあったんじゃないかと心配していたんで一安心といったところか。それまでに「ひぐらしのなく頃に 祭」をクリアしておかんとなあ。

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『ルーンの杖秘録(4) 杖の秘密』読了

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ルーンの杖秘録(4) 杖の秘密』(マイケル・ムアコック/創元推理文庫)読了。

さあ暗黒帝国との一大決戦だ!と言うわけで主要登場人物もそうでもない人も塵芥のように殺されていく様がスピーディーに描かれているのだが、あまりにスピーディーに惨殺されていくありえなさに何かが反転してほとんどギャグになっている。なんかこれどこかで読んだ読み心地だなあと思ったら、これはこの間読んだ『魔風海峡』(荒山徹)みたいな伝奇小説のノリじゃないですか。気がついたオレがびっくりだ。このシリーズはムアコック先生がエンタテインメントに特化した作品なんだけど、とにかく次から次へとガジェットを繰り出し、ありえない勢いで主人公をピンチにしていく過剰さがまんま伝奇小説なんですね。人間の命が紙くずのように軽いのも同じような印象。ムアコック先生…すごく…軽いです…(いろいろなものが)。まあ、全体的に行き当たりばったりと言うか、明らかに思いつきでお話を進めている感じがあるんですが、その行き当たりばったりさ加減にも慣れてくれば逆説的に楽しめてくると言うか伝奇と言うか。ライバルキャラの逆噴射的自滅とか、主人公の親友であるところのダヴェルクのあまりに救われない死に方とか、残酷無残な軽いノリは荒山徹にそっくりですよ!(逆だ、逆)

と言うわけで、不肖、この吉兆は、当時のムアコック先生は山田風太郎的な伝奇ファンタジー作家であるということに大悟いたしました。いやいやマジマジ。ヒロイックファンタジーの時代にこんなファンタジーをファックした作品を書いちゃうんだからムアコックは伝奇作家だって絶対(伝奇脳の持ち主の妄言)。

とてもエルリックサーガを書いている人と同じ人には思えんがな…。

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かんばろう、と思うほどに別の仕事が舞い込んでくる

予定の仕事をさせてくれ。

今日買ったものっす。
1.『えむえむっ!』 松野秋鳴 MF文庫J
2.『ヴィンランド・サガ(4)』 幸村誠 講談社
3.『荒野に獣 慟哭す(5)』 原作:夢枕獏 漫画:伊藤勢 講談社
4.『蟲師(8)』 漆原友紀 講談社
5.『CLOTHROAD(4)』 脚本:倉田英之 漫画:okama 集英社

………………はっ!『えむえむっ!』のあまりのポテンシャルの高さに呆然としてしまった。いやはや、これはなんと評したものか…。松野秋鳴と言う作家は、個人的にはかなり高く買っている作家で、おそらく将来的には何がしかの傑作を書いてくれることは疑っていなかったんだけど、まさか新シリーズでこんな作品を書いてしまうなんて…末恐ろしい…。オレ、エロでもギャグでもなく、コミカルかつシリアス、そして浪花節に「マゾヒズム」と言う概念を取り扱った小説って生まれて初めて読んだ…。

これだからライトノベルを読むのはやめられんなあ。

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2007.02.22

花粉症になると文章を書くのもままならない…

なんか意識がハッキリしねえなあー…。感想を書く気力がどんどんなくなるるー。

まあ、とりあえず買ったものは下記の通りです。

1.『サイレント・ラヴァーズ』 吉村夜 富士見ファンタジア文庫
2.『麗しのシャーロットに捧ぐ』 尾関修一 富士見ミステリー文庫

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『僕僕先生』読了

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僕僕先生』(仁木英之/新潮社)読了。

面白いなあ。とある美少女仙人とであった自堕落な青年が、一緒に不思議な旅を歩みつつ、師となった美少女仙人に対するどきどきわくわくな情動に翻弄されながら、その翻弄されている様を洗いざらい察しつつもからかい弄びそしてすべてを受け入れてしまう僕僕先生のあまりのいちゃいちゃパラダイスぶりには思わず悶絶した。時に青年を突き放したり、時に甘えたりと翻弄しつつ、結局ラブラブしてんじゃねーの?と言いつつも実のところそれほどベタベタしているわけでもないと言う絶妙な距離感を図る僕僕先生がたいそう萌えるのでライトノベラーの人たちもじゃんじゃん読むがいいさ!なんかによく似ていると思ったら、僕僕先生って『狼と香辛料』のホロと同じタイプかもしれない。ホロよりも素直で優しいけれどもね。なにそれ女神!?(仙人です)

なんかニート小説と呼ばれたりしているけど、僕はこの主人公をニートと呼ぶのは大変に抵抗があるけれども(ニートと言うよりも昔の高等遊民に近いような気もする)、まあ何の目的も持てない主人公が美少女仙人と一緒に旅をする過程で自分に出来る事を見出していくというあらゆる意味で正統で、平凡とさえ言えるビルドゥンクスを描いているのだけど、お説教をしてくださるのが僕僕先生と言う美少女だからなのか、ちっとも説教くさくないどころかむしろものすごく癒されてしまうような気がするのは、きっと騙されているんだろうなあ。まあ騙されてもいいや、と思えるくらいに美少女仙人と主人公のいちゃいちゃがよろしかったのでした。

しかし、こういう作品が日本ファンタジーノベル大賞を受賞してしまう時代になったのか…。いや、大賞らしく資料の読み込みとか、幻想の描写とか大変素晴らしいんですけどね。…ってこの小説レベルで萌えを実現されてしまっては、電撃文庫等のライトノベルレーベルの存在価値がなくなってしまうじゃないか!

…ま、別にいいか。

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2007.02.21

目が、目がー(去年も言ったな)

花粉症にて目が開かない。まったくファッキンなことだぜ。

1.『夢幻外伝(2)』 高橋葉介 朝日ソノラマ文庫

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2007.02.20

『刀語 第一話 絶刀・鉋』『刀語 第二話 斬刀・鈍』読了

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刀語 第一話 絶刀・鉋』『刀語 第二話 斬刀・鈍』(西尾維新/講談社BOX)読了。

まあ、グダグダ言ってもしょうがないから端的に言ってしまおう。

驚くほどつまらない。

そもそもつまるつまらないの問題以前に、一冊単位の分量が短すぎてどうしようもない。普通の本で言えば、中篇単位で分冊になっている上に、そもそも本の内容そのもので言えば、長編の”章”単位でしかない。つまり、全12章の長編を分冊化したというのが適切な表現であろうと思われる。と言うことは、2巻目の時点では未だ起承転結の起の時点であるわけで、お話が盛り上がらないのはしかたがないと言えなくも無いのだが、問題は一冊あたりの単価が1000円以上もするという事実である。あーなるほど。講談社は一冊の長編に1万円を使わせる気ですかー。いや、凄いですね、どんな錬金術だよ。

まあ、現時点では、なげやりなプロットを戯言で引き伸ばしてしまっている様子がありありと分かるので、西尾維新の悪いところが全部出てしまっていると言う印象である。まあ長編の一編に過ぎないわけだから、もしかしたら今後面白くなっていく可能性は否定できないが…困ったことに、これ以上購入意欲をちっともそそられない。費用対効果が悪すぎるので、僕はもう買うのをやめます。

あと箱はいりません。

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2007.02.19

『ジョン平とぼくと(2) ジョン平と去っていった猫』読了

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ジョン平とぼくと(2) ジョン平と去っていった猫』(大西科学/GA文庫)読了。

いやーこれは一体何なんでしょうねー。面白いとは思うんだけど、およそ僕が持っているジャンル意識から半歩ぐらいのズレがあって、読めば読むほどに頭が混乱してきます。一体なんなんだろーこの小説は。

あえて言うならばSFファンタジーとでも称すべきものなんだろうけど、正確にはファンタジー的な世界観で科学的思考実験をやっているような小説と言うべきなのかもしれない。魔力と言うものが世界に普遍的にあって、人々はそれを扱うための技術を身に着けているわけだけど、主人公自身はその魔法と言うものに対しては懐疑的と言うか信頼の置けないものであるという印象があるようで、周囲ではそういうものだと思われている”魔法”に対してもいくつかの視点を持ち込んで、新しい側面を見出していこうとしているように感じられるのだ…って書いて気がついたが、それって作者がHPでずっとやってきたことじゃないか。つまり、大西科学が今までやってきていた、当たり前の日常の中からミステリー、ユーモアを導き出す手法を小説的に使用しているわけなんだな。その一風変ったユーモアが、作者の視点に常に”余裕”をもたらしており、作中の独特ともいえる”ゆるさ”に繋がっているのだろうなあ。

どことなく小林めぐみの『食卓にビールを』と似たような雰囲気ではあるな。日常を理論で再構成しようとしているところなんか特に。ただ、『食卓』は日常をSF的ガジェットを持ち込んでいるのに対し、『ジョン平』はファンタジーを科学で読み直しているともいえるのか。あー『されど罪人は竜と踊る』でも”魔法”的な能力を科学的物質で表現していたけど、あれよりももうちょっと抽象的かもしれない。科学的思考?そのものを持ち込んでいる、と言うことかなあ。うーん、よくわからんなー(オチなし)。

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2007.02.18

『戦う司書と追想の魔女』読了

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戦う司書と追想の魔女』(山形石雄/スーパーダッシュ文庫)読了。

ただ一つの希望だけを胸に、世界最強の武装司書、ハミュッツ・メセタの追走を逃れ走るオリビアの戦いは、彼女独りのものではない。この世の正義を純粋に信じ、正義に殉じたヴォルケンはもちろん、オリビアを助けるために自ら消えていったレナス、名も無い肉の”真人”など、彼女は多くの人々に助けられている。さらに言えば、ヴォルケンを育て導いたフォトナの苦悩、レナス(オリビア)を助けるために死を選んだモッカニア、そしてモッカニアを動かしたウィンケニーに至るまで、さまざまな人々が己の望みのままにかなわぬ望みを抱き戦い続けた一つの潮流が、オリビアと言う個人にたどり着いたということも出来るかもしれない。志半ばで朽ち果てていった人々の怒りと悲しみと希望は、決して彼らの死によってすべてが消えてなくなるのではなく確かに受け継がれるものがあるのだ、と言うことを描いているようで、強く心が揺さぶられてしまった。受け継がれるものを背負ったオリビアは、それらすべてを背負って生きていくことになるのだろうし、彼ら、そして彼女らの生に意味があったのかどうかは、オリビアのこれからの選択にかかっている。挫折し敗北したものたちの希望が、さらに激化していく武装司書と神溺教団の闘争にどのような波紋を投げかけていくのか、非常に興味深いところである。

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二日酔いなど何年ぶりのことであろうか

夕方になってようやく復調してきた。ここまでへべれけに酔ったのは久しぶり。昔に比べると酒に弱くなったものだとしみじみ思う。

以下、買ったもの。

1.『図書館危機』 有川浩 メディアワークス
2.『SFが読みたい!2007年版』 早川書房

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2007.02.17

『死者の村の少女 サーラの冒険Extra』読了

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死者の村の少女 サーラの冒険Extra』(山本弘/富士見ファンタジア文庫)読了。

こりゃまた山本弘の趣味全開の話だな。エロくて魔性の美少女が主人公と言う山本弘が好き好き大好き極まりなさそうな作品集。嫉妬深くて情が深くて悪魔であるデルと言うヒロインはあらゆる意味で山本弘の萌え萌えの女の子であることは疑いなく、そんな女の子がひどい目にあったりえろい目にあったりすると言う、ハッキリ言って妻も娘もいる様なまともな大人が書くような作品じゃねえ…だが!面白いというその一点でのみすべては許されるのだということだけはここに言明しておこう!オレが!(テンションたけえなあ…)

あと幻超二のイラストも大変クオリティが高いのだけど、この人最近マンガを書いていないけど、今は何をやってんだ?イラストでもほとんど見かけないし…。

「時の果てまでこの歌を」
山本弘らしい胸がキュンキュンするようなノスタルジックかつ甘い悲恋の物語ですわ。まったくなんでこんなだだ甘の物語をかけてしまうのかしら。永遠の17歳(だっけ?15歳?)の二つ名(?)は伊達ではございません。ギルドマスター・ダルシュの若き日の悔恨と、未来におけるありうべきサーラとデルの結末と、悲恋の痛みと未来への希望を描いた激烈に感傷的な作品ですね。いやー面白いなあこれ。ロミオとジュリエット的な悲恋話が好きな人はどうぞ…ってこれは一応ソードワールド小説のはずなんだが…。

「リゼットの冒険」
サーラの冒険で語られたおはなしの裏パート。まあサーラの冒険の一エピソードで、冒険と言うものに憧れる一人の少女の姿を、傷つき病んだサーラとの対比で描いているという意図は分かるのだが、結局のところリゼットたんハアハアですませられる話のような気がしないでもない。さすがにリゼットたんを押し倒して服を脱がせ始めるのはやりすぎだと思いました。これが同人誌だったら間違いなくヤッているね!(いい笑顔で)。

「死者の村の少女」
残酷で邪悪で愛らしい悪魔っ子少女と化したデルがサーラと別れてドレックノールへ向かうまでのエピソード。まー最強のデル萌え話ですわ。サーラに恋焦がれて忍び泣くデルが大層けなげで、そんなデルにどんどんひどいことをする気満載の作品なんですが、あんまりつっこんだ展開にならなかったのが肩透かしだった。もうちょっとひどい目に会うと思ったんだが…(って何を期待しているんだお前は)。

まあ、全体的に本当に5巻と6巻の間をつなぐためのエピソードという感じだったな。面白いことは面白いけど、ちょっと不完全燃焼な感じがしないでもないが、まあこれはこれでいいか。

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2007.02.16

さすがに市議会議員とか言う肩書きの人の飲むのは初めての経験だったぜ

まあよくしゃべる普通のおっちゃんだったけど。選挙活動は大変そうですねえ。

1.『絶対可憐チルドレン(8)』 椎名高志 小学館
2.『ハヤテのごとく!(10)』 畑健二郎 小学館
3.『オレはキャプテン(13)』 コージィ城倉 講談社

『チルドレン』。
不二子さんのナイスバデーっぷりは正直たまらんものがありますはい(それが感想か)。

『ハヤテのごとく!』
アニメ化ですか。まあ別にどうでもいいんだけど、ロボ執事はひょっとしてただの良い奴だったのか?

『オレはキャプテン』
気が狂いそうになるぐらい面白い。スカウトのおっちゃんが良い味だしてんなー。

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2007.02.14

月光中…その5

ルナリアアナザーエンド。あー…なるほど。多くの罪を重ねてしまったロメオとルナリアの行きついた先の、一つの忘却と再生の物語になるわけですか。ある種の逃避だし、無責任と言えばそうだけど…ただ、彼女は罰を受けているのだからね。これもあまりにも残酷ではある終わり方ではあるけれど、おそらくこれ以上のハッピーエンドは無理なんだろうな…。

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『ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~』読了

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ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~』(涼元悠一/GA文庫)読了。ようやく2007年の感想に入ってまいりました。

うへえ、マジでガチで真剣に百合小説だ……いや素晴らしいですね。つーかこれは小説的にみても、ひたすら耽美さを突き詰めた描写は見事なんじゃないかと思うなあ。説明の一切をうっちゃってひたすらキャラクターの(背景ではなく人格の)紹介に徹しているあたりは確信犯(誤用)なのか天然か。まあどっちでもいいと思えるくらいにひたすら百合百合しておりますが、単に百合と言うだけじゃなくて、漂うエロスの背徳感の描写が絶妙だなあ。みえそで見えないと言う感じでまさにエロス。んでそのエロスを支えるキャラクターの描写大変がよろしいのですね。魅力的にキャラクターを描いているおかげで、少女たちが戯れている姿を心置きなく愛でる事が出来るわけです…キモイなオレ。

えーともうちょっと別の話をすると、これはけっこうマジな伝奇小説の系譜であって、例えば古い家の血筋とか不死の少女とか東京魔方陣(違う)とかガジェットが大仰で、伏線は大判振る舞いなので、わりと大きな物語が語られそうな雰囲気があるんだけど、しかし、この巻では一般人である主人公の視点からしか物語が語られていないのは、どことなく菊地秀行っぽい現代B級伝奇の香りがあって、この作品が一体どのような方向性にあるのかは未だ混沌としており、その意味でも続巻に目が離せません。続編が出ればいいけどなあ…。

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周囲では飛行機が飛ばないやら電車が止まったやらなにやら大変そうです。

…今日は外出する用事が無くてよかったなあ…。

1.『のだめカンタービレ(17)』 二ノ宮和子 講談社
2.『神曲奏界ポリフォニカ えきさいと・ぶるう』 築地俊彦 GA文庫
3.『八の弓、死鳥の矢 戦塵外史[二]』 花田一三六 GA文庫

”のだめ”を変換すると”の駄目”に変換してくれるIMEはさすがだな。よくわかっている(心底どうでもいいデスね)。

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とりあえず購入報告

月光のカルネヴァーレをやっていたら感想を書く暇が無くなった。とりあえず買ったものだけ。

1.『天竺熱風録』 田中芳樹 洋伝社ノン・ノベル
2.『イヴは夜明けに微笑んで』 細音啓 富士見ファンタジア文庫
3.『かんなぎ2』 武梨えり 一迅社

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月光中…その4

月光のカルネヴァーレ中。

アンナアナザーエンド。一見、すべてがめでたしめでたしで終わったかに見えるけど、このルートだと”美女と野獣”の呪いが解けていないんだよな。しかし、だからと言って不完全かと言うとそうではなくて、異なる種族であり、今後も根本的なところで対立し続ける事を知った上でともに歩んでいこうと言う意味で、もっとも困難な道を進んでいるともいえるなあ。

アンナルートからの派生でルナリアルート。きっつい。幸せになるビジョンが何も出てこない。アンナがいなくなるとこの世界はここまで困難になるのか…。これはアンナルートよりもさらに”エゴ”と言うものが突き詰められていて、そのために多くの人を巻き込んでいくと言う”愛”と言うものの身勝手さ、我儘さがこれでもかと描かれる。こ、困難な話だなあ…。あー、ルナリアルートはアンナルートの真逆の物語なんだな。アンナルートもルナリアルートも美女と野獣でピノキオの話なんだけど、アンナは愛された人形で、ルナリアは愛されなかった人形。アンナは人間になるにせよ人形にとどまるにせよ”魂”を得る物語なんだけど、ルナリアは魂の無い人形を選ぶ。つーか魂なんてどうでもよくね?って感じか。本当に表裏一体の物語なんだ…。

アンナ、ルナリアルートを終えた雑感。これはW主人公制なんだな。ロメオが主人公でその他にヒロインがいるというわけじゃなくて、ロメオとそのルートのヒロイン(アンナやルナリア)の両方が主人公と言うわけか。なぜかと言えば、この二人は”お互いを支えあっていない”から。物語の序盤から中盤にかけて二人の関係を丹念に描いた後、それぞれが個別に抱える問題にもがき葛藤する。その問題の葛藤に対して”主人公二人はお互いに手を差し伸べない”。あくまでもそれぞれが苦悩した結果を、最後の最後にお互いにぶつけ合うのが最終的な決着になっている。だからW主人公制。まあ分かりやすく言えばカズマと劉鳳みたいなもんだな。

あーあと杉田智和(あ言っちゃった)が最高。どうも僕はこの人の「んー?」と言う台詞(?)が超好きらしい。なんか、その深いんですよ、声が。…どうもオレは男の声優の話しかしないな…。

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2007.02.13

どれだけオレは大塚明夫が好きなんだ

ききみみ名作文庫で大塚明夫が『杜子春』の朗読をやっているー。思わずいそいそとダウンロードしてリピート中。

ああー癒されるなあ。

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2007.02.12

『ゼロの使い魔(10) イーヴァルディの勇者』読了

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ゼロの使い魔(10) イーヴァルディの勇者』(ヤマグチノボル/MF文庫J)読了。

ぬう、9巻の時点ですでにあやしいと思っていたら、ついに10巻ではタバサフラグを不動のものにしおった…。ラブコメ主人公は登場ヒロイン全員と恋愛をしなければならないとはよく言ったものだ…。ヤマグチノボルめ、出来ておるのう。アンリエッタも含めて…えーと今は3角?4角関係になってんの?もうなにがなにやら…。

それはともかく、今回はお姫様(=タバサ)を助けに行く勇者パーティと言うおはなしになっていて、強大な魔力を誇るラスボス(=エルフ)に対して知恵と勇気と愛の力で立ち向かうと言うテンプレートそのまんまだったりする。この辺は相変わらずではあるが、ま、相変わらずなりにRPG冒険ものとしてはなかなか手堅く出来上がっているんじゃないですかね。今回はマリコルヌやモンモランシーなどどちらかと言えば脇役たちの活躍が光っていて、マリコルヌのあまりのぶっちゃけ具合には苦笑い。こいつこんなに愛すべきキャラだったっけ?WIKIで確認してみると、マリコルヌって1巻から登場しているんだよな…全然気がつかなかった…。ところでマリコルヌに限らず、ほんのチョイ役だったキャラでも出番がなくならず、忘れたころに登場するあたりにヤマグチノボルの作家としての誠実さを感じたりもするのだけど、それはまた別の話ですね。

今回興味深かったのが、サイトたちの当面の敵になると思われるガリア王国王ジョセフ一世の内面が描かれているところか。最愛にして劣等感の対象であった弟王子への愛情と憎しみがすべての源泉であると言うのは非常に分かりやすかった。弟を誇りに思い愛するがゆえに、”弟に対して憎しみを覚えさせた弟自身”が許せないと言う矛盾した感情が非常に人間らしくて良かったと思う。まあそれは己の醜さから目を背けようという逃避に過ぎないわけだけど…。己のコンプレックスそのものこそを憎悪するジョセフ王がこれからどのような道を進んでいくのか目が離せないところであります。

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『しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales』読了

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しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales』(上遠野浩平/富士見ミステリー文庫)読了。

なんかもーうにょーって感じ。ボディーに散々いいパンチをもらっちゃったあげく肝臓にクリティカルで悶絶みたいな。うにょー。

これは女の子二人がある事件を挟んで対峙する話なんだなあ。一つの事件を通じてお互いの考えていることを述べ合うことがお互いの気持ちのやりとりに繋がっているのが良い。自分の感じていること、日々思うこと、考えたことを交流させると言う行為がこんなにもスリリングなものになるなんてと言う感じで、例えばしずるさんとよーちゃんの間には、どうにもならない認識のズレがあって、ただそれはお互いを思いやってのことで、お互いにズレがあることを理解しつつ、それから目を逸らしたりあるいはぶつけ合ったりする。時に嘘をついたりごまかしたりね。物語が進むたびに(内的、外的な要因であれ)関係が変化していくのが美しくて、百合空間と言えばこれ以上の百合空間はないんだけど、もうちょっとストイックな感じかな。挿入される劇中作がお互いの関係の移り変わりを暗示していてこれもまた凄い。ゆったりとしたながらも確かに物語は進んでいることがよく分かる。また御伽噺めいた導入と卑俗で現実的な事件の狭間を埋めていくしずるさんの言葉がいちいちエッジが効いていて、上遠野浩平にしか書けないタイプの作品だと思った。良い意味で地に足がついてない感じで、とにかくメロメロです。うにょにょー。

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『GOSICK(6) 仮面舞踏会の夜』読了

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GOSICK(6) 仮面舞踏会の夜』(桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)読了。

ジュブナイルミステリーとして完成度が高くて実に素晴らしい。今までは基本的には一弥とヴィクトリカの関係が中心に描かれてきた、つまり言ってみれば”閉じた”世界であったのに対して、今作では一弥とヴィクトリカ以外の”大人”たちの思惑や、社会的な力=権力に翻弄される人々の姿が描かれ、今回の事件ではヴィクトリカが(一応)の勝利を得たものの、おそらく将来にわたっては二人の敗北するであろう強大な力の存在を予期させる。その力と言うのは、おそらくは桜庭一樹が他所で描き続けているもの、つまりは砂糖菓子の弾丸で打ち破ろうしたものと同一のものであろう。桜庭一樹の作品の中では最長のシリーズとなった『GOSICK』において、作者とともにもっとも成長してきたであろう一弥とヴィクトリカと言う”少年”と”少女”が立ち向かうべきものは、言うなれば桜庭一樹が打ち破ろうとしてるものでもある。果たして彼ら彼女らはその何かを打ち破ることが出来るのか。それとも今までの桜庭作品のごとく無残に敗北していくのか(ただ、そもそもそれは勝敗でわけるものではなく、挑み続けることに意味があることであろうとも思う)。結末など分かるはずも無いが、ただ『GOSICK』と言う作品がついに”本気”を見せ始めたのだと感じる。あとはただ物語の行く末を見守りたいと願うばかりだ。

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2007.02.11

『バッカーノ!1934 娑婆編―Alice In Jails』読了

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バッカーノ!1934 娑婆編―Alice In Jails』(成田良悟/電撃文庫)読了。そういやこれも読んでいたんだっけなあ。

まあ実は上中下巻の中巻だったというオチには思わずずっこけたのはみんな言っていることだから今更言わないけど(言ってるじゃん)相変わらずの迷走錯綜してんなあ、と。現時点は伏線をばらまく巻なんで、何一つ話が収束していないけど、続巻で強引かつご都合な豪腕で無理矢理まとめてくれる事を期待しよう…とは言うものの、作者は物語を閉じることについては意外なほどに保守的なので、そろそろ真の意味で暴走と言うものも見せてくれないかなーと思わないでもない。勝手な一読者の希望ですねすいません。

内容としては破壊魔グラハムとラミアの人外連中がぶつかり合って、もう何がなんだか分からんがとにかく凄いことになっています!と言う話。いや要約じゃなくて本当にそれしか話がないんだもん。他になんかあったっけ…ああ新聞社の社長がいて話をややこしくしていたっけ。あとマッド女医が出てきて皆殺し~とか。まあ全員頭がおかしい人たちが好き勝手にやっているばかりってことですねHAHAHA(米笑)。わたくしとしてはいい加減人外とか言って優越感剥き出しのラミア連中が、ただの人間でしかない(はず)のグラハムにぶった切られぶっ壊されぶちのめされてぶっ殺される様に異様な快感を覚えたと言うことで。くはは、人外がなんぼのもんじゃい!この世でもっとも殺しが上手いのは人間様じゃコラッ!人外を超える狂気を兄貴分のラッドともども見せたってくれや!不死だからっていい気になってんじゃねーぜぶひゃひゃって感じでサイコーでした(なんか変な脳内物質が出ているようです)。まあなんつーの?自分が強えと錯覚している奴が、勘違いに気がついた瞬間の絶望的な顔って最高だよな!?な?(ぶっちゃけ過ぎです)

ん?ストーリー?………どんな話だっけ?

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『化物語(下)』読了

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化物語(下)』(西尾維新/講談社BOX)読了。どの書影が一番見えやすいか確認中。

なんか今更書くこともあんまり無いんだけど、すでに3回ぐらいは読み返しており、その後もテンションが下がったらまた読もうかなーなどと考えているぐらいには傑作だと思うし、だったら感想を書かないのは誠意にもとるかと考えられる。だから書く。

まあ下巻だとエロ百合BLマゾスポーツ少女、神原駿河が異常に目立ちまくっておりまして、駿河がひたすらボケ倒し、暦くんがひたすらツッコミを入れ続けると言う形式が確立している…のは、他のキャラでも同じなんだけど、とにかく駿河がエロ可愛いので何にも言うことがないです。新キャラである千石嬢も非常に返し難いボケをかますと言う暦くんのツッコミ能力の試金石みたいなキャラなんですが、いかんせん駿河が強烈過ぎました。なにこの都合の良過ぎるキャラ。

まあとにかくストーリーは明らかに二の次で、ひたすらにボケとツッコミが繰り返されるだけの小説がはたして存在していいのか…。”ライト”ノベルなどと言うものをすでに完全に超越しているよなー。西尾維新の天才性と言うものを存分に味合わせてもらったわけですが、西尾維新の天才と言うのは、きちんと手綱を取る人間がいないと明らかに道を誤る可能性があると思うなあ、などと言うことを『刀語』を読んでいて思ったのだけどそれはまた別の話。とっぴんぱらりんのぷう。

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大丈夫、まだオレはまともだ

残業で遅くなった帰り道。さすがにパソコンの画面を見すぎて目とか肩に疲労を感じていた時に考えたこと。

「あー疲れた。今日は急いで本屋によって早く帰ろう」

考えてからしばらくして、何かがおかしいような気がした。数秒後にふと気がつく。

「なんで本屋に寄らなあかんねん(なぜ似非関西弁?)」

大丈夫、これをおかしいと思えるようならまだまともだ。たぶん。

買ったものは下記の通り。

1.『Y十M(ワイじゅうエム) 柳生忍法帖(6)』 せがわまさき 講談社
2.『ROOM NO.1301しょーとすとーりーず・すりー』 新井輝 角川ミステリー文庫

『Y十M(ワイじゅうエム) 柳生忍法帖(6)』で十兵衛先生がモテモテで修羅場だと!なんじゃこのギャルゲー展開は!!十兵衛先生はナイスガイだからしょうがないけどっ!…山風先生は本当に時代を先取りしすぎですよね…。まあ乙女たちが非常にラブゆくてよろしいかと存じます。その上で”肉袈裟”とかやっちゃうのがバカすぎるとういうかむしろそこがいい。

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月光中…その3

月光のカルネヴァーレ、アンナルートクリア。

なんだこの主人公のツンデレっぷりは…。

あとアンナさんがどんどん普通の女の子になって行ったのは、作者はやっぱ分かってやっているんだなあ、とか思いました。笑顔の天使から、笑顔はそのままで自らの罪を背負った人間になっていくって言うのは、確かに正しい意味での『ピノキオ』なんですねー。良い良い。

あと、全体的に感じるのは、この作品には自分自身を偽っている人間(純粋な人間はほとんどいないけど…)ばかりだってことな。自分の罪から逃げ、過去を偽り、永遠の現在に生きようとする主人公のロメオをはじめとして、みんな何かから逃げてばかり。逃げたことによるツケが最終的に何倍にもなって不幸が降りかかり、否応なしに過去と向き合わなければならないと言う葛藤が基調になっている…のかなあ。アンナルートだけだからまだ分からないんだけれども。

最近のニトロプラスは、本気でエロゲーの世界に”文芸”を持ち込もうとしているみたいだなあ。実は超実験作メーカーだったりするのかしら。

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『僕たちは歩かない』読了

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僕たちは歩かない』(古川日出男/角川書店)読了。これは東京シリーズの一編なのか。

その町の一日は2時間多い。26時間の東京で彼らは同じような境遇の”仲間”と出会うと言う話。同じ夢を見る者たちが誰にも知られぬ”あちら側”の秘密基地で切磋琢磨し夢を語る。一つの幸せな共同体の姿を熱情を持って奇妙に浮きだって語られていく。しかしその楽園にもまた”死”と言う現実が呼び込まれ楽園に影が落ち始める。堕ちたる楽園を取り戻すために若者たちは御伽噺の世界に足を踏み入れるのだ。この作品は現実に対する幻想と、この世ならぬ何かへの強烈な志向を秘めた現代の御伽噺であり、同時にこの世とあの世を行き来する”根の国”の物語でもあるのだ。イザナギの黄泉行をモチーフにしているのかと思わせる”あの世”へ向かう若者たち。御伽噺的な物語の中で唯一違和感があるとすれば彼らの疾走する魂だ。そこには黄泉に向かうと言う悲壮はなく、ただ己のかけがえの無い仲間と楽園を取り戻そうと言う圧倒的な肯定がある。熱狂と疾走に満ちた意思。彼らは(僕たちは)、今は決して地を歩かず、振り返らずに駆けて行くのだ。

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月光中…その2

昨日から大分ゲームを進めて見たところ、アンナが自分の手を汚し、そして己の欲を認めるようになる展開で一安心した。物語序盤の、底抜けの明るさで周囲を沸き立たせるような能天気さを少しずつ失い、怒りと悲しみを知りつつある彼女の姿は痛ましいが、僕は嫌いじゃないなあ(いや、別に綺麗なものを汚したいとかそーゆーことじゃなく)(心底クズですね)(うるせえ)。

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月光中

月光のカルネヴァーレをやっているのだが…あーこのメインヒロイン(アンナ)には腹が立つなあ!自分自身の行いが人を傷つけると言うことを、さらには生きようとする行為はすべて当人のエゴでしかないと言うことをいつまで経っても認めてくれねえ!アンナの生存が”彼女”を”殺した”と言うのに、いまだに”助けてくれた”なんて言われては”彼女”が報われねえ!認めろ!ある意味においては、お前が”彼女”が殺したんだよ!
このヒロインは、明らかに高みにたって見下ろしているよなー。他者の悪意に鈍感で、さらに弱さにも無頓着で。傲慢だよなー(いや、悪意は無いんだよね…悪意が無いから余計にイライラするんだけどさ…)。

まだ途中だからまだ分からないんだけどね。なんとなく彼女が自分のエゴを見出すところが、この彼女のルートの落としどころなんじゃないかと思っているのだが。あー、つまり、彼女が自分自身の独占欲などの醜い感情を認めることで、恋愛物語として成就するのではないかなー。

ただ、まあ。無知で傲慢だからこそ、純粋で優しくもありえるのが難しいところではある、な…。腹は立つけど否定も出来ん…。

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2007.02.10

『ブラックベルベット 緋の眼』読了

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ブラックベルベット 緋の眼』(須賀しのぶ/コバルト文庫)読了。

外伝作品ではあるが、ここで描いておかないと今後の展開でヴァルカーレとエイセルのキャラが上手く機能しないと判断したのかな…。正直なところサンティスについては今までろくに描写されていなかったので、最初は「誰?」とか思ったけれど。まさか重要人物だったりするわけですか?と言うわけで本編とは基本的には関わりなく、どちらかと言えば、本編における主人公たちの敵役でありながら今ひとつ描写される気配が無かった人たちのキャラ立てのためのエピソードみたいな感じだった。登場する男どもはどいつもこいつも性格が捻じ曲がっており、コバルト読者ってこんな男を受け入れられるのかーなどとを感じた。はい、どうでもいいですね。それはともかくとしても、ヴァルカーレはなんて面倒くさいツンデレなんだ!サンティスじゃなくてもこれは逃げ出したくもなる。ラストシーンでは心情が明らかにならないけど、サンティスの現状を見るに、友に対する友情と執着と、あるいは憎しみが際立っているよなー。ただ、今まではなんだか分からん敵役だったのが、ずいぶんと血の通った存在になったなあ、と思う。やっぱり須賀しのぶは奇妙に”弱さ”と言うものに対してこだわりがあるみたいだよな。特に男性キャラクターには必ず歪みと弱さがあったりするのが不思議。作者の好みなんじゃろうか。

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なんかデジャブを感じると思ったら

構成が冲方丁か…。まあ、たぶん一話目ぐらいは見る。

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『哀しみキメラ(3)』読了

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哀しみキメラ(3)』(来楽零/電撃文庫)読了。電撃祭りが開催されている横で今頃この本の感想を書く。書きたい感想がたまりにたまっているのだが、はたして追いつく日が来るのだろうか?どうすっかなあ。

なんかわりと面白いような気がする。いくらでも電撃ナイズ(何語だ)出来る設定でありながら、描かれるのが徹底してドロドロした人間関係のみというトリーズナーっぷりは好き好き大好き。全然伝奇アクションの方向には行かないのはいいのだが、これでは人気は出にくいような。有川浩のように一般小説に出て行った方が良さそうだなー(余計なお世話なんだけどさ)。

けっこうきつい話が続くけど、主人公たちの立ち位置によって選ぶ道を否応なしに突きつけられてしまう展開がいい。人間をやめてしまっても、あくまでも人間であろうとするもの、あるいは人間に見切りをつけようとするもの、どちらも選べないもの。それぞれの選択によって彼らの道は分かたれてしまう寂寥感が、子供たちの絆との対比で良く出ていた。また、相変わらず全体に流れる束縛をされるような「なーんかうまくいかねーんだよなー」的な不自由感が漂っているのもいい。エンタメとしてはどうかと思うけど。作者の代え難い個性だと思うんだけどね。

次巻で完結らしいけど、あー打ち切りですか。なんか2006年の電撃大賞は『狼と香辛料』の一人勝ちだな…。

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み、見んなよ…オレを見るんじゃねえぇぇ!

自意識過剰過ぎますよ貴様(と他者視点ですでに見ているこの矛盾)。

1.『E.a.G』 柴村仁 電撃文庫
2.『お留守バンシー(4)』 小河正岳 電撃文庫
3.『なつき・フルスイング! ケツバット女、笑う夏希』 樹戸英斗 電撃文庫
4.『ミミズクと夜の王』 紅玉いづき 電撃文庫
5.『悪魔のミカタ 666 スコルピオン・オープニング』 うえお久光 電撃文庫
6.『私立!三十三間堂学院(5)』 佐藤ケイ 電撃文庫
7.『世界の中心、針山さん(2)』 成田良悟 電撃文庫
8.『世界平和は一家団欒のあとに』 橋本和也 電撃文庫
9.『扉の外』 土橋真二郎
10.『狼と香辛料(4)』 支倉凍砂 電撃文庫

ふ…笑えよ。この愚か者をよ…。月に電撃文庫を10冊も買うなんて生まれて初めての行為だよ…。電撃文庫を10冊も買うと言う自分自身に耐え切れなくて、3冊-3冊-4冊と別の本屋で買ってしまったよ…。はっどうせオレはチキンだよチクショウ、ファック!(自意識過剰過ぎますか?)

結局、シリーズを読んでいない『シャナ』と『いぬかみ』以外の全部買ったことになる。うーむ…オレ自身も良く買ったものだと思うが、出版する方も方だよなあ。当然のことながらまだまだ読んでいないけど、今回の電撃大賞受賞作はそれぞれ良くまとまっておりますよ。イロモノかと思っていた『ケツバット女』が、これが意外と…。あと『世界平和は~』の非日常で日常的なテーマをやると言う僕の好きなタイプの話だったので肯定的に捉えています。他はこれから読む。

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2007.02.08

『つばさ(2)』読了

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つばさ(2)』(麻生俊平/MF文庫J)読了。

キャラクターは過剰でもなければ秀逸と言うほどに立っているわけでもなく、波乱万丈の物語のダイナミズムがあるわけでもなく、アクションもどちらかと言えばと言うよりもはっきりと地味で、ラブは無いこともないがコメは無い。全体的に真面目で堅苦しいところがあって、まだまだ麻生俊平はいかにもライトノベルを書くには恥を捨て切れてないなーと言う印象があった。もちろん恥なんて捨てるものじゃなくて、麻生俊平は麻生俊平にしかかけないものを書いてくれればよいと思うのだが、現時点においては中途半端な印象が強いように思った。最近の麻生俊平の作品では良く感じることなのだが、物語やキャラクターの描写に(ライトノベルでこういうことを言うのもなんなんだが)物凄い”ありえなさ”を感じる。例えば序盤における仮面の少女剣士の道場破りとかその振る舞いとか。お前、なんかジャンル違わない?みたいな気恥ずかしさを感じてしまった。なんだろう、この感覚…。なんかライトノベルっぽくないんだよなー。例えれば児童文学的、あるいはお芝居的な仰々しさ、とでも言えば良いのだろうか…。まあ面白くないわけではないのだが(でなきゃ2巻は買わない)何が面白いのか説明し難い作品ではありますな。ふむん。

<追記>
しばらく考えていたら気がついた。これってジュブナイルなんじゃん。そうなるとさまざまな疑問が解消されてくる。この作品の持っている気恥ずかしさと言うのは、ジュブナイルにおけるストレートな表現に対するものだったのか…。

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2007.02.07

なんかエロゲーばかりやっているように見えるが気のせいだ

まだ序盤も序盤なのだが、『いつか、届く、あの空に。』が面白い。

一見、いかにも萌えギャルゲーにしか見えないのだが、どうもそれだけではすまないような空気がひしひしと。まあ例によってシナリオライター買いをしてしまった作品なのだけど(『黒と黒と黒の祭壇』は面白かったなあ)、意外な佳作になりそうな気もする。まだ分からんが。

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『カミングアウト!』読了

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カミングアウト!』(高殿円/ビレッジブックス)読了。ずいぶん前に購入したのを延々と積んでしまったところ、先日たまたま発見したので読んでみたところマジで超おもろかった。まさしく痛快と言うにふさわしい”ぶっちゃけ”小説でした。話には5人の男女が登場するのだけど、それぞれが生活に不満と秘密を抱えており、その生活をどうにかしようと焦燥に駆られている様が非常に達者な筆致で描かれている。そんな人々の人生が、時に絡み合いすれ違いもつれ合いながら一つの結末に向かって、時にハイテンションに、時に物悲しく、センチメンタルに描いている。作品の肝はなんと言ってもそれぞれが抱え込んでいる事情を、人生で受け続けていた苦悩のすべてを”カミングアウト”する最終幕なのだけど、そこに至るまでの過程がしっかりと描かれているがゆえに、すべてを解き放たれたカタルシスは凄まじいものがある。決して絵空事ではなく、それぞれの苦しみと葛藤の克服に説得力があるから成立するのだろうね。その意味では、この作品は現実にきちんと根付いた正しい意味でのファンタジーなんだな。現代的なテーマをよくもまあここまで爽快感のあるエンターテインメントにできるものだよなあ。高殿円は本当に小説が上手いものだと思いました。

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『さよならトロイメライ(7)想いの輪舞曲』読了

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さよならトロイメライ(7)想いの輪舞曲』(壱乗寺かるた/富士見ミステリー文庫)をそういえば読んでいたのだった。忘れていた。

しっかし、『銀盤カレイドスコープ』とは全く別方向に感想が書きにくい作品だなあ。

やっていることと言えば、主人公が中学校(女子校)に拉致監禁されてなにやらエロエロしい仕打ちを受けつつツンデレお嬢様と和服戦闘美少女(セーラー服版)にもみくちゃにされると言う脳がおかしくなるぐらいに頭の悪いストーリーである(褒め言葉)。なんか萌え萌えしていらしゃいますなあという感想しか出てこないのだが、何一つ読み終わった後に余韻なり考察が得られるわけでもなく、かといって批判的な感想を覚えるでもない。ただ楽しいと言うだけの作品なのだった。伝奇的な設定も無いことも無いけれどあんまり主要なところではないからなあ。ただ正直なところ読み終わるたびに「体に悪そうだなあ(頭が悪いなあ)」と思うのだが、ついつい新刊が出てしまうと買ってしまう…。ほら、いくら美味しくても懐石料理ばかりじゃ味気ないし、時には砂糖をぶちまけたココアが飲みたくなるような気持ちとでも言うのか。そんなトロトロに甘い嗜好品を楽しんだかのような愉悦のみが得られる作品と言うのが、このシリーズに対する僕の評価なのであった。

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夢のようなシステムだ

本が好き!」(Something Orangeより)と言う企画が素晴らしい。まさに僕のためにあるようなシステムだ。どうにか軌道に乗って欲しいものだし、参加してみようかな。

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えー、まじっすか

セクシーボイス アンド ロボ』(黒田硫黄)がテレビドラマ化ですかー。まあアニメにはそれほど特化しているわけでもない作品なので別に問題ないといえば問題ないのかもしれないが。原作に思い入れがあるだけに不安は大きいなあ。たぶん見ないけど、一応チェック。

あ、実は僕は黒田硫黄が大変に好きで好きで好きでたまらない人なのです(唐突なカミングアウト)。

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『エーデルヴァイス』をクリアした

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エーデルヴァイス edelweiss』(モフモフ)をクリアした。同梱されている前作『ファム・ファタル』も含めて、大変に素晴らしい作品でした。うん、2006年に発売されたエロゲーでは個人的にベストかな。

なお『エーデルワイス』ではないので注意されたし。

エロゲーにはここまで純然たるハードボイルド作品があったとは全然知りませんでした…。己が不明、無知傲慢をほとほと思い知った次第。ああ、確かにここまで完璧なハードボイルド作品があっては『ファントム』でさえ少年漫画テイストであると言わざるを得ませんな。真の意味で大人のためのエロゲーであると言えましょう。特筆すべきは、香気に満ちたといっても過言ではない、江戸川乱歩を思わせる流麗にして淫靡、そして気高い文章であり、その文章を補佐し相乗効果でもってその美しさを際立たせる美しい絵と音楽である(ちょっと我ながら褒めすぎなんじゃねーの?と言う気もしないではないけれど、まあこれぐらいは言ってもバチはあたるめえ)。熱が驚くほどに感じられない(下手をするとくどいとさえ言われかねないほどに)緩やかで冷たい緊張感に満ちた文体に思わず昇天。あまりにも美しい映像と音楽と言い、これは一個の”作品”として見事に完成されていますね。ちなみに『ファムファタール』は黒、『エーデルヴァイス』は白を基調にしており、物語もそれに沿ったものになっていて、ただし、黒の中の白、白の中の黒、美しい黒、醜い黒、清浄なる白、汚濁を覆い隠す白と言うように、モチーフに込められた多重するイメージからも分かるように決して一面的なものではないところもポイントか。

一面的ではないという意味では、『エーデルヴァイス』の主人公である史絵は非常に象徴的であると思う。多くの価値観の中で自らの道を選び取ろうとするいわゆる”進歩的”な女性であるように思えるが、その実、女であることを受け入れながら、女であり続けることを受け入れがたく、女であり続けられぬことに寂しさを覚え、それでもなお孤独に咲くエーデルヴァイスの如き女なのである。決して彼女は男を拒否しているわけでもなく、自分が女として求められることにも喜びを覚えながら、しかし自らの”牙”、すなわち他者を傷つけるためだけに存在し、傷つけることで糧と喜びを得る”暴力”を抱えるという矛盾。彼女を取り巻く世界に対して、ただ己の”牙”のみを持ちて抗い、噛み破ろうとするあまりに孤高にして清廉にして野蛮なる淑女である彼女の生きる姿はあまりに美しい。

格好良いとはこういうことだよなあ。

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2007.02.06

『銀盤カレイドスコープ Vol.8 コズミック・プログラム:Big time again!』『銀盤カレイドスコープ Vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain’t so』読了

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銀盤カレイドスコープ Vol.8 コズミック・プログラム:Big time again!』『銀盤カレイドスコープ Vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain’t so』(海原零/スーパーダッシュ文庫)読了。

なんか世間からものすごい勢いで取り残されているような気もするけど『銀盤カレイドスコープ』の完結編であります。2冊同時発売とは正直驚いたけれど、別に水増しをしているわけでもなさそうなのでサービス精神の表れと受け取るのが健全というものか。

まあ内容は一言で言って大変面白いです。正直なところお話のすじは込み入ったものでは全然なく、憧れ焦がれるがゆえに対等でありたいという望みのままにリアに挑戦状を叩き付けたタズサが、死ぬほど本気で叩き潰されかけてどん底に落ちてそこから這い上がる話と言うそれだけと言えばそれだけの話。お話そのもは単純なのに、ここまで話が長くなるのは、タズサがズタボロになって這いずる姿を丹念に描いていることと、フィギュアの演技を演者ごとに描写しているためにいくつもの大会を描写していくにつれてどんどん長くなってしまうためかな。作者の生真面目さと変質的なサドっぷりが存分に発揮されていて大変に素晴らしいかと存じます。登場キャラを全部平等に描こうとして完璧に破綻しているところなんか愛おしくてたまらない。いちいちエロネタを盛り込むのも、明らかにサービスの領域を超えていて、単に自分が好きだからやっているんだろうことは確実な感じ。出てくる奴らが究極的にエゴイズムの塊だったりして癒しの欠片も無いギスギスした人間関係といい、いいかげん人気シリーズなのに好き勝手やってんなーと頼もしくもあります。萌えとか受けとか何にも考えてないですねこの人…。鈴平ひろがイラストを担当したと言うことが、この作品にとってもっとも幸福な出来事だったのかもしれない…(一般受けと言う意味で)。

何はともあれ完結おめでとうございます。まともに褒めていないけど、ただただ面白いとしか言えないタイプの作品でした。次回作はさらに好き勝手にエゴイズム溢れる登場人物たちが縦横無尽に動き回る物語を期待しております。

無理か。

(ブルーハイドレードの続きはまだなのかのう…)

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2007.02.05

貴様の人生は何色だぁ~?

タイトルに意味は無い。

しかし、なんか一日があっという間に過ぎるな…。

昨日と今日で買ったもの。
1.『刀語 第二話 斬刀・鈍』 西尾維新 講談社BOX
2.『WORKING!!(2)(3)』 高津カリノ スクウェア・エニックス
3.『Barrage Rei Hiroe Artworks』 広江礼威 小学館

うーむ…『WORKING!!』は本当に面白いな!今までノーチェックだったとは自分でも驚きだ。びっくり(口に出すな)。

西尾維新の大河小説第二弾だけど、講談社(と言うかファウスト)は本当に作者(と読者の財布)を酷使する出版社だなあ…。正直なところ、無理矢理12ヶ月連続刊行するぐらいだったら、『化物語』級の作品を一年に一回でもいいから出してくれれば良いのに…。まあこれで買っちゃう人間(まあ、オレとか)がいるから講談社を付け上がらせているんだけどね。地獄に落ちろ。あと箱はいらねえ。

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『ソラにウサギがのぼるころ(3)(4)』読了

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ソラにウサギがのぼるころ(3)mad tea party side:heaven』『ソラにウサギがのぼるころ(4)mad tea party side:hell 』(平坂読/Mf文庫J)読了。

うへえ、なんだこりゃ。面白すぎる。

全体的にまともで真面目な小説になっていてびっくりしました。自分のいるべき居場所を作ろうとする主人公の動機は極めてまっとうだよなあ。そうやっていろいろなものをつなぎとめようとしつつも、それが本当に意味あることなのかと言う迷いを抱えていながら行動する姿は何とも好ましい。僕はこの主人公が(へたれた部分も含めて)けっこう好きなんだけど、今回ほど素直に感心したのは初めてかもしれない。こいつ、大した奴だなあ(まあ生真面目過ぎるけどな)。

全体的にラブ分も増加していて、どこの中学生の恋愛だよ、と突っ込みたくなりつつも、なんかみんな青春してますなあ。けっこうけっこう。ハードな展開やバトルもあるんだけど、登場してくる人たちがみんな良い人っつーか、真面目に人生を謳歌していて、恋に部活(みたいなの)にすげー人生楽しんでいる感じ。なんだなんだ、平坂読ってこんなおはなしも書いちゃったりするのか。びっくりしたなあ、もう。まあ、次巻あたりで全部ぶっ壊れる可能性も無いわけではないんですが。僕が平坂読と言う作家を読み誤っていないのだとすれば、3、4巻は読者の意表をつくための前ふりではないという話も否定は出来ない…(あー…冗談だよ?たぶん)。ま、今は死ぬほど楽しいからいいや(刹那的)。

ところで四神の4人娘が異常に大活躍しているのは一体どういうことですか?2巻のラストに唐突に表われて、キャラ立てするためのエピソードを何一つ潜り抜けていないと言うのに徹底した記号化によって済し崩し的にレギュラーの地位を獲得した無理矢理さはさすが平坂読と感嘆いたしました。なんちゅー力技…。まあ、最初ははっきりって引いたが、だんだんこいつらが面白くなって来たような気がするのは、たぶん作者の思う壺なんですかねえ…。

あと、シズはずいぶんと分かりやすいツンデレになったなあ、と。まあこれはこれで。

そんな感じでした。

<追記>
えっと…これひょっとして4巻で打ち切りですか?少なくともその可能性が高いと…?

あー、そのー…とりあえずみんなもこれ読みましょうよ、ねえ?

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2007.02.04

『永遠の戦士エルリック(5) 夢盗人の娘』読了

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永遠の戦士エルリック(5) 夢盗人の娘』(マイケル・ムアコック/ハヤカワ文庫FT)読了。

ヒロイックファンタジーの住人であり、直感的かつ即応的なエルリックと言う人物に対して、あくまでも現実的、現代的な常識を持っているベック伯ウルリックの視点で語られている点が非常に面白かった。読者である僕自身が感じるエルリックの行き当たりばったり加減に対しても、ウルリックの現代的な常識の点から批判的に評され、その上で解釈が加えられており、なんと言うか非常にメタ的なファンタジーになっているように思う。無論、作品としてはナチスドイツと聖杯と言うモチーフにエターナルチャンピオン世界の法と混沌の対立(法の神と敵対すると言うのは意外と珍しい)を軸に異界への冒険談、エルリックの娘の登場などファンにはたまらない物語ではあるのだが。また全体的にムアコックが今まで描いてきたファンタジーを再解釈し統合すると言う作業に取り付かれているような印象が強く、やや物語の流れが阻害されているように感じられてしまうのは欠点と言えなくも無いのだが、その部分こそが非常に面白いところだと個人的には思うのであった。

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『移動都市』読了

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移動都市』(フィリップ・リーヴ/創元Sf文庫)読了。

日常を生きる少年と非日常からやってきた少女が出会うと言う、お約束と言ってしまっては口汚くなってしまうボーイミーツガールではあるのだが、お約束と言うのは支持されているからこそお約束として成立するのであって、丁寧に、そして真面目に描かれたお約束は安心感があることは確かである。またクライマックスにおける破滅と崩壊のカタストロフはただごとではなく、主人公たちの行ったことが決して報われるわけではなくて、多くの人々を死に追いやっていくと言うラストの苦さは、視覚的な迫力を含めてエンターテインメントとして非常に素晴らしかった。

ただ舞台設定として、大陸を移動しながら他の都市を捕食して成立する”移動都市”と言う存在は、およそ1000年などと言う長期間成立するシステムであるとは考え難い。数週間に一回の割合で捕食しなくてはならないのでは、いくらなんでもあっという間に獲物が無くなってしまうのではないだろうか。ビジュアル的なアイディアとしては素晴らしいと思うのだが、世界構築の観点から見ると非常に気になってしまうのだった。

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『竜を駆る種族』読了

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竜を駆る種族』(ジャック・ヴァンス/ハヤカワ文庫SF)読了。

超面白いんですよこれが。読んでてひっくり返るぐらいに面白かった本は久しぶりだなあ。

舞台となる惑星エーリスのバンベック一族の領主、ジョアズ・バンベックの自らの領地を守る戦いを描いている。バンベックの領土を虎視眈々と狙うカーコロ一族に対して、優れた戦略眼と戦術技法によって粉砕し、本来の敵であり、おそらくは人類の敵であると思われるエイリアン”ベイシック”に対して立ち向かうと言う話。まあ作品のイメージとしてはSF戦国物語と言ったところですな。戦国時代の日本が舞台で、そこに黒船が来ちゃったみたいな感じ。あと登場する”竜”は火縄銃な。

とりわけ魅力的なのは、単純にSF合戦物であるだけでないところで、通常の人間とは異なる文化体系、思考回路を持つ波羅門一族の存在やベイシックを捕らえて改良した”竜”の多種多様な生態などの世界観の豊かさなどはまさしくSF的であると感じられる。その異様とも言えるイメージがやたらと格好良いんだよな。

惜しむらくはこの作品は中篇であると言うところだ。「俺達の戦いはこれからだ!」で終わってしまっているので、非常に消化不良な感がある。”ベイシック”を退けたジョアズ・バンベックの一代覇王伝のプロローグ的な作品なのかな…。続編はあるのかしらん。

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2007.02.03

『戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス』読了

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戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス』(林トモアキ/角川スニーカー文庫)読了。

なお『お・り・が・み』シリーズは一通り読了済み。その作風は悪乗りと暴走を即興でアレンジすると言うもので、まー正直なところを言わせてもらえば小説としては欠点だらけというか欠点しかないような作品だったと思うんだけど、平然とかつふてぶてしく欠点を押し通す姿にはある意味感心するしかない感じ。ムチャクチャ出来ると言うのは確かに一つの才能ではありますね。全面的に肯定は出来ないにせよ、刹那的な快楽に満ちた麻薬みたいな作品と言うことは認めざるを得ないところです。

さてここまできたら続きも読むか、と『お・り・が・み』の続編と言うか姉妹編である『戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス』も読んでみたところ、これがちょーおもろい。イカス。作者に慣れたのか、あるいは麻薬中毒になりつつあるのか分からないのだが、なんか癖になる面白さがありました。

とくに最弱主人公がなんかすげー格好良いんですが、これは一体なんなんでしょうか…。内容は『エンジェル伝説』のライトノベル版という一言ですべての説明がつけられてしまう作品なんだけど、極めて再現度の高いフェイクは本物と変わらないと言うのがわたくしの持論であるからして、僕にとってはなんら障害になるものではない(などと理屈をこねてしまうお年頃なんだよ悪いか)。

主人公は格好つけているわけじゃなく、本当にダンディズムと薀蓄に満ちた警句を吐きやがると言う天然ナイスガイ…なんだけど子供にも負ける最弱虚弱体質の一般人。ハッタリと口先で超人奇人変人が集うバトルロイヤルに挑むというあらすじだけで、なにやら曰く言いがたい愉悦がある。

うーん、この作者はなかなかすごいしろものかも。過小評価していたかも知れんぜ、オレは。

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『銃姫(8)No Other Way to Live』読了

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銃姫(8)No Other Way to Live』読了。

大変に面白い。主人公のセドリックが非常に正しく成長しているのが如実にわかるのが非常に好ましいですね。闇の精霊王としてその能力だけでも無敵の領域に到達しつつあるけど、単純に強くなるだけじゃなくて、生きることに必然的について回る弱さや汚濁を肯定できるようになるところが頼もしいね。ある意味、純粋さを失って行っていて、彼自身にも怒りや憎悪、他者に対する嫌悪と言った暗い感情を内に育てつつあるんだけど、竜王の分身(と言っていいのか)であるリドに対する態度などを見ていると、憎悪は憎悪としてありながらもそれでも相手を受け入れようとする姿勢が感じられるのが良かった。愚かさを肯定しかつそれに囚われないとは、恐るべき成長ぶりですな。

いろいろハードな展開が続く中、流星軍の首領、英雄チャンドラースがむちゃくちゃ格好良い大人で大活躍をしているんだけど、あまりにも理想的なまでに格好いいのでいつ死ぬのかと不安で不安で仕方がない…。清濁を併せ呑み、それを克服しようとするチャンドラースは、おそらくはセドリックにとっての理想の大人であり、この作品における善性の象徴でもあるので物語の要請に任せてしまうとセドリックの成長と言う名目で死んでしまいそうな気がする。作者よ頼む、チャンドラースは殺さないでくれー。この人がいなくなると物語を明るい方向に持っていく流れまで消えてしまうからさー。

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『ネクラ少女は黒魔法で恋をする(3)』読了

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ネクラ少女は黒魔法で恋をする(3)』(熊谷雅人/MF文庫J)。

作者は、これをちょっと幸せになれるような作品と評していたようだが、こんなの全然幸せになれねえよ!

主人公の上司と言うか担任の永音先生のあまりのボンクラ上司ぶりにはありえないほどのリアリティがあって震え上がった。何しろ上から来た命令を部下に全部丸投げしてほっぽりだし、上司の判断が必要なところでは姿をあらわさず、事件が推移した後に部下の報告を聞いて文句をつけ、最終的に部下ががんばって解決をした後で事態を収拾するのは当然としてもその手柄は全部横取りをするという空前絶後の駄目上司ぶりであった。こんな奴の下でだけは働きたくねえー!

しかも主人公の使い魔である大ねずみ、ゴブリンのあまりにも報われなさっぷりにも涙がちょちょぎれる。永音にこき使われてストレスがたまっている主人公の更なるストレスのはけ口にされて、ターゲットの尾行、張り込みをさせられるは敵に投げつけられるは人権ならぬねずみ権を侵害されることおびただしい。しかし、危険な事態に陥っても的確な判断をして(結果的にはあまり役に立たなかったが)助っ人を連れてきたりと大活躍。なんか、これ永音-主人公-ゴブリンという上下関係を軸にして読むと、上司から部下への虐待ぶりがあまりにひどくて見てられない。神門とか一之瀬先輩、演劇部の仲間たちなどの横軸に目を向けるとハートフルな作品なんだけどなあ…。

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2007.02.02

本を買って読むだけのマシーンと化しているような気がする今日この頃

本当に。最近は本を買って読む以外のことをなにもしてねえ。うーん、いくらなんでもパターンにはまり過ぎだ…。

でも買っちゃう。

それはそれとして、冲方丁の『オイレンシュピーゲル』が非常に面白い。冲方丁の凄まじい悪趣味が冴え渡っております。やっぱ、この人の基本はファッキン伝奇作家だよなー。『カオスレギオン』はお上品に過ぎたよ。

今日買ったもの。

1.『アイシールド21(23)』 原作:稲垣理一郎 漫画:村田雄介 集英社
2.『D.Gray-man(10)』 星野桂 集英社
3.『流血女神伝 喪の女王(5)』 須賀しのぶ コバルト文庫

なんか『流血女神伝』があと3巻で終わると言うのが信じられん…。世界を巡る情勢はどんどん深刻さを増して収集がつけられなくなっているよなあ。うーん…単に主人公が交代するだけという展開に一票。

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2007.02.01

とにかく一言だけでも言っておかなくては

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SCAPE-GOD』(高遠るい/メディアワークス)がちょっと凄すぎるなあ、と。えーとえーと、なんて説明したらいいのか良く分からんのだけど、短絡的かつ直接的な世界の終わりに一定の説得力を与えるために必要なものは論理であり倫理であって、その意味では高遠るいの持つ論理は極めて明快で、倫理は極めて過激と言えるなあ。その大小さまざまなピースをかき集めて組み立てられた物語は自己陶酔にも癒しにも向かわない傲岸不遜で希望に満ちた何か。あー…なんだこれ?もう、僕は全然冷静に読めない。

ああ、青春?そういうことか?

マジかよ。

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なんかいくら寝ても眠い

寝る子は育つって言うが…今更育ってもなあ。

1.『ガコゼ(2)』 アントンシク 幻冬舎
2.『フリージア(8)』 松本次郎 小学館
3.『WORKING!!(1)』 高津カリノ スクウェア・エニックス
4.『ドロヘドロ(9)』 林田球 小学館
5.『月の娘(2)』 渡辺まさき HJ文庫

『WORKING!!(1)』があまりにも高評価だったのでつい買ったのだが、これが本当に面白いんでやんの。なんか凄い良く出来たWeb漫画みたいな変な上手さと下手さがある不思議な漫画だなあ。とにかく既刊全部読むことにします。

わーい渡辺まさきの新刊が出たぞー…と思ったらこれで終わりかよ!マジで!?あー…その、もうちょっとなんとかならないんでしょうか。ん?イラスト担当、山田秀樹の初単行本が出るんだって!?マジでか。買わねば。

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あ、しまった…

2006年下半期ライトノベルサイト杯の投票で、ISBNコードを間違えていたのを見つけてしまった…。

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春眠暁を覚えず(まだ冬だ)

とにかく眠い。眠すぎる。というわけで寝るので、購入報告のみ。

1.『グインサーガ(1)』 原作:栗本薫 漫画:沢田一 ジャイブ
2.『ホーリーランド(14)』 森恒二 白泉社
3.『年上ノ彼女(5)』 甘詰留太 白泉社
4.『空色ヒッチハイカー』 橋本紡
5.『SCAPE-GOD』 高遠るい メディアワークス
6.『薔薇のマリアVer2―この歌よ届けとばかりに僕らは歌っていた』 十文字青 角川スニーカー文庫
7.『レンズと悪魔Ⅱ.魔神跳梁』 六塚光 角川スニーカー文庫
8.『スプライトシュピーゲルⅠ』 冲方丁 富士見ファンタジア文庫
9.『オイレンシュピーゲル壱』 冲方丁 角川スニーカー文庫 

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