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2007.02.03

『ネクラ少女は黒魔法で恋をする(3)』読了

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ネクラ少女は黒魔法で恋をする(3)』(熊谷雅人/MF文庫J)。

作者は、これをちょっと幸せになれるような作品と評していたようだが、こんなの全然幸せになれねえよ!

主人公の上司と言うか担任の永音先生のあまりのボンクラ上司ぶりにはありえないほどのリアリティがあって震え上がった。何しろ上から来た命令を部下に全部丸投げしてほっぽりだし、上司の判断が必要なところでは姿をあらわさず、事件が推移した後に部下の報告を聞いて文句をつけ、最終的に部下ががんばって解決をした後で事態を収拾するのは当然としてもその手柄は全部横取りをするという空前絶後の駄目上司ぶりであった。こんな奴の下でだけは働きたくねえー!

しかも主人公の使い魔である大ねずみ、ゴブリンのあまりにも報われなさっぷりにも涙がちょちょぎれる。永音にこき使われてストレスがたまっている主人公の更なるストレスのはけ口にされて、ターゲットの尾行、張り込みをさせられるは敵に投げつけられるは人権ならぬねずみ権を侵害されることおびただしい。しかし、危険な事態に陥っても的確な判断をして(結果的にはあまり役に立たなかったが)助っ人を連れてきたりと大活躍。なんか、これ永音-主人公-ゴブリンという上下関係を軸にして読むと、上司から部下への虐待ぶりがあまりにひどくて見てられない。神門とか一之瀬先輩、演劇部の仲間たちなどの横軸に目を向けるとハートフルな作品なんだけどなあ…。

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