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2007.02.12

『ゼロの使い魔(10) イーヴァルディの勇者』読了

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ゼロの使い魔(10) イーヴァルディの勇者』(ヤマグチノボル/MF文庫J)読了。

ぬう、9巻の時点ですでにあやしいと思っていたら、ついに10巻ではタバサフラグを不動のものにしおった…。ラブコメ主人公は登場ヒロイン全員と恋愛をしなければならないとはよく言ったものだ…。ヤマグチノボルめ、出来ておるのう。アンリエッタも含めて…えーと今は3角?4角関係になってんの?もうなにがなにやら…。

それはともかく、今回はお姫様(=タバサ)を助けに行く勇者パーティと言うおはなしになっていて、強大な魔力を誇るラスボス(=エルフ)に対して知恵と勇気と愛の力で立ち向かうと言うテンプレートそのまんまだったりする。この辺は相変わらずではあるが、ま、相変わらずなりにRPG冒険ものとしてはなかなか手堅く出来上がっているんじゃないですかね。今回はマリコルヌやモンモランシーなどどちらかと言えば脇役たちの活躍が光っていて、マリコルヌのあまりのぶっちゃけ具合には苦笑い。こいつこんなに愛すべきキャラだったっけ?WIKIで確認してみると、マリコルヌって1巻から登場しているんだよな…全然気がつかなかった…。ところでマリコルヌに限らず、ほんのチョイ役だったキャラでも出番がなくならず、忘れたころに登場するあたりにヤマグチノボルの作家としての誠実さを感じたりもするのだけど、それはまた別の話ですね。

今回興味深かったのが、サイトたちの当面の敵になると思われるガリア王国王ジョセフ一世の内面が描かれているところか。最愛にして劣等感の対象であった弟王子への愛情と憎しみがすべての源泉であると言うのは非常に分かりやすかった。弟を誇りに思い愛するがゆえに、”弟に対して憎しみを覚えさせた弟自身”が許せないと言う矛盾した感情が非常に人間らしくて良かったと思う。まあそれは己の醜さから目を背けようという逃避に過ぎないわけだけど…。己のコンプレックスそのものこそを憎悪するジョセフ王がこれからどのような道を進んでいくのか目が離せないところであります。

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