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2007.02.27

『クジラのソラ 02』読了

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クジラのソラ 02』(瀬尾つかさ/富士見ファンタジア文庫)読了。

SFとしてもライトノベルとしても大変面白い作品なんだけど、読めば読むほどに話を詰め込みすぎで作品が破綻しかかっているところをギリギリで制御している感じがする。なんで300頁超の作品に対して「拙速すぎて話がバタバタしている」と言う印象を受けなくてはいけないのかが謎だ…。この作者、明らかにプロットの段階で一冊で収まるような作品を書いていないと思う。この2巻だって、他の作家だったら明らかに上中下巻ぐらいのストーリーを無理矢理圧縮して一冊にまとめている感じがあって、キャラクターの描写は足りないは、バトルシーンは足りないわで物語の骨格だけを読まされている感じがしてしまうのだった。繰り返し言うのだが、これは300頁超(正確には330頁ぐらい?)の作品であり(富士見ファンタジア文庫の常として1頁あたりの文字数は普通の他文庫と比べて少ないにしても)、分量が短くは全然無いのである。

恐るべきは、それだけの分量に対して話の密度が高すぎることが原因であることだ。これだけの分量を費やしてもなお足りない物語の密度。このストーリーに見合うにはおそらく後一冊は必要であったと思うのだが、しかし、瀬尾つかさと言う作家はデビュー当初から高圧縮超密度の物語による暴走を旨としているので、その意味では正しいと言えるのだが…。

正直、僕はこの作家がまだ見切れていないと言えるのだ。この拙速は、実は作者の作劇術そのものであり、決して未完成品ではないのかもしれないし、あるいは未だ発展途上であり物語の暴走を抑え切れていないのかもしれない。そのあたりの判断が未だ付かず、ただ何かすごいものを書いている人なんじゃないかと言う実感だけはある。とてつもない大器の予感はひしひしと感じるので、今のままで終わる作家ではないとは断言出来るのだが、問題は一体どういう方向に伸びていくタイプなのかさっぱりわからん…。

本当に、これ、300頁超の作品なはずなのになあ…(しつこい)。

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» クジラのソラ 2 [ライトノベルっていいね]
クジラのソラ 2 著者 瀬尾つかさ イラスト 菊池政治 レーベル 富士見ファンタジア文庫  頑張る女の子はいいねぇ。  人気blogランキングへ ← よろしくお願いします。  クリックありがとうございます... [続きを読む]

受信: 2007.02.27 19:13

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