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2007.01.27

『ティンカー』読了

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ティンカー』(ウェン・スペンサー/ハヤカワ文庫SF)読了。

読んだことは無いんだけど、これはいわゆるハーレクインと言うやつなんだろうか。かなりガッツリとSF話を進めておきながら、繰り広げられるのは昼メロな(あるいは連ドラ的な)ドロドロした恋愛模様。エルフとか日本の鬼とか出てきていかにも現代的ごった煮SFライトノベルファンタジーな感じなんだけど、ときどきとんでもなく残酷と言うか、肉体的に”痛い”感じの描写があって、やっぱり女性的な感性って面白いなあ、と思うのだった。

主人公のティンカーはけっこう普通の女の子で、そんな女の子が天才的な技術者として恋に冒険に大活躍しているんだけど、男性に依存するのではなくて、上手く男を利用している感じがあるんだけど、別に彼女の性格が悪いとかそういうことじゃないんだろうなあ。平凡な警察官(?)よりもエルフの王子様の方を取ると言うのは、夢も希望も無いけど(男にとってはね)リアルすぎてかなり嫌になるが、これで情けをかけられてもそれはそれで屈辱ではある…じゃなくて、興味深かった。エルフの王子様も完璧超人じゃなくて、意外と情けなくて駄目なところもあって、やっぱ顔が良くて母性本能を掻き立てるタイプが最強なんだなあなど感じもした。

わりとSF冒険ものとしては真面目に作られていて、とは言ってもハードSFと言う感じでもなくて、このあたりのバランス感覚は見事。ただライトノベル的な作品では全然ないなあ。そこが好みの分かれるところかもしれない。

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