« 『デビルサマナー葛葉ライドウ 対 死人驛使』読了 | トップページ | 自意識の所在がつかめない »

2006.11.24

『ラグナロク EX.MISFORTUNE』読了

027231330000
ラグナロク EX.MISFORTUNE』(安井健太郎/角川スニーカー文庫)読了。

なんかずいぶん久しぶりに読んだ。

個人的にはノンストップB級アクションファンタジーとみなしている作品らしく、どれも血とバトルと銃弾とちょいラブが入ったエンタテインメントである。

主人公のリロイがやっていることははっきり言って洒落にならない。悪党は容赦なくぶっ殺し、悪党でもない奴でもぶっ殺し、そのくせ気まぐれに人助けをしたりする。基本的に恣意で殺人の判断を行っているので、まあ控えめに言っても単なるケダモノですな。悪く言えば殺人鬼。このあたりの倫理観の危うさと言うものは作品の当初からのもので、いろいろな意味で危険極まりない作品である。まあリロイが(無自覚に)半端な悪党なんざ真っ青の鬼畜外道な行為をするのはこの作品の楽しみの一つ。そこのタブー感をスルー出来るかどうかがこの作品を楽しめるかどうかなんだが…最近はちょっと苦しくなってきたな。果たしてこの主人公の存在を許していいものなのかどうか…。現代に生きる人間としては悩みどころだ。

まあそういったところは相変わらずなんだけど…久しぶりに読んだところ、ちょっとこれは…小説としてはひどくないか?と思ってしまった。特に一番最後に収録されているエピソードなんてさっぱり意味が、というよりもストーリーがよく分からない…。読者に何も知らせずに不条理状況だけをポーンと放り出されても…僕はいつの間にカフカを読んでいたんだ、と自問自答してしまうぐらいに不条理極まりないナンセンスなストーリー。行動原理が理解不能なキャラクター。わからない…僕にはこいつらの思考回路がわからない!

安井健太郎はいつの間に不条理小説を書くようになったのだろう…。

|

« 『デビルサマナー葛葉ライドウ 対 死人驛使』読了 | トップページ | 自意識の所在がつかめない »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/12597172

この記事へのトラックバック一覧です: 『ラグナロク EX.MISFORTUNE』読了:

« 『デビルサマナー葛葉ライドウ 対 死人驛使』読了 | トップページ | 自意識の所在がつかめない »