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2006.10.29

『はじまりの骨の物語』読了

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はじまりの骨の物語』(五代ゆう/HJ文庫)読了。

何年ぶりになるのか分からないけど再読した(たぶん、10年以上は固いな)。
 

相変わらず言葉の使い方が美しい。

紡ぐ言葉の一つ一つに、ゲルダの燃えるような愛と憎しみが浮かび上がり、吐息すら凍らせる”冬”の軍団の猛威を幻視する。王子の秘めやかで幼い恋情があり、陽気な男の軽口が焚き火の紅さに木霊する。

そう、この物語には「むかしむかし、あるところに…」と、いつかどこかで語られている(いた)物語と同じように、人間の想像力によって育まれた”匂い”がある。それは、豊かで奔放な想像によって、平凡な日常から掬い上げられたもので、人々の平凡な日常から生まれ、現実に疲れた大人の、世界への憧れに満ちた子供の心の奥で、ひっそりと生き続けるような。

そんな物語だと僕は思う。

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