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2006.09.09

『エトセトラ上等』読了

484011595801
エトセトラ上等』(三浦勇夫/MF文庫J)読了。

僕が心掛けていることの一つとして、たとえどんなに面白くないと思ったとしても、3巻以上読むまでは一人の作家に対する判断を保留にすると言うものがあるのだけど、三浦勇夫という作家に対してはついに結論を下さざるを得ない。

実は俺、このシリーズ大嫌いなんだわ。

はっきり言って上手い下手を云々する以前に、作者とは根本的なところで考え方が合わないように思える。
主人公たちの行動のすべてが第一世界人たちの娯楽であると言う設定そのものは、ある意味批評的なものさえ感じられるのだが、耐え難いのがその状況に対する衒いの無さ。自分の人生をオモチャにされて何の感想も無いわけ?感動的な試練を感動的に克服するように設定されて、感動的に結末を迎えるようにしてそれが何がしかの達成感を感じちゃっているわけ?わけわかんねえ。

僕の言いたいことは色々あるんだけど、一番疑問として感じるところは「他人がお膳立てをしてくれた試練」を予定調和的に乗り越えたところでそれは何かの救いになるの?ってところ。要するに槍ヶ岳、お前は一体何様だと言う話。神にでもなったつもりか?あきらめずひたむきで困難に打ち勝つ、そのイメージは大変に結構!だがそれを人に押し付けたりするのは絶対に違うと思う。その人生は分かり易すぎるし、多くの人を号泣のさせるのかも知れないけど、その押し付けがましさが鬱陶しい。

気持ち悪いよ、本当に。

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コメント

この上等シリーズ
個人的にいい点といえば

唯一

とことん落ち込みたいときに
この上等シリーズよむ

半日陰鬱な気分にひたれる

もうそれだけ

このシリーズまだ続くみたいなんで

次の話の展開が・・・

自分の精神安定のため自分にとって
都合のいいように解釈したと前置きして

また第一世界の住人がどうも第三世界に
移住をはじめてるくさいことを
におわせてたんで・・・

神の真似事をした(別世界に干渉したこと)が原因で第一世界が崩壊する
シナリオだったとしても

ぜんぜん気分が晴れないのは
なんなんでしょうね

投稿: 蟻 | 2006.09.09 12:14

もう素直になることにしました。

たぶん僕にはこの作品を楽しむシナプスが無いのでしょう。誰かの目の行き届いた箱庭での楽園で生きれるほどには鈍感になれそうもありません。

投稿: 吉兆 | 2006.09.10 14:48

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» エトセトラ上等。 [STAIRWAY 2 HEAVEN]
三浦 勇雄 エトセトラ上等。  MF文庫Jの「エトセトラ上等。(著:三浦勇雄 画:屡那 )」を読みました。  「今週の≪外界ウオッチング≫はズバリ『外界人の日常を探ってみよう』というわけで外世界の某国某県某市にやってまいりましたー!」    ――と... [続きを読む]

受信: 2006.09.13 21:21

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