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2006.09.18

『陰月のヤジリ』読了

489425458101
陰月のヤジリ』(時海結以/HJ文庫)読了。

古代純愛ファンタジーと言う形容がしっくりくる。背景には大河ロマン的な流れがあるような気がするのだが、物語そのものには関わっては来ず、あくまでも閉ざされた空間で繰り広げられる4人の男女の感情のやり取りが主であり、いうなれば密室劇とさえいえる作品だ。

それぞれがお互いの思惑を持ち、自分の目的を果たすために行動しながらも、お互いがお互いに影響を与えながら生まれる葛藤、仲たがい、そして真実の暴露。そこに至るまでの感情の流れがスムーズで、非常に無理が無いのがなかなか良かった。

ただ最後の展開はある意味これしかないという結末であり、またそこに至るまでも伏線の張り方がぎこちなく、ややミステリー的な展開に囚われてし合ったように思えるのが惜しかった。あそこでサプライズを作る必要は無かったのではないだろうか。

しかし、結末のほろ苦さ、裏腹の爽やかさといい、なかなかに良く出来ている作品であると思う。悲恋もので古代日本ファンタジーが好きな人はオススメかも。
 
 
 
…なんか久しぶりにレビューらしいレビューを書いたような気がする…。

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