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2006.09.06

粘りつくように四肢にまとわりつく空気の重さ

なんか全般的に不調が続いている。何をやっても上手くいく気がしないなあ。あー医者に行こうかなー。

1.『文学賞メッタ切り!リターンズ』 大森望/豊崎由美 PARCO出版

書評と言うものについて、貶すためにはきちんと”芸”が必要であると言うことがよくわかるとともに、いわゆる大御所と呼ばれる作家たちがどれだけ変な人たちなのか(褒め言葉)が浮き彫りになっていると言うところに、”書評”の持つ力を感じさせた。僕もこのような書評が書きたいものだなあ。

2.『架空の王国』 高野史緒 ブッキング

どういうわけか復刊していたので買ってしまった。中央公論社の一連の作品はほとんど読んでいなかったので。この復刊は正直うれしい。これで『ヴァスラフ』や『ウィーン薔薇の騎士物語シリーズ』も復刊してくれないかなあ。

3.『ひと夏の経験値』 秋口ぎくる 富士見ドラゴンブック

TRPGにかけたひたむきな青春を描いたひと夏の恋愛小説、と書くと冗談にしか聞こえないのだが本当にそのとおりの作品だったりするのが素晴らしい、と言ってしまって良いのか分からないのだが、愛すべき草食動物たちの思考回路があまりにも胸に迫りすぎるので僕には冷静には読めません!

4.『イチゴ色禁区 (1)夏の鳥居のむこうがわ』 神崎リン 角川スニーカー文庫

なんと言うロリコン小説かと一瞬思ってしまったのだが、どちらかと言うとこれは家族小説なのかなあと言う気もしてきた。間違っても伝奇小説とは読んではいけないだろうと思わないでもない。

5.『ピーターパン・エンドロール』 日日日 新風舎

日日日が”恋”とか”青春”とか”愛”とか”正義”とか言い出すと、そのあまりの(それこそ作者自身も全然信じていないだろうと思わざるを得ないほどの)薄っぺらさと胡散臭さがあって好きになれないのだけど、日日日が世界に対する呪詛や行き場のない焦燥などを素直に文章にしてくれるとこれほどまでに面白い作品になるのかと瞠目する。これは日日日作品中では『ちーちゃん~』に匹敵する作品じゃないだろうか。素晴らしく面白かった。

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