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2006.09.15

『ひかりをすくう』読了

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ひかりをすくう』(橋本紡/光文社)読了。

生きることは戦うこと。だけど時には負けたっていい。負けることは恥ではない。負けることを貶めることが恥なのだ。負けたことは終わりではない。負けた時は少しだけ引いて、それからまた歩き出せばよいのだ。

それが過酷な日常を生きるために必要なこと。

まさに言うは易し。行うは難し。平凡な戦場を生きる術は、瞬く間に自己憐憫の罠に陥りかねない。世界を遮断して生きることは、容易く甘美で芳しい。

人は一人で生きるにあらず。傷つき傷つけられ、負けて逃げた先だとしても、誰かを支えて生きることが出来るし、誰かに支えられて生きることが出来る。

弱い人間が、否定をせずに、傷つきながらも、誰かとともに生きていくこと。

橋本紡が、作品の中で繰り返し語っていることはそういうことなのだと思う。

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