« 家に篭ると快晴で、外に出かけると大雨 | トップページ | 『陰月のヤジリ』読了 »

2006.09.18

『レゾナンス(1) 夕色の墜落』読了

404472401601
レゾナンス(1) 夕色の墜落』(山原ユキ/角川スニーカー文庫)読了。

スニーカー大賞優秀賞受賞作。

デビュー作としては概ね水準を上回っているけれども、どう考えてもこれはエロゲー的との印象を受けた。もっともその印象にはねじれがあって、元来存在した学園伝奇というジャンルをエロゲーが取り込むことによって、思春期の鬱屈と衝動、そこにエロスとタナトスを並列に扱うことが出来るため、非常に上手く機能したと言う背景がある。だから、決してエロゲー的というのは貶し言葉ではない。

むしろ鬱々とした固い感情をもてあまし、暴走する暴力性を発露させる主人公たちの描写は青春小説としてきわめて優れていると思うし、恋心と性欲が分かちがたく結びついているところも高校生っぽくてよかった。ただ、最初にエロゲー的(あるいはギャルゲー的)という印象を受けたとおり、少年少女の人間関係のみで出来上がった世界観に好き嫌いは出てくるだろうなあ、とは感じた。僕は嫌いじゃではないのだけど。

|

« 家に篭ると快晴で、外に出かけると大雨 | トップページ | 『陰月のヤジリ』読了 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/11942136

この記事へのトラックバック一覧です: 『レゾナンス(1) 夕色の墜落』読了:

» レゾナンス 1.夕色の墜落 [ライトノベルっていいね]
レゾナンス 1.夕色の墜落 著者 山原ユキ イラスト 矢野口君 レーベル 角川スニーカー文庫  重い。  人気blogランキングへ ← よろしくお願いします。  クリックありがとうございます。  あなたにす... [続きを読む]

受信: 2006.09.28 19:37

« 家に篭ると快晴で、外に出かけると大雨 | トップページ | 『陰月のヤジリ』読了 »