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2006.08.20

『カズムシティ』読了

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カズムシティ』(アレステア・レナルズ/ハヤカワ文庫SF)読了。

千ページ超の極厚文庫本ぶりに圧倒されてしまいそうになるが、恐れることは何もない。これは圧倒的な娯楽性を武器に繰り広げられるSFハードボイルドアクションである。

原文がそうなのか、訳文の賜物なのかはわからないが、とにかく恐ろしいほどのリーダビリティ。本当に思わず本に食らいつくように読んでしまった。しかもどんどん読み進められるのに、読んでも読んでも終わらないのには脱帽。普通の文庫本だったら2冊分ぐらい読んでもまだ半分くらいなんだもんなあ。

中身については先ほども言ったとおり。ノンストップハードボイルドアクションで、ハリウッド映画を見ているような空前絶後の未来世界が素晴らしい。”融合疫”と呼ばれる機械に対して強烈な伝染性を誇るウイルスによって変貌したブレードランナー的なディストピアを思わせるカズムシティが良い。主人公の追跡行もいかにもハリウッド的に派手で楽しいし、二転三転する物語といい、まったく娯楽性という意味では無欠と思えるほどだ。まあSF的な大ネタと大どんでん返しが最後の最後(900ページぐらい…ってまだ200ページぐらい残っているな…)にならないと明らかにならないと言うあたりにはびっくりしたが。ここからそんな新展開をしていくとなあ…。

実は『啓示空間』も読み終わってしまったので、そのうち感想を書きます。

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