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2006.08.02

『骨王 Ⅰ.アンダーテイカーズ』読了

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骨王 Ⅰ.アンダーテイカーズ』(野村佳/角川スニーカー文庫)読了。結構面白い。

この作品には非常に懐かしい匂いがする。いわゆる現代学園異能とは少々方向性が異なっていて、どちらかと言えば古いジュブナイル伝奇アクションの類のように感じた。現代学園異能となにが違うのかと言えば、あくまでも僕が勝手に定義している範囲で判断しているのだが、主人公たちが成長しているところだ。主人公たちは例によって苦難に遭遇し、特殊な力を手に入れ、人外との戦いに身を投じていくのだが、その苦難が主人公たちにとっての傷にとどまるのではなく、成長する糧、あるいは世界と折り合うための過程として機能しているところが懐かしさを感じさせるのだろう。またこの作品で主人公たちの感じている世界との対立感情というものも、現代的ではあるものの、少年の自我に対する周囲からの抑圧という非常に普遍性があるものであって、とりわけかつての僕にはとてもなじみやすい感覚だった。この類のジュブナイル的な感覚は、共有出来るか出来ないかで評価が変わってくるものであって、その意味では、この作品で述べられていることは僕にとっては少し懐かしい時代の自分へのノスタルジーとして味わうことが出来るからこそ懐かしいと言う感覚を得られたのかもしれない。長々と書いてしまったが、要するに僕は結構好きですよ、うん。

それはそれとして、イラストレイターのTHORES柴本の絵を久しぶりに見たけど(ザ・スニーカーでデビューして以来だぜ。古い?)、相変わらず濃ゆい絵をしているなあと思った。ゴスっぽい耽美なイメージの暴走がすさまじいな。

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