『デュラララ!! ×3』読了

『デュラララ!! ×3』(成田良悟/電撃文庫)読了。
成田良悟はシリーズを広げ過ぎだと思うなあ。それほど話の幅が広くないから、あまり手を広げすぎると物語のワンパターンさが目立ってきてしまう。それを勢いで無理矢理押し切ろうとするから色々粗も多いけど、それゆえの面白さはあるんだけどね。ただその面白さと言うのは、かなり作者の天然さに由来する部分が多く、作品の面白さにもかなりばらつきがあるように思う。
で、『デュラララ!!』シリーズについてなんですが、実はこのシリーズはかなり好きなのであった(なんだそりゃ)。逆に『橋』シリーズはいまひとつ。『ヴァンプ』と『バッカーノ』は普通。なんでこの違いが出てくるのかと言うと…たぶん、この作者の持つあまりに楽観的かつ強引なご都合主義が、この作品ではだいぶ薄められているからではないかと思う。特に他作品と違って本当に主要な人間関係が主人公3人に収束させていることで、この作者の悪癖(僕にとってはだけど)である伏線と人間関係を錯綜させすぎてグダグダになることを上手く回避していると思う。首なしライダーことセルティや、黒幕である折原臨也などのキャラクターも、基本的に主人公三人の関係を引っ掻き回す、あるいは結びつける役回りにとどまっているところも良い。ただ、今後中心3人以外が脇役の範疇を超えて自己主張を始めると(この作家の場合、良くも悪くもキャラクターを放し飼いにしているのでこういうことが結構ある)また暴走してしまって作者が無理矢理回収と言うことになってしまいかねないので、最低限のコントロールはして欲しいところだ。続巻には期待と不安が…。
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