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2006.07.13

『バッテリー(5)』読了

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バッテリー(5)』(あさのあつこ/角川文庫)読了。

純粋な少年たちの聖域を描いた野球小説の文庫化も5巻目となる。もう少年たちの関係を描くことにのみあさのあつこの興味は集中しているようで、狂おしいまでに焦がれる少年たちの友情と葛藤が描かれている。

これまで己の才能を疑うことなく、ただボールを投げることだけを追い求めていた巧が、ついに豪と言う”他人”を認識し、その内面を知りたいと思うようになるというのは、物語としては重要な展開っぽい。つーか孤高の”天才”が”人”になっていく過程と言えなくも無いが、それってただの人じゃんと言う気もする。まあどんな人間であっても、他人を知りたいと言う欲望は持っていて、他の人間には興味は無いけどあいつだけは気になるみたいなギャップが萌え、とか(邪推のしすぎだ貴様)。

つか読めば読むほど少年たちの会話はありえねーっつーか。女っ気がぜんぜん無いストイックな男の世界の割には汗の匂いがしねー少女マンガ的耽美世界と地続きって感じなんだけど、男同士の執着が帰って熱血っぽい展開にマッチすると言う事実には個人的に驚愕でした。

あさのあつこってすげーぜ…。

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