『シフト(2) -世界はクリアを待っている-』
『シフト(2) -世界はクリアを待っている-』(うえお久光/メディアワークス)読了。
面白い…。一巻を読んだ時点では、この作品が一体どういう方向で進むのかわからなかったんだけど、つまり『魔王』=『打ち倒されるもの』としての役割を(本人の意思によらず)背負わされてしまった主人公が、勇者によって打ち倒されるまでを描いた作品になるらしい。しかし、面白いのはそんな『魔王』としての絶大な力を持ちながら、一方で当たり前の高校生としての生活があることかな。シフトしたいわゆるファンタジー世界における殺伐とした命のやりとりがそのまま現実世界での愛憎につながっていたりして、命の危険にすらさらされている主人公が、それでも己の信じるもの、大切なものを守るために行動するに至っては、なんとも曰く言いがたい味わいがある。これは一体なんてファンタジーハードボイルド学園異能ですか(長いよ)。
これはなんというか、すげー好きかも知れない。説明しにくいが。
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