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2006.07.02

『ボクのセカイをまもるヒト(2)』読了

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ボクのセカイをまもるヒト(2)』(谷川流/電撃文庫)読了。

なんだか良くわからんがすさまじいなこれ。

徹底したライトノベルのパロディっつーか、舞台装置としての設定と、主人公たちに成長と促す試練があって、また、各属性をもった(すなわち記号)キャラクターたちを駒のように配置して操る演出家の目的もはっきりしてきたようで面白くなってきた、ような気がする(まあこのあたりは一巻でも匂わされてきたわけですが)。作者はこれら”メタ”部分の処理をどうするのだろうなあ。

まあその、なんというか、どこまで言っても谷川流は谷川流としか言いようが無くて、延々と地の文で作者が(正確には語り手が)皮肉と韜晦に満ちた文章が魅力と言うか僕は好きなんだ文句あるか。

ところで、登場人物たちはこの上なくフィクションであり記号的なんだけど、それに対して自分が”記号的な存在”であり何者かに”駒”として使われているということに対して、主人公サイド”以外”はある程度自覚的というのが底意地がわりーぜ。自覚的であるがゆえに超えられない、と言うか。逆に無自覚である主人公たちも駒であることには変りが無いのだが、無自覚であるがゆえに”突破”することが求められているということは…これはやっぱり”英雄物語”なわけですな。

押し付けられた役割に対してどのような態度をとって行くのかが今後の焦点になるのかな。もっとも話がどのように進むのかはまったく予断を許さない。

いきなり次の巻で終了でも驚かないぞ。

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