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2006.06.29

購入報告

なんかいろいろ書いたのだが、手違いで全部消えてしまったので不貞寝する。ファック!

一応買ったもの。
1.『バッテリー(5)』 あさのあつこ 角川文庫
2.『DIVE!!(上)(下)』 森絵都 角川文庫
3.『失われる物語』 乙一 角川文庫
4.『Landreaall(8)』 おがきちか 一迅社
5.『年上ノ彼女(4)』 甘詰留太 白泉社
6.『狂乱家族日記(5)』 日日日 ファミ通文庫
7.『鬼切り夜鳥子 百鬼夜行学園』 桝田省治 ファミ通文庫
8.『額の宝石 ルーンの杖秘録Ⅰ』 マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫FT

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2006.06.28

『撲殺天使ドクロちゃんです』読了

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撲殺天使ドクロちゃんです』(おかゆまさき 編/電撃文庫)読了。

あー……要するに電撃文庫トリビュート、ですな。よりによってというか、これしかないというかドクロちゃんがテーマとは、つくづくおかゆまさきのいじられエンターテナーっぷりには感心する。おかゆまさき編、というところにどこまで実効性があるのかは不明だが、つれてきた作家陣は意外に豪華、って言うか電撃文庫とは何の関係も無い人が入っていないか?築地俊彦ってなんか書いていたっけ? 水島努って誰だよ、とか。中身についても全員がてんでばらばらに自分の好きなように作品を転がしているだけで、原作に対するリスペクトなんて爪の垢ほどもありゃしない。作品に対する愛が感じられないぜ!別にいいけど。

イラストもなかなかに豪華布陣なのだが、CLANPがいきなりいるのには腰が抜けた。しかもこれ、ドクロちゃんですか…。

「高橋弥七郎の場合」
なんというかドクロちゃんが普通に学園異能をやっているのが違和感というか、ああ良く考えてみればこの作品も設定だけ抜き出してみれば一般的な意味での電撃文庫的伝奇小説的な設定が背景にあるのだなあ、なんてことを知ることが出来たのは収穫だったろうか。無駄に血沸き肉踊っている。本当に無駄だ。…貶しているわけじゃないぞ。

「築地俊彦の場合」
撲殺天使ドクロちゃんの”撲殺”部分に着目してみました、という話。何がやりたいのかさっぱりなのだが、そもそもこの人の作品はすべて何がやりたいのかさっぱりわからないので、その意味ではこの作者らしい作品なのだと思う。なんだそりゃ。まあなんというか、常識とか良識とか、そういう部分のブレーキのかけ方が一般的なライトノベル作家とは微妙に異なるタイプなんだろうな、とは思う。よくわからんが。

「鎌池和馬の場合」
鎌池和馬は意外と真面目なタイプなのだということがこの作品を読んでわかった。というか愚直なタイプなのだろうな。やりたい放題な作品の中で、唯一ドクロちゃんのトリビュートを書こうとしているのは正直えらい。まあやっていることはいかにも鎌池和馬的であり、ドタバタのハイテンションコメディであったが。もー本当に毒にも薬にもなんねーな。

「ハセガワケイスケの場合」
すまん、と最初に謝ります(なんか偉そうだな)。ドクロちゃんとは思えぬ圧倒的叙情的表現の嵐に、思わず腹を抱えて大爆笑。いや、作品そのものがどうこうというものではなく、あまりにも原作を無視して自分のやりたい放題のことを貫いてしまったハセガワケイスケには正直なところ畏怖さえ覚えたのだが、原作とあまりなギャップが思わず僕のツボに直撃した。僕はこういうエッジが効いたやつが読みたかったんだよ。いい意味で原作に愛が無いというか。

「谷川流の場合」
このあたりからもう笑いのツボが押されっぱなしでヤバイことになる(僕が)。おそらく原作に対する愛がまったく感じられない今作の中で、もっとも愛が無い作品を書いたのはやはり谷川流だった。もうメタメタにしてグダグダでただひたすら作者が地の文で延々と愚痴を言っているだけという谷川流以外に誰も書きそうも無い、そして谷川流以外に誰も許されないような作品である。あといろいろネタをぶちまけ過ぎ。苦しくなったなネタで稼げとばかりに無理矢理ばら撒かれる絨毯爆撃には、この作者の頭の良さと頭の悪さの双方がよくわかった気がする。ぶっちゃけひどすぎる。

「水島努の場合」
もしかしたら一番面白かったかも知れん。だが最大の問題はこれはライトノベルではないという以前にこれは小説ではないというところだが、まあ面白いという事実の前には些細な問題である。そして、ひどいと言う意味では谷川流すらも凌駕するひどさだ。なにがどうひどいのかと言う点については、とりあえず即物的にひどいと言うことで勘弁してください。死ぬほど笑った。やばい。僕。

「成田良悟の場合」
シリアスだけどギャグ。ギャグだけどシリアス。やっていることや登場人物たち自体はありえなさ過ぎるのに、ストーリー自体は超絶シリアス。そのギャップが笑えそうで逆に笑えない。その綱渡りの緊張感はかなりいい感じ。ところで、これまで好き放題にやってきた作家たちの後始末をしなきゃならんとは、成田良悟も損な役割だと思ったけど、そこでこんな摩訶不思議な魔球を放り投げてくるあたり只者ではない。ちょっと過小評価していたかもしれない。

「時雨沢恵一の場合」
徹頭徹尾、ひたすらに桜くんとドクロちゃん(若本ボイス)が作品世界の構造について語りつくす話。もうここまで読んできた時点で並みの感性など擦り切れているはずの読者をさらに混迷に陥れる魔の空間。一応物語の落としどころを持ってきているわけだが、良くこんな難しい仕事を引き受けたな。おかゆまさきと仲がよいのかしら。まあ若本ボイスだけで僕はいっぱいいっぱいでありますよ。

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2006.06.27

『半分の月がのぼる空(7)』読了

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半分の月がのぼる空(7)』(橋本紡/電撃文庫)読了。

難病ものとしてのこのシリーズをこよなく愛する人が多いらしく、すっかり難病ものとしては5巻で完結していることから、6巻、7巻の展開に否定的な感想もいくつか読んだりもしたこのシリーズだが、そこをあえて書いてしまう作者の意図が興味深い。おそらく作者は語るべきことはまだ終わっていない、と判断したのだろう。

では作者が語りたいこととは何かというと、それは”感動的で泣ける予定調和的な悲劇”に対するアンチテーゼなのであろう、と僕は思う。ああ、確かにかわいそうな悲劇に見舞われた恋人たちが、悲劇的な愛を貫くというのはわかりやすく感動的だ。しかし、実際にそんな恋愛なんて、少しもきれいではなければ感動的なものではない。それは泥臭く、見苦しく、嫌悪を催すものであり、恐れて死を拒否するあがきそのものだ。それを拒否するのは、わかりやすい物語を望む読者だ。その本音は、悲劇的な運命を背負った少女は、美しく、そして潔く死を迎えるべきである、と言っているように僕は感じられる。物語の要請で死を迎える少女。とても感動的だね、けっ。

この物語のヒロイン、里香は難病を患いながらもなお生きていく。力強く生きている。劇的な形で結ばれたはずの恋人とでさえ、日々喧嘩をしたり、周囲に好かれる当たり前の人気者になったり、色恋沙汰に現を抜かしたりする。そりゃ演劇だってやっちゃうさ。そこには劇的な物語の後にあるはずの綺麗な余韻なんて何一つ無い。ただただ、一歩づつ積み上げていく日常があるだけだ。ドタバタとした生活があるだけだ。一瞬一瞬を刹那的に生きているだけだ。

そしてそれは当然のこと。人が生きようと死のうと恋愛をしようと成功しようと挫折しようとも、人間の営みは続くのだ。誰かが感動的に生きたからって、そんなものが何の意味がある?だれかが英雄的に死のうと、そんなものに何の意味がある?自分たちは、ただ生きていく。当たり前の日常を生きていく。

絶望的であれ、未来があれども、それでも当たり前の日常を生きることを選んだ主人公たちの姿は、コミカルで平凡で、劇的でも無いけれども、それこそが彼らの戦いであり、むしろ”劇的な物語”に対するあくなき抵抗を意味する。物語としての死に回収することを断固として拒否している。

感動的な物語?そんなものは溝に捨ててただひたすらに生きろ。綺麗な余韻なんて粉々にして粉砕してしまえ。ただ生きて、一分一秒でもいいから生き続けろ。たとえその道が暗くても、笑いあえる相手がいれば、まだなんとか歩けるさ。

たぶんね。

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言いたいけれど言えない事

『はじめてのC お試し版 - after the Rain -』よの6月25日の日記より、こんなとてつもない感想(これこれ)を知る。

人気がありそれなりに有名な作品に対して何たるドンキホーテよ、と感動するとともに、臆病で尊大な自らを省みて恥じ入った。

一度くらいはこんな事を言ってみたい、と本気で思う。

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2006.06.26

『上手なミステリの書き方教えます』読了

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上手なミステリの書き方教えます』(浦賀和宏/講談社ノベルス)読了。

浦賀和宏があまりにも浦賀和宏な小説を書いてしまったがゆえに浦賀小説としては青春期に対するルサンチマンと、”萌え”という概念を弄ぶ輩への激甚な嫌悪が塗りこめられておりまさに完璧。そのあまりのひどさには絶句するしかない(注…大絶賛しています)。

ミステリとしては、場面場面のつながりが不自然に転移しているのが気にかかる。ある場面で何か出来事が起こるのだが、その後の経過が描かれず、突然「時間」と「空間」が移動する。…これは場面の隙間にもうひとつ物語りがあるんじゃないかという疑いがぬぐいきれないのだが、ひょっとして”B面”があるのか?これ。

あるいはまったくそんなことは無いのかも知れず。そうでないとすれば、これはミステリであることを限りなく投げ捨てているとしか思えない。ある種、ミステリという概念へのファックしすぎだと思われる(D・M・C!D・M・C!)。

とにかく何だかさっぱりわからんのだがとにかくすさまじいことは間違いない。だが、この作品をどのように語るべきなのか…。まあ『電波男』などの一連の喪男論の流れとしては何が何でも読んでおかなくてはならない作品であるといえなくもないが、これはちょっと浦賀小説も極まっているのでとてもではないが他人には読ませようという気になれない。

だが、圧倒的物量のルサンチマンを、曲がりなりにもエンターテインメントにしてしまっているという点においては、本田透をはるかに凌いでいる、と思うし、その私怨の暴走させ方も巧みで(というのも変な話だが)好感が持てると思う。

まあさすが触手責めはどうかと思ったけどさ(本当にあるんです)。

(なお本文中は敬称略)

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2006.06.25

『制覇するフィロソフィア』読了

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制覇するフィロソフィア』(定金伸治/スーパーダッシュ文庫)読了。

す、すばらしいなこの本気の馬鹿っ…!僕は定金伸治って今ひとつ好きになれない軽薄さを感じていたのだけど、この作品は大変すばらしいと思うよ。悪ふざけもここまで極めれば立派な芸だってことか…。
ようするに魁!男塾を大真面目かつ無理矢理にライトノベル風味にしてしまった作品という位置づけをすることは簡単なのだが、そこに哲学的論拠にも続いた意思のせめぎ合いを付与するというなんだかよくわからん設定は、つまるところ相手を言い負かした方が強い、すなわち根性論に理屈を付与しただけというすばらしく迂遠な手法がとられているところがこの作品のもっともばかばかしいところであると主に最大の魅力でもある(長所と短所は表裏一体、それぞれは不可分ということだね、って関係ねーよ)。キャラの記号化もここにきわまれりっつーか、キャラクターに萌えることに対して表層的な性別などさしたる障害にならんとでも言うのか、少女性なんざかけらももちあわせていねーというかむしろ無性の存在である少女たちというのは定金伸治の何がしかの意図を感じるのだが今のところははっきりとは見えてこないのがもどかしい。ただこれがジェンダー論に向かうのかあるいは抽象的なラノベ論で語られるのかというあたりに僕の興味は注がれてしまう。まあ全然関係なく雄雄しき少女たちの屁理屈タイマンバトルを何にも考えずに楽しめばよいのかもしれん。まあ、理屈が物理的なフィールドとして作用するという設定は少年漫画の王道だもんな(ジョジョとか)。とりあえず次が楽しみだぜ。

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買ったもの

ちょっと書き方を変えてみた。

1.『荒野に獣慟哭す(4)』 原作:夢枕獏 漫画:伊藤静 講談社

あ、摩虎羅が生き延びたよ。原作からますます離れてやりたいほーだいしてるなー。

2.『バガボンド(23)』 井上雄彦 講談社

情けなさに満ち溢れた又八の叫びが、逆にどんなに背伸びしても届かない凡人の憧れと諦めが溢れていて奇妙に胸を打った。

3.『ダンス イズ バンパイア バンド(1)』 環望 メディアファクトリー

すげ~。徹頭徹尾、まさに始まりから終わりまで、ゆりかごから墓場まで人外ロリで埋め尽くされておる…。まさにザ・人外ロリ、あるいは人外ロリ・イズ・ザ・オンリーワン。あまりにも戦闘力の高すぎる人外ロリ度ゆえに重度の人外ロリ愛好者以外にとてもではないがオススメしかねる…。

4.『銀盤カレイドスコープ Vol.7 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle』

一応ラスト前の’ため’の部分で、主人公のタズサが女王リアに対して戦いを挑む真の動機付けという非常に重要な回である『銀盤カレイドスコープ Vol.7 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle』なんだが、リア×タズサのカップルのあまりのガチぶりに心の底から驚愕した。この女(注…タズサ)、堕(お)ちる…。もうちょっとリアが積極的だったら間違いなくタズサは落ちた、というかすでに九分九厘落ちている…。なんともとてつもない妄想爆弾が落とされたものよなあ。

5.『ゼロの使い魔(8) 再会の小夜曲』 ヤマグチノボル MF文庫J

相変わらず悪い意味であとがきがとても頭が悪い。いろいろとぎりぎりのところを渡っているなヤマグチノボルは…。

6.『パラケルススの娘(4) 緋袴の巫女』 五代ゆう MF文庫J

4巻ではあるが実質的には外伝。なぜこのタイミングで、と思わなくも無いが、逆にこのタイミングでなければ出せない話ではあるな。遊郭で黄夫人が正体を現すシーンがとても幻想的で、昔の五代ゆうを思わせる描写だと思った。

7.『銃姫(7) No more Rain』 高殿円 MF文庫J

表紙は一体誰だ、と一瞬思ったが、意外や意外な方々でした。ともあれナース眼鏡には作者のあまりにも深すぎる業が垣間見えて恐ろし、じゃなくて面白かった。

8.『NHKへようこそ!(5)』 原作:滝本竜彦 漫画:大岩ケンヂ 角川書店

大岩ケンヂの暴走が始まった!誰もこいつを止められねー!というか何がどうなるんだこの話は!

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2006.06.23

『ダークタワーⅤ カーラの狼』読了

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ダークタワーⅤ カーラの狼』(スティーブン・キング/新潮文庫)読了。
 
カーラの村の子供をさらう”狼”と呼ばれる謎の襲撃者たちに対して、カーラの人々が選んだ道ははるか昔に滅んだはずのギリアドのガンスリンガーに助けを求めることだった…というわけで、カーラの村に訪れたローランドたちが、”狼”たちと戦うために準備をするというただそれだけの話でこんな超極厚の小説を書いてしまったキング先生には本当に脱帽してしまう。準備だけじゃなくて”薔薇”をめぐるニューヨークでの冒険も含まれて入るものの、全体の7割(推定)を占めるのは、ローランドたちガンスリンガーが、カーラの村に居を構え、敵の正体を探り、村人たちの信頼を勝ち取り協力の輪を広げ、内通者をあぶり出し、罠を仕掛けていくという地味~な行為が続くのである。戦いとは、実際に戦火を交えた時、すでに勝敗が決しているといったのは孫子だったような気がするのだが(算多きは勝つ、か?)まさしくそれを地で行くが如きの周到なだましあいをここまでスリリングに描けるキング先生には、技巧がどうこうというよりもその体力というか基地外じみた執念というか、とにかくそのエンターテイナーぶりには参ったぜ。

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2006.06.21

『魔法薬売りのマレア 千日カゲロウ』読了

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魔法薬売りのマレア 千日カゲロウ 』(ヤマグチノボル/角川スニーカー文庫)読了。

まーなんつーかヤマグチノボルらしい作品だな、と。主人公が一応変身ヒーローのカテゴリに含まれるクールなヘタレという何だかよくわからん兄貴に恋慕するハードマゾのあまり自分を苛めてほしくてツンツンした態度をとってしまう極めて特殊すぎる性癖を持った妹というあたりからしてヤマグチノボルがフルスロットル。まったく直接的な描写は皆無に等しいのによくもまあエロスに満ち満ちた作品を書けることと感心すること仕切り。うむエロス。小説としてはまあつまらなくは無いという感じだが、抑えるべきところはきちんと抑えているので不快感は感じない。まったく良い仕事をしている、という形容がこれほど似合うライトノベル作家も珍しいと思うよ。

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購入報告

もうだんだん購入報告なのか読了報告なのか良くわからないがとりあえずそんなもの。

1.『<骨牌使い>の鏡Ⅱ』 五代ゆう 富士見ファンタジア文庫
2.『殺×愛 FOUR』 風見周 富士見ミステリー文庫
3.『シフト(2) -世界はクリアを待っている-』 うえお久光 メディアワークス
4.『GANTZ(19)』 奥浩哉 集英社
5.『蒼海決戦(1)』 納都花丸 一迅社

五代ゆうの『<骨牌使い>の鏡Ⅱ』を読んで、作者の言葉の使い方の特異さを改めて感じた。口絵におけるアドナイの言葉には、決してリズミカルというわけでもないのだが、奇妙な美しさがある。あとどうでもいいが、”骨牌”をかるたと読ませるのはどーなんだ。ぜんぜん違うものだと思うのだが。
あと『シフト』の2巻が出ていた。小躍りする。実はー僕はーこのシリーズが大好きなんですよー(うざいな)。主人公のいぶし銀の格好良さが光るぜ。リザードマンだが。
『蒼海決戦(1)』を読んで、まーた変なマンガを読んじまったなあ、と思った。なおここで言う”変”とは、非常に好奇心がそそられるという意味である。つーか、ネコミミで人種差別で帝国海軍軍人って何なんだよ!あまりにも特殊すぎる発想力の持ち主だ…。もっとも物語自体はきわめて真面目だけど(そこがまたおかしいのだが…)。

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2006.06.20

『銃とチョコレート』読了

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銃とチョコレート』(乙一/講談社ミステリーランド)読了。

あっさりと傑作…と言ってしまうのはさすがに言いすぎだと思うが、それにしても、こんなものを子供に読ませていいのか、と思わず思ってしまう。いや、僕は読ませるけどね、自分の子供に(いないけど)。

最初はごく普通のジュブナイルっぽく始まり、英雄たる名探偵に対する憧れとか実に少年活劇ものっぽく始まるのだが、だんだん”失望”と”失敗”、すべてから逃げだしたくなるような身の置き所のなさとか実に乙一らしい邪悪な展開に息が出来なくなってくる。さらにクライマックスにかけて登場人物たちのほぼすべてが主人公のリンツ少年に嘘をついていて、しかも嘘をついている大人がまたさらに嘘をつかれていてと延々にめぐる嘘と裏切りのスパイラルに至るに至っては、「こ、この世には信じるに足るべきものなど何一つねえ!」という結論にしか達しないような気がする。…なんか子供に変なトラウマを植えつけようとしていませんか乙一は、と思わないでもないが、まあ子供のうちに上手く挫折を知っておかないと大人になったときに性格が偏るから、子供のうちに世の中は上手くいかないんだっっつーことを知っておくのは無駄にはなら無いんじゃないかねいや決して恨みとか妬みとか嫉みがあるわけじゃなくいや本当だって(もうぐだぐだ)。

でも真面目な話、この作品には誰もが嘘をついているし、リンツ少年をだましているわけだけど、それでもお母さんの愛は本当だし、お父さんの愛だって本当なわけで、もしこの世に価値あるものがあるとすれば、それはそんなささやかなものにあるわけで。まあ、変に世をすねてんじゃーぞ、ガキが、という乙一のメッセージのような気がしないでもないです。あと、もし嘘をつかない相手を見つけたらそれは生涯の友なんだぜ、とか(ドゥバイヨルはまさしくヒーローだぜ)。

まあ、この本には道徳的では無いけどちゃんと愛があるなあ、と思った次第である。素直じゃねーけどさ。

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2006.06.19

『バイトでウィザード 唱えよ安らぎの歌、と星は輝いた』読了

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バイトでウィザード 唱えよ安らぎの歌、と星は輝いた』(椎野美由貴/角川スニーカー文庫)読了

・・・これ、ひょっとして最終巻ですか?と思わず言ってしまいたくなるほど見事な終わり方であった。

正直に言って、この作品でこれ以上の終わり方は正直思いつかない。主人公たちをめぐる厳しい試練には何一つ改善されていないけれども、しかし、彼らは自ら生きることを選択し、その残り少ない生を全力で生き抜くことを誓うラストは、奇跡とか根性を忌避するこの作者が、かろうじて出した希望に満ちた回答であるといえなくも無いと思う。ほんと、これ以上に希望に満ちたラストは、奇跡が起こらない限りありえないよ!

本当に、作者、どーするんだろー…。続けられるのか…?

あ、書き忘れていたけど、全体的に腹黒い大人たちの精一杯の責任感がなかなか光っていましたね。主人公を利用しつくすことしか考えていない腹黒当主も、主人公に強いた犠牲の分だけの責任を果たそうとしていたり、頑固で横暴、他人を踏みつけにすることをなんとも思わない副長が、自分の信念に従って、ちょっとだけ手助けをしてくれたり、今までひたすらに主人公たちを抑圧し、踏みにじる立場であった大人たちの少し違った側面が現れているあたりに、ああ、やっぱり作者ってサラリーマン小説が書きたかったのね、と思った。面白いなあ…。

組織に生きる大人と、組織を理解出来ない子供の対決なんですな、これ。

(そこにそもそも社会に生きることすら出来ない子供の我儘もあったけど、この巻で退場してしまった…。うーむ、まあ長生きできる生き方ではなかったからな…)

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2006.06.17

『ZOO』読了

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ZOO(1)(2)』(乙一/集英社)読了。

ハードカバーを持っているのになんで僕は買っているんだろう…。ボーナストラックのためだけに買うにはちょっと高すぎるぜ!というわけで、ハードカバーに収録されていた10編に未収録作品衣1編を加えての文庫化。この作品集は映画にもなったし乙一作品の中では一般に膾炙しているほうだろうか。中身はいつものとおりグロテスクで切なく残酷で暖かい、そんな印象を持つ作品ばかり。乙一にはよく白乙一、黒乙一と呼ばれることがあるけど、正直、僕にはその違いが良くわからない。乙一の作品には、暗くおぞましい物語であってもどこか静謐ないとおしさのようなものがあり、また、切なく暖かい物語であっても疎外と孤独が付きまとっている。どちらも同じことを書いているに過ぎないと思う。ようするに読み手がどう受け取るか、という問題なのだろう。

何度読んでも傑作としか言いようが無い『SEVEN ROOMS』は、まさしく乙一が持っている残酷さとせつなさが炸裂する至高の一品である。なんでこんな設定でこんな感動の物語になるのか不思議なのだが、そこがまさに乙一の真骨頂といったところか。あと昔読んだときはいまひとつピンとこなかった『ZOO』が、ようやく理解できた様な気がするのは個人的には収穫。自分で始めた演技が、引っ込みがつかなくなって、それでもやめるきっかけがつかめなくて、自分自身でも痛々しいとはわかっていても、それでもやめられないどうしようもなさを感覚的に理解するべきだったようだ。わかってから言うことじゃ無いけど、別に理解したくも無い感覚だったな…。あとオチをすっかり忘れていた『落ちる飛行機の中で』の結末には素でびっくりした。スラップスティックなシチュエーションコメディかと思ったらこれかよ・・・。何でぜんぜん記憶に無いんだよ俺…。ちなみにボーナストラックである「むかし夕日の公園で」については過度の期待は禁物です。不気味で物悲しい、不思議な作品なんだけど、いかんせん短すぎる…。

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2005年ラノリン杯(試験用)

2005年ラノリン杯の締め切りが今日じゃないか!?

というわけであわてて参加してみる(はてな外はこっち)。

四苦八苦しながらセレクトしたのは以下の5冊。


『絶望系 閉じられた世界』(谷川流/電撃文庫)
感想はこっち
こんなのを好きと言い張ってしまう時点で我輩の厨房センス炸裂といった感じ。ふはは。思わず悦に入ってしまったぜ。
まあ客観的に見ても、面白いともつまらないとも言えない作品なんですが、徹底して繰り広げられる空疎で空虚な議論からかもし出される書割りめいたうそ寒さには背筋が粟立つ。これは本当にすごい作品だと思うんですよ。

『荒野の恋 第一部 catch the tail』(桜庭一樹/ファミ通文庫)
感想はこちら
現時点における僕の一番好きな桜庭一樹。無垢な子供時代と情念にまみれた女たちの世界の狭間にいる主人公の少女の姿を描いた作品で、ささやかな感情の切り取りが見事というほかは無い。少女は世界と戦うのだ。たとえ負けることが決定されているにしても。

『ベルカ、吠えないのか?』(古川日出男/文藝春秋)
感想はこっちです。
古川日出男は誰がなんと言おうとライトノベル作家である。昔、ウィザードリィのノベライズをやっていたという実績もありますし、そもそも、日本SF大賞と日本推理作家協会賞を受賞した『アラビアの夜の種族』(来月あたりに文庫化される!長い小説に臆さない人は読んでみるべし)にしても完全無欠のウィザードリィ小説なんだぜ!
したがって彼の書く作品はライトノベルなのである。

前置きが長くなりましたが、近年の作品の中では、この『ベルカ』一番好きな作品ですね。犬たちの血統がつむぐ戦争の近代史。ただひたすらに語り(騙り)続けられる物語を楽しむべし。

『白い花の舞い散る時間 ~ガールズレビュー~』(友桐夏/コバルト文庫)
感想をどうぞ
2005年に読んだ本の中で一番驚いた本といって過言ではありません。まあコバルト文庫というレーベルだったからこその衝撃かもしれないが、少女小説としての繊細さと荒唐無稽な伝奇(まーネタバレじゃねえだろ)小説っぽい部分とドロドロした情念が繰り広げられるのには呆然としました。しかも単なるインパクト作家じゃなくてちゃんと物語が面白いのが強みですね。

『戦う司書と恋する爆弾』(山形石雄/スーパーダッシュ文庫)
感想ですか?(なんで疑問形)
これがまたすごいんです。人間が本になったり神様が立てた図書館とか世界最強の司書とか人間爆弾とかとにかく人間の度肝を抜く設定のオンパレードで、いわゆる伝奇病患者なら垂涎といった作品なんですが、根っこの部分では純愛だったりするあたりにまた悶絶。なんでこんな強さのインフレを起こした内容で純愛がかけるんだよー…とあきれ果てます。この作者は絶対変な人だと思います。
 
 
 
以下泣く泣く削ったりした作品。

『トウヤのホムラ』(小泉八束/富士見ファンタジア文庫)
『ぴよぴよキングダム(3) あかりの国のあかり』(木村航/MF文庫J)
『ソウル・アンダーテイカー』(中村恵里加/電撃文庫)
『ミナミノミナミノ』(秋山瑞人/電撃文庫)
『琥珀の心臓』(瀬尾つかさ/富士見ファンタジア文庫)
『わたしたちの田村くん』(竹宮ゆゆこ/電撃文庫)
『タイピングハイ!(2) いじっぱりのウェービー』(長森浩平/角川スニーカー文庫)
『犬はどこだ』(米澤穂信 /東京創元社)
『ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・わん』(新井輝/富士見ミステリー文庫)
『アルテミス・スコードロン 春は出会いの季節です』(扇智史/ファミ通文庫)

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2006.06.16

深刻な問題

最近自分の書いている感想がつまらない。

まあ今までにも大して面白い感想を書いていたわけでもないけど、自分で読んでもつまらないのは非常にまずい。感想がつまらない理由は明白で、要するに真面目に本を読んでいないのが原因だ。きちんと感想を書くだけの材料を作らず、ただひたすらにだらだらと書いてしまっている。この現状を是正するため、ちょっと感想を書く本を絞り込もうかと思う(今までは読んだ本はとりあえず感想を書くことにしていたが、さすがにだんだん厳しくなってきたし)。

とりあえず読んだ本というか買った本。

1.『のだめカンタービレ(15)』 二ノ宮和子 講談社
2.『おれはキャプテン(11)』 コージィ城倉 講談社
3.『School Rumble(13)』 小林尽 講談社
4.『Pumpkin Scissors(5)』 岩永亮太郎 講談社
5.『KillWizard(1)』 水薙竜唳 講談社
6.『クロスゲーム(4)』 あだち充 小学館
7.『絶対可憐チルドレン(5)』 椎名高志 小学館
8.『ハヤテのごとく!(7)』 畑健二郎 小学館


今日の注目はずばり『Kill Wizard(1)』。いわゆるゲーム的ファンタジー的な世界観によるマンガなのだけど、とにかくセンスの塊のような尖りまくった作品で、読んでいてすさまじくスリリングであります。絵はかなり独特なアーティスティックな(あるいはイラストレーション的な)特異なもので、この絵は真似しようと思ってまねできるタイプではなさそう。上手いというのとはまた別なんだけどね。

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2006.06.15

『小指の先の天使』読了

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小指の先の天使』(神林長平/ハヤカワ文庫JA)読了。

これ、神林長平の20年間で散発的に発表されてきた短編をまとめたものなのだな。それなのにひたすら同じテーマを繰り返し繰り返し語りなおしているあたりがいかにも神林長平って感じだった。いやもう、本当に神林長平って何を書いても神林長平なんだな。いやはや。

相変わらず現実と虚構の境界を行き来しながら現実の中の虚構、虚構の中の現実をあぶりだしつつ、結局のところは世界がどのように変容しようとも、人間はその中でどのように生きていくべきか、ということを神林長平がその作家生活のある時点で回答しているという意味ではこれは小説でありながらなかばエッセイ的な存在であるといえるかも知れないが、そもそも神林長平はそのような逃れようも無い自己言及性を抱え込んだ作家であるからして、読者としては神林長平の語り、というよりもその独白をひたすら聞き続けることになるのだ。

内容については他にいろいろな感想が書かれているし、いまさら僕がなんだかんだと付け加えるものが無いような気がする(決して手抜きではない)。いつもどおりの神林長平であったと。物語を語ることに対する自覚的な世界認識の構造と、人間の現実と意識の不確かさを会話、すなわちコミュニケーションによって確立させようというもがきとか、まったくたまらないものがある。”リアル”であるということに対してあまりこだわりが無く、かといって虚構であるだけでは満足しきれず、ただあるがままに世界を受け入れていこうとするその姿勢は、おそらくは猫に象徴される”個”して立つというところに根ざしているのではないか、と思わず妄想してしまう。世界に対して個であろうとしながらも、それでも対話(誰に向かって話しているのか?)が重要視されている、というところにどうしようもない矛盾があるのではないか、という気がするのである。

矛盾を抱えて生きる、なんて詰まらんことはいわないが、矛盾があったっていいじゃん、というぐらいには開き直ると行きやすいのかも。そこにはまるで現実であることに囚われず、虚構であることに束縛されないで”生きる”猫のような軽やかさにも似た美しさがあるように感じられるのである。

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2006.06.14

『ミッションスクール』読了

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ミッションスクール』(田中哲弥/ハヤカワ文庫JA)読了。

田中哲弥は頭がおかしい。

前編を通してごく当たり前の”面白さ”と呼べるものは一切無く、ひたすら唐突きわまりない展開と感情移入を一切排除した登場人物たちが繰り広げるバカバカしくもシュールな作品。ごく普通のライトノベルとして読もうとすると何一つ面白くないのだが、シュールなバカバカしさの中にひとしずくの哀愁を感じ取れるようになってくるととても面白くなる。感情移入が出来ない登場人物たちの行為に作者のユーモアを感じ取れても大変に楽しめると思われる。電撃文庫のカラーでは、もうちょっと即物的な面白さが求められるので、このように読む側に寛容さが求められる作品は受けが悪かろうと思うのだが、あとがきを見ると相当にアンケートの結果が悪かったというのもむべなるべきかな。昔の自分でもこの面白さはわからなかったものな。明らかに田中哲弥は電撃文庫的には早すぎる作家であったわけで、ハヤカワ文庫に移籍(?)したのは正しい判断だったと思う。

それはともかく、田中哲弥は頭がおかしい。
そもそもの最初の導入からして異常な不条理感(日本語がおかしい)漂わせながら、一切話を収束させずにさらに異常な混沌になだれ込むという話ばかり。唯一オチらしいものがあるのは「フォクシーガール」ぐらいに、それ以外の作品はすべてライトノベル的な記号を用いながらそこから逸脱していく(フォクシーガールも逸脱していないわけではない)のが特徴か。そこには徹底したヒネクレと韜晦によって、なかばライトノベルに対する批評性すら獲得しているように思える。どんどん状況を異常な状態にしていくことで、ライトノベルが持っているお約束の本来の異常性が浮き彫りにされていくように感じた。そこを愉快がれるかどうかでもこの作品の評価は変わってくるように思った。

僕?

超面白かったですよ!

くだらね~と思いつつ感心してしまいました。

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2006.06.13

『陽気なギャングの日常と襲撃』読了

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陽気なギャングの日常と襲撃』(伊坂幸太郎/洋伝社)読了。

久しぶりにこの作家の本を読んだのだが、相変わらず非常に器用な作家であるという印象を受けた。作品を読む読者にたいして、気配りが効いた(効きすぎな)内容になっていて、非常に読みやすく、引っかかるところも無く、ポップでのど越しさわやかな作品になっている。さらさらと流れるように読めるのはいいけど、あまりにも読み易くて、何を感想を書けばいいのか良くわからん。特に言うことが無いのです。まー、結局最初の4つのエピソードってあまり意味が無いよねとか、後半のあまりに適当で脱力感満載のお気楽犯罪小説ぶりにはサスペンスの欠片もねーぜとか、キャラクターの持つ特技が今回はあんまり活かされてねーよな、とかおもったりもしたがしまった全部悪口ばかりだった。正直すいません。

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2006.06.12

『とらドラ2!』読了

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とらドラ2!』(竹宮ゆゆこ/電撃文庫)読了。

なぜか感想を書くのを忘れていたのでいまさらながらに感想を書く。

奈須きのこが帯にコメントを入れていたりするのがなにかと謎だが(電撃文庫と何の関係が…)、それはそれとしてあんまり大きな出来事は起こらないまま進むちょっぴり生きることが大変な主人公たちが繰り広げるドタバタと空回る日常を描いている。話が進むにつれて、主人公である竜児や大河よりもその想い人である北村や実乃梨の方が奇天烈っつーかかなりヘンテコなキャラクターだったりすることが明らかになったり、新キャラの亜美などというこれまた生きるのが上手いようで下手な難儀なやつが出てきたり、大和撫子な兄貴な生徒会長、狩野すみれというこれまたわが道を行くキャラが出てきたり、この作品には一人で生きていけるタイプか、一人でしか生きていけないタイプか、一人では生きていけないタイプしか出てこないのか!?と思った。極端なやつらだなあ。

ラブコメとしては、主人公の竜児は、母親という明らかに一人では生きていけないタイプ(なのかなー…)がいるせいでやたら世話焼きのため、どう考えても櫛枝実乃梨とは接点がねーよなー。実乃梨はたぶん一人でも生きていけるタイプだもんよ。一人でしか生きていけない(大河)、あるいは一人では生きていけないタイプ(たぶん亜美)という異なるタイプ相手に、果たして竜児はどーするんだろーな。こいつは問題を抱え込んでいるタイプを放っておけないやつからなー。あーあ、おめーそんなことをしてる場合じゃねーだろ…と余計なお世話ながら心配してしまうよ。

まー、そういう不器用な部分は、僕が好きなところなんだがね。

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買ったものなのか読んだものなのか…

なんか”購入報告”じゃ無くなってきてるな…。

1.『シンシア・ザ・ミッション(3)』 高遠るい 一迅社

なんかあとがきから判断すると、この作者は”真面目に”描こうとするとバキになっちゃうらしいですよ?重症だなあ…。というわけで全体的にあまりにバキ過ぎる作品になっていて、こんな作品だっけ?と思わずタイトルを再確認。つか、構図とか男の顔とか台詞周りが完璧にバキだ。紫水先生のお父さんてこんなにバキ顔だったっけ?えーと1巻はどこだ。

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2006.06.11

『殺×愛 THREE』読了

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殺×愛 THREE』(風見周/富士見ファンタジア文庫)読了。

うーん面白い。やっていることはいまどき流行のセカイ系そのものであり、ライトノベル的記号に満ち溢れたラブコメ伝奇ではある。しかし、セカイ系というのはジャンルそのものに毀誉褒貶があるものだが、ジャンルが何であろうと面白いものは面白いとボクは言いたい。まあ癖は強いけど、僕は結構悪くないと思うんよ。

セカイ系を楽しむには、その作品世界をつらぬく主人公の倫理に同調できるかどうかが鍵になる。主人公の考えに同意、もしくは共感ができれば作品を楽しむには問題ないが、拒否感を抱いた場合は楽しむのは難しい(普通の小説でも似たようなものだが、セカイ系(いや、よくわかってないんだけどね?)の場合、主人公の論理、価値基準が作品のそれになりやすい。そう考えると日日日作品はまさしくセカイ系の作家なんだろうなあ、と。閑話休題)。ただ、この作品における主人公の論理というのは、青春に対して徒労感にもにた疲労を覚えつつ、それでもなお期待することをやめられない青臭さというのは、結構一般性があるのではないかと。自己中心的で、世界と自己の間の距離感があいまいなある種の青春を描くには、セカイ系というのはひとつの手段としては有効、だったりすることもあるのかもしれない(歯切れわりーな)。 

あ、また本の感想を書いてねーや…。

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昨日買ったっつーか読んだもの

1.『血だるま剣法/おのれらに告ぐ』 平田弘史 青林工芸舎
2.『狼と香辛料Ⅱ』 支倉凍砂 電撃文庫
3.『ボクのセカイをまもるヒト(2)』 谷川流 電撃文庫
4.『リングリンガ』 西成岩男 ヒット出版社

1.は本屋で見つけたので思わず買った。『血だるま剣法』はすさまじいなー。話の内容もすさまじいが、吹き荒れる伏字の嵐にも驚愕した。リメイク版の『おのれらに告ぐ』の方が作品としては非常に洗練されていて、端整な作品とさえいえる。作品としては『おのれらに告ぐ』の方が上だとおもうけど、『血だるま剣法』の怨念力も実に捨てがたい。すさまじい作品だな、これは…。
2.はとにかく面白い。ホロが魅力的なことは言うまでもないが、見せる部分と見せない部分の演出が良かったな。
3.谷川流の小説としか言いようがない。一見、電撃文庫に魂を売ったかと思われる萌え小説に見えて、延々と自己言及的メタ文章を語り尽くすというどちらかといえば『絶望系』に近い作品。これは妄想だが、『英雄』の取り扱いについて、『デモンベイン』をはじめとする鋼屋ジンに近い認識が前提にあるような…。気のせいかな。
4.『Pumpkin Scissors』の作家の別名義によるエロマンガ。衝動買いっつーやつですか。かわいい絵柄にばかばかしいまでにポップなノリがなかなかよろしい。ちゃんとエロくもあり、ギャグとしても面白いあたりに作者の実力がわかるかな。しかに、このあとに『Pumpkin Scissors』になるのかー・・・。

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2006.06.10

好きすぎて客観的な評価が出来ない

機神飛翔デモンベイン』(ニトロプラス)をクリアした。

僕はとてもとても恥ずかしい告白をしてしまうと、僕はほんのわずかに守るべき人のために絶望的な戦いに挑むヒロイズムが大好きなのであった。はっきり言って大好きなどという言葉でくくれるものではなく、僕の根底に位置するといっても過言ではない。

その幼児的なヒロイズムを完璧に満たしてくれるこの作品は、はっきり言って面白いとか面白くないとかそういう観点では語ることが出来ず、そもそも一般的な意味で面白いとか出来が良いとかそういう考え方も出来ず、ただただひたすら好きとしかいえない。心の奥底では、あまりに表現に淫した文体やくど過ぎるギャグや過剰な引用とか嫌いな人は嫌いだろうし、全体的にオタクっぽい作品であるということは理解できないでもないのだが、そんなことは積極的に無視するとして、とにかく僕はこのデモンベインという作品が好きで好きでたまらないのだということだけを訴えて生きたいところだ。ちなみに誤植ではない。

機神飛翔のラストを見る限り、もしかしたら続編の可能性もないではないのか?だとすれば僕はただただそれを喜ぶばかりである。終わらない物語には意味がないとかなんとかそういう議論はこの場に限っては一切無視だ。続くのであればいくらでも続編を書いてくれ、とシナリオライターには言いたい。

だが、語るべきことがなくなった時、それは僕が好きなデモンベインではないのだろう、とも思う。

矛盾しているが、ファンの心理とはこんなものか、と自分で納得してしまった。

何の話をしているんだ僕は。

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ふと思ったのだが

どうも杉田智和と高橋美佳子って一括りで話題に上ることが多いな、と銀魂を見てて思った。

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『彩雲国物語』読了

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彩雲国物語』(雪野紗衣/角川ビーンズ文庫)の既刊を全部読みふけってしまった…(書影は一巻)。

お、面白い。面白すぎる。

この作品はいわゆる中国風の異世界を舞台にしたファンタジーであり、その意味では一般的な「ライトノベルファンタジー」そのものであるのだが、僕がすばらしいと思うのは、この作品の舞台となるのが「大きな戦乱が終結し、復興を迎えつつある大国」であるという点だ。

戦乱が終結し、とりあえずではあるが平和を取り戻しているが、国の安定という意味では問題が山積となっているため、この物語において主役となるのは”文官”である。すなわち異世界ファンタジーにおいてはしばしば英雄的な主人公の影となり、ひどいときには小役人的に描かれ、組織に囚われた小人として、英雄である主人公と対比される傾向にある”お役人”こそがこの物語の主人公なのだ。

国を愛し、国を立て直すために粉骨砕身で取り組む役人たちの世界に、女の身でありながら男の世界に身を投じていくヒロイン、秀麗の苦難を描いているのがこの物語のメインストーリーになる。そこに彼女にひたむきな愛と、王としての責務に苦悩する国王劉輝と、官吏として国のために生きることで、その愛にこたえることのできない秀麗のすれ違いを横軸に、そのほかさまざまな登場人物たちを配した群像劇として見事だった。キャラクター的な部分に少女マンガ的な影響が多く見られるが、それもさほど鼻につくことがないのは波乱万丈の大河エンターテインメントとしての流れがしっかりとあるからだろうと思う。

一巻のころはそれでもライトノベル、あるいは少女小説的なテイスト(男はみんな美形ばかり、ヒロインモテモテ、砕けすぎる台詞回し)などが目立ったが、巻を重ねるごとに圧倒的な物語のダイナミズムはうねりを増し、長編では最新刊の杜影月 編の最終話となる「光降る碧の大地」に至っては、一巻丸ごとクライマックスといえる怒涛の展開に思わず涙が。義務と信念のもと、自らの命を懸けて民を国を救おうと駆ける姿はまったく持って美しい。

この作品は、読者の清廉に生きたい、という憧れをうまく捕らえてくる作品だと思った。

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2006.06.09

完全に燃料不足

本気で体に力が入らなくなってきたり頭痛と咳と胃痛と腹痛が一度に襲ってきていたり(現在進行形)といろいろ人生が向かい風な昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。まあぶっちゃけ眠いぜ。

1.『ザレゴトディクショナル』 西尾維新 講談社ノベルス
2.『上手なミステリの書き方を教えます』 浦賀和宏 講談社ノベルス
3.『夢幻紳士 冒険活劇篇』 高橋葉介 早川書房
4.『半分の月がのぼる空(7)』 橋本紡 電撃文庫
5.『撲殺天使ドクロちゃんです』 おかゆまさき 他 電撃文庫
6.『セカイのスキマ』 田代裕彦 富士見ミステリー文庫
7.『さよなら、いもうと。』 新井輝 富士見ミステリー文庫

ふう、久しぶりに大量だ。
まあしかしドクロちゃんは一体…。おかゆまさきってみんなに本当に愛されているなあ、と感じる一冊か。
それと富士ミスの「初体験」というテーマが謎過ぎる…。田代裕彦は一体何を書かされているんだろう…(新井輝は、まあ別に…)。

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2006.06.06

『ジューンブライド上等。』読了

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『ジューンブライド上等。』(三浦勇雄/MF文庫J)を読了した。

ハイテンションノンストップラブコメもこれにてひとまずの幕となった。正直、素直に楽しむというには読者である自分に雑念が多すぎる作品ではあるのだけど、それでもこの作品が面白い作品であった事には違いない。ここはあえて、とても面白かった、と述べておこう。

主人公たちに”番組”を仕掛ける槍ヶ岳のスタンスが明らかになって、多少はエンターテインメントとして消費される主人公たちの痛みの構図も、まあ納得は出来ないけど理解は出来ないわけでもないかな、と思わないでもない(二重否定かよ)。結局、槍ヶ岳は確かに職業意識に基いて番組制作をやっているんだろうけど、それでも主人公たちの人生を楽しむ視聴者の姿があるわけで、なんとも居心地の悪さがぬぐいきれないなあ…。

まあ、結局ここまで拘る理由と言うのは、僕が猿岩石から最近のラブワゴン(て言うの?)に連なるフィクションとノンフィクションの境目が曖昧な番組が昔から大嫌いだから。どうもあの現実を捻じ曲げて無理矢理フィクションのドラマティックさを付与しようと言う演出は、現実を自在にデコレイトしようと言う意図が垣間見えて嫌悪感を感じてしまうのである。好きな人には申し訳ないけど…むかつくものはしょうがない。

だからこの作品が気に入らない理由と言うのは完璧に私情でしかない。作品自体の面白さ、出来の良さとはまったく関係ないところでこの作品は気に入らないわけで、そのあたりはあまり突っ込まない方が良いのかも(自分が嫌悪を感じる部分は言語化した方が良いのかもしれないが…)。ていうか、毎回こういう不快感を感じながら読み続けてしまうのは、我ながら一体どう言う心の動きだ?わけわからん。実はこの作品が大好きなのかもしれんな、自分は…。つまりツンデレ。

(最近、何でも(僕が)ツンデレに結びつけようとするので困ります(僕が))。

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2006.06.05

『青葉くんとウチュウ・ジン(3)』読了

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青葉くんとウチュウ・ジン(3) やってきた迷惑王女』(松野秋鳴/MF文庫J)読了。

お、面白い…。なんですか?なんですかこれ!(二回も言っちゃったよ)。

繰り返されるボケとツッコミが決して過剰ではなく、悪趣味に陥らない上品さとともに、ジュブナイル小説としての恋と冒険まできちんと描いているのが大変面白かった。

ちゃんとギャグが面白く、キャラクター達は魅力的で、しかもお話が面白いなんて滅多に無いよなあ…。その構成している要素自体はインパクトは少なく、むしろ地味な印象さえ与えられるけど、作者の持っている語りの巧みさは見過ごせない。もし問題があるすれば、その地味な印象そのものだろうか…。何か一つでも読者の度肝を抜くものがあればもっと売れるのだろうに、と思わないでもない。

つーか、ひょっとしてこの作品、これで最終巻ですか?どうとでも取れる終り方だったけど…。おいおい、まってくれよ。こんな風にまともに面白い作品を切るなんて、絶対に損失だって!こういう作品は必ず残しておかないといけませんて!萌えの最先端なんて電撃文庫に任せておけば良いんですよ!たぶん(あんた今絶対って…)。

全然話は違うのだが、ウチュウ・ジンってもしかしてツンデレなのか?いや、まさかなあ…。でもどう考えてもこいつ青葉のこと好きだろ。しかし、それがツンデレかと言うにはあまりにも容赦も遠慮も恥じらいも無いが…しかし宇宙人の考えることだもんなあ(おっと差別的発言をしちまったぜ)。あと、神鳴響子さんの唐突極まりないサービスシーンには呆気に取られた。なんだこのテコ入れは。と言うか、神鳴響子さんはあまりにも良いキャラ過ぎませんか?なんとなく作者側の愛情が感じられるキャラクターだなあ。

そんな感じで大変魅力的なキャラクターだらけでとても好きな作品なんで、是非続いて欲しいところであります。でもまあ、この作者のシリアスな話も読んでみたい気もするなあ(どっちだよ)。

なんのオチも付きませんが以上。

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我帰還セリ

泊りがけで出張+プレゼンター+お腹を壊した+頭痛がする+胃まで痛くなってきたと大変な苦難を乗り越えてきた(一部継続中)自分ですが、今まさに新たな敵に遭遇中。その名はまさに”部屋の掃除”。ぬががが。本を捨てねば…。

1.『デトロイト・メタル・シティ』 若杉公徳 白泉社

ファック、ファック!紛れもないボンクラ漫画にしてやるせねえ青春を描いたギャグ漫画、らしいぜ?現状の自分のようなファッキンな状況においてはかようなファッキンセンスが非常に好ましく感じられるのであるファッキン。ファッキンファッキンうるさいですか?すいませんですファック。

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2006.06.01

『座敷童にできるコト(5)』読了

座敷童にできるコト(5)』(七飯宏隆/電撃文庫)読了。

5巻目にしてようやく主人公が”決断”を下しやがった!ついに、ついに自らの意志で道を選びやがったよ!ばんざーい!…とようやく主人公らしさを発揮し始めた主人公に思わずむせび泣き。な、長かったぜ…。ここまで活躍しない主人公と言うのもある意味すごく珍しいが、それゆえにこそ感涙であります。

主人公を取り巻く環境も激変し、大ネタSF設定もこれでもかと繰り出したあたりは、ようやくこの作者に期待していたものが出てきたなあ、と素直に喜んでおこう。相変わらず伝奇バトルとしてはあんまり面白くないのだが、それを上回る(まあ予想を越えるものではなかったが)スケールの大きなワンダフルSFマインドが好ましい。ん、んーやっぱりこの作者には抒情SFを期待している自分がいることを発見した想いだ。

まあ。ついに降臨した”奴”の動機はとんでもなくスケールがしょぼいわけだが…。

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最近はスパム(?)が増えた

最近、意図の良く分からないトラックバックがちらほらとあるが、まあ基本は放置の方向で良くつもり。もっともよっぽど悪質なものになったら積極的に削除していくつもり…などと言えるほどに大手サイトになったらの話だが。

1.『ナツノクモ(7)』 篠房六郎 講談社
2.『荒川アンダーブリッジ(3)』 中村光 スクウェア・エニックス
3.『フリージア(7)』 松本次郎 講談社
4.『ドロヘドロ(8)』 林田球 講談社 

荒川アンダー(略)は基本はギャグだが時おり挟まれるポエミーな泣かせの技量はなかなかのものだと思う。ナツノクモにおけるお互いのリアルから壁を隔てたところでぶつかりあう感情の軋轢が新鮮な感じ。リアルなフィクションってものに対する思い入れの差はつらいな…。フリージアが異常に面白い。まさか主人公が人間的成長を遂げるとは…。後輩たちによる、主人公の扱い方の適切さには思わず笑う。確かにこいつは基本は放置しか扱いようが無い。ドロヘドロはとにかく好き。ひたすら好き。なんでこんなに好きなんだろうなあ…。相変わらずニカイドウは可愛いと思います。マッチョだけど。

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