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2006.06.17

2005年ラノリン杯(試験用)

2005年ラノリン杯の締め切りが今日じゃないか!?

というわけであわてて参加してみる(はてな外はこっち)。

四苦八苦しながらセレクトしたのは以下の5冊。


『絶望系 閉じられた世界』(谷川流/電撃文庫)
感想はこっち
こんなのを好きと言い張ってしまう時点で我輩の厨房センス炸裂といった感じ。ふはは。思わず悦に入ってしまったぜ。
まあ客観的に見ても、面白いともつまらないとも言えない作品なんですが、徹底して繰り広げられる空疎で空虚な議論からかもし出される書割りめいたうそ寒さには背筋が粟立つ。これは本当にすごい作品だと思うんですよ。

『荒野の恋 第一部 catch the tail』(桜庭一樹/ファミ通文庫)
感想はこちら
現時点における僕の一番好きな桜庭一樹。無垢な子供時代と情念にまみれた女たちの世界の狭間にいる主人公の少女の姿を描いた作品で、ささやかな感情の切り取りが見事というほかは無い。少女は世界と戦うのだ。たとえ負けることが決定されているにしても。

『ベルカ、吠えないのか?』(古川日出男/文藝春秋)
感想はこっちです。
古川日出男は誰がなんと言おうとライトノベル作家である。昔、ウィザードリィのノベライズをやっていたという実績もありますし、そもそも、日本SF大賞と日本推理作家協会賞を受賞した『アラビアの夜の種族』(来月あたりに文庫化される!長い小説に臆さない人は読んでみるべし)にしても完全無欠のウィザードリィ小説なんだぜ!
したがって彼の書く作品はライトノベルなのである。

前置きが長くなりましたが、近年の作品の中では、この『ベルカ』一番好きな作品ですね。犬たちの血統がつむぐ戦争の近代史。ただひたすらに語り(騙り)続けられる物語を楽しむべし。

『白い花の舞い散る時間 ~ガールズレビュー~』(友桐夏/コバルト文庫)
感想をどうぞ
2005年に読んだ本の中で一番驚いた本といって過言ではありません。まあコバルト文庫というレーベルだったからこその衝撃かもしれないが、少女小説としての繊細さと荒唐無稽な伝奇(まーネタバレじゃねえだろ)小説っぽい部分とドロドロした情念が繰り広げられるのには呆然としました。しかも単なるインパクト作家じゃなくてちゃんと物語が面白いのが強みですね。

『戦う司書と恋する爆弾』(山形石雄/スーパーダッシュ文庫)
感想ですか?(なんで疑問形)
これがまたすごいんです。人間が本になったり神様が立てた図書館とか世界最強の司書とか人間爆弾とかとにかく人間の度肝を抜く設定のオンパレードで、いわゆる伝奇病患者なら垂涎といった作品なんですが、根っこの部分では純愛だったりするあたりにまた悶絶。なんでこんな強さのインフレを起こした内容で純愛がかけるんだよー…とあきれ果てます。この作者は絶対変な人だと思います。
 
 
 
以下泣く泣く削ったりした作品。

『トウヤのホムラ』(小泉八束/富士見ファンタジア文庫)
『ぴよぴよキングダム(3) あかりの国のあかり』(木村航/MF文庫J)
『ソウル・アンダーテイカー』(中村恵里加/電撃文庫)
『ミナミノミナミノ』(秋山瑞人/電撃文庫)
『琥珀の心臓』(瀬尾つかさ/富士見ファンタジア文庫)
『わたしたちの田村くん』(竹宮ゆゆこ/電撃文庫)
『タイピングハイ!(2) いじっぱりのウェービー』(長森浩平/角川スニーカー文庫)
『犬はどこだ』(米澤穂信 /東京創元社)
『ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・わん』(新井輝/富士見ミステリー文庫)
『アルテミス・スコードロン 春は出会いの季節です』(扇智史/ファミ通文庫)

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