« 『永遠の戦士 エルリック(1) メルニボネの皇子』読了 | トップページ | 『塵骸魔京 ~ライダーズ・オブ・ダークネス~』読了 »

2006.05.05

『PRINCESS WALTZ』その2

PRINCESS WALTZ』(18禁)について少し。

物語そのものは世間的に良くある”異世界バトルロイヤル(ラブ有り)”ものであり、その部分について言えば健全でありきちんと面白いのだが、設定とかを見ていると”倒錯”している部分がけっこうあるのが面白いと思った。

メインヒロイン(?)として設定されているクリスは、王子でありながら女性であるのだが(これはネタバレではないと思う)、この手の”男装の麗人”という奴は、普通、男性に身をやつしていても女性としての部分があって、そこが主人公との恋愛に発展していくものなのだが、しかし、クリスは、幼い時より王子として育てられており、精神的には完全に”男性”であるのがおもしれーよなー(ゲームをクリアした後でマニュアルのネタバレ対談を読んだら、”異性間のボーイズラブ”がテーマだったらしい。なるほど…)。クリスをあえて”女性”として描かない事で、恋人なのか親友なのかが曖昧、と言うよりもどちらでもあるという関係が新鮮であった。

他にも戦闘の際には”美少女剣士”に変身する主人公(男)とか、その他ネタバレになってしまう裏設定まで含めて全体的に(良い意味で、と一応言っとく)変態的というか倒錯的なモチーフを使用しているのは、ライターの意図があるのかもしれない。物語自体は正しい成長物語にして貴種流離譚でバトルヒロインアクションものであったりするのに、モチーフが倒錯しているのがこの作品の特徴なのかな。

いや、それにどんな意図があんのかはわかんねーけどさ。

|

« 『永遠の戦士 エルリック(1) メルニボネの皇子』読了 | トップページ | 『塵骸魔京 ~ライダーズ・オブ・ダークネス~』読了 »

コメント

なんていうか奇妙な感覚を感じる作品なんだが、上手く言語化できる自信はない。
とりあえず、物語上の主人公(クリス)とゲーム上の主人公(新)の乖離から考えてみようとは思うのですが。

投稿: 背徳志願 | 2006.05.07 12:45

この作品はかなり変ですよ。

登場人物たちが時おり異次元の思考を始めるのだけど、何やかやで丸く収まって大団円を迎えるというすさまじい力技には驚愕ですわ。まさにめでたしめでたしって感じ。

投稿: 吉兆 | 2006.05.07 21:54

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/9907756

この記事へのトラックバック一覧です: 『PRINCESS WALTZ』その2:

« 『永遠の戦士 エルリック(1) メルニボネの皇子』読了 | トップページ | 『塵骸魔京 ~ライダーズ・オブ・ダークネス~』読了 »