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2006.05.22

『リリアとトレイズⅣ イクストーヴァの一番長い日<下>』読了

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リリアとトレイズⅣ イクストーヴァの一番長い日<下>』(時雨沢恵一/電撃文庫)読了。

何度考えても分からないのだが、これを分冊にする必要は一体どこにあったんだ?普通に一冊にして出せばよかったじゃないか。やはり商売だろうかね。

まあ面白かった。少年少女の冒険物と言うにはあまりにも時雨沢恵一らしい邪悪さに満ち溢れていて首肯しがたいのだが、しかし、トレイズのやろうとしたことは、まったく無駄であったわけではないにせよ、基本的に無力で何かをなすためには大人の力を借りてなんとかしたあたりに子供である事の無力感が良く表れていてクールだった。エンターテインメントとしては完璧に間違えていると思うけど。ただ、このようなシビアさこそがこの作者の魅力であると思うし、決して願望充足小説には向かわないこだわりにも非常に好感が持てた。

ただ、一般的に見ると、リリアとトレイズの親世代ばかり活躍していて、主人公たちは少しも胸のすく活躍をしてくれないと言う不満はあるかも知れない。エンターテインメントととしては失敗していると思うのはまさにその点なのだが、能力も権力も責任もある大人たちそっちのけで主人公たちが活躍してしまったら、そっちの方が納得出来ないと思う僕としては何の不満もないなあ。

ところで国のために平気で殺人を犯せるトレイズはマジで恐ろしい奴だと思った。こいつは超大物か最悪の危険人物のどちらかだな…。良くも悪くも小市民(でもテンパると”キレ”てとてつもなく暴走する)リリアとは色々な意味で対照的な組み合わせだと思うのだが、もしかして、この二人ってあんまり上手くいかないのでは…とかどうでもいいことを思った。

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受信: 2006.05.23 02:05

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