« 憂鬱な気分は借金取りに似ている | トップページ | 『がるぐる!Dancing Beast Night<下>』読了 »

2006.05.28

『永遠の戦士 エルリック(2)この世の彼方の海』読了

415011561301
永遠の戦士 エルリック(2)この世の彼方の海』(マイクル・ムアコックハヤカワ文庫FT)読了。

「この世の彼方の海」の戦いと言うのは、実は”エターナル・チャンピオン”のエピソードとしては実はクライマックスの一つと言っても良い物語なのだが(ホークムーン・サーガだとそれが分かるのだが)、エルリック自身にとっては単なる通りすがりの1エピソードに過ぎないのが面白かった。はっきり言ってこの時点でのエルリックは単なる通りすがりに過ぎず、何でこんな冒険に参加したのかさっぱり分からんのだが。まあエルリック、エレコーゼ、コルム、ホークムーンと言う転生した同一人物たちの共闘というファン向けのドリームエピソードみたいなもんかね。

今回読み返してみたところ、やはり発表順の違いによる違和感があった。「夢みる都」はエルリックファーストエピソードであると同時にムアコックのデビュー作である事も考えて、多少ぎこちない部分があるのはしょうがないとは思うのだが、エルリックのキャラクターがどうにも激変してしまっているのはやや説明が足りないように思った。すべてに裏切られたエルリックが絶望に陥り、自暴自棄で物憂げな性格に変貌するには、単にイイルクーンが謀反を起こしただけでは足りないような気がするのだが。自分の国を滅ぼそうなんて、それまでのエルリックには考えられない発想だしなあ(国をよりよくするために諸国漫遊をしていたんだろ?)。これ以降のエルリックもやたらと女々しいし。クチグチ文句を言ってばかりだ。

ところで最後の解説を読んで仰天。エ、エルリックサーガの新作が読めるだと!しかもタイトルが超意味深。「夢盗人の娘」だの「白き狼の息子」だの…。ま、まじっすか。

|

« 憂鬱な気分は借金取りに似ている | トップページ | 『がるぐる!Dancing Beast Night<下>』読了 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/10132328

この記事へのトラックバック一覧です: 『永遠の戦士 エルリック(2)この世の彼方の海』読了:

« 憂鬱な気分は借金取りに似ている | トップページ | 『がるぐる!Dancing Beast Night<下>』読了 »