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2006.04.17

『鬼哭の剣 日向景一郎シリーズⅣ』読了

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鬼哭の剣 日向景一郎シリーズⅣ』(北方健三/新潮文庫)読了。

「敵は柳生!」と言う帯に引かれてついつい手にとってしまった日向景一郎シリーズ。素晴らしい。剣豪小説の癖に必殺技が跳躍しての斬撃と言う飛天御剣流に匹敵するスペックを持った日向流VS柳生っすよと言うだけでも、まったくもう北方御大ってば…僕のツボをついてくれますぜ、つー感じなのだが、柳生の陰謀とか野望とかまあとりあえず柳生だったらこれぐらいの悪事は働いているだろ、うん、みたいなお手軽極まりない扱いをされている陰謀論の被害者としての柳生が大活躍です。全員惨殺されますが。
まあ、正直に言って、北方先生には柳生に対する愛はあんまり感じられないんですが、その御大でさえも柳生を出してしまうとついつい国家規模の陰謀をたくらませてしまうあたりに柳生ブランドの強靱さを感じたのだけど、まあ別にそれはいいか。

しかし、このシリーズも久しぶりに読んだけど、いわゆる剣豪小説にハードボイルドの手法を取り込んだ非常に面白い試みをしているんだけど、その上で主人公の日向景一郎の使う”日向流”のあまりの超人戦闘力があったりして、非常にライトノベル読みにもウケがよろしいのではないかと改めて思った。

追記
あと景一郎の人とは思えぬ”けもの”の精神とか、人間性を剥離させる事で剣鬼に近づく森之助とか、とにかくこの兄弟はたまんねーな。この作品には”人”は生きられない。大抵、人間として最も大事なものを置き忘れた人間だけが生き延びると言う、冷酷な倫理がたまらんですよ。

このシグルイどもめ!(褒め言葉)

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