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2006.03.25

『ダークタワーⅣ 魔導師と水晶球(上)(中)(下)』読了

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ダークタワーⅣ 魔導師と水晶球(上)(中)(下)』(スティーブン・キング/新潮文庫)読了。

相変わらず一部の隙もない娯楽超大作ぶり。すばらしいですね。前回の『荒野』において、超高速モノレール”ブレイン”との生死を賭けた謎々対決の開始したところで終わるというおよそありえないヒキだったわけだが、その結末と、最後のガンスリンガーことローランドの過去が描かれる第四巻である。しかし、こうしてみると明らかに構成が変だと思う。つまりブレインとの謎々対決までを描いて一つの話になっているのに、何で4巻に収録されているのか、正直理解に苦しむのだが…。まあ、多分、謎々対決の決着の落としどころが思いつかなかったんんだろーなー。

まあそれは本題ではない。今回はローランドの少年時代に起きた事件が物語の根幹である。今まで名前だけの登場であったカスパードやアランが登場し、まだ未熟であった少年ローランドの恋と冒険が語られている。変転前の、未だ自らの使命に覚醒する以前のローランドの話なので、全体的に普通の娯楽小説になっているのが面白かった。もはや一体どこのクロサワかと思われるほどの「用心棒」ぶりには正直びっくりしました。辺境の村にやって来たガンスリンガーたちがその村に潜む陰謀を暴く!…と言うのは使い古されてもう黄金色ですらあるけど、そこにローランドの初恋と暗黒の塔を巡る伏線を張り巡らせ、極めて純度の高いエンターテインメントになっているんのは見事としか言いようがない。キング先生はつくづくエンタメ志向が良く表れた作品で、やっていることはベタであるのにこれが非常に面白い。お約束を有効に扱うのはやっぱり技術なんだね。

個人的には、まだ未熟で恋に溺れながらも現在の”鋼鉄の男”の片鱗を見せる少年ローランドが最萌えでした。おのれの精神と肉体を傷つけながら自らの為すべき事を果たすローランドは、(こういう言い方はどうかと思うんだけど)やっぱり男の中の男ですよ。格好いいなあ。

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