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2006.03.11

正統派ゴシック冒険浪漫だなあ

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パラケルススの娘(2) 地下迷宮の王女』 『パラケルススの娘(3) 仮面舞踏会の夜』(五代ゆう/Mf文庫J)読了。

2巻を積んでいたのでまとめて読了。いやあ、五代ゆうの作品がこんなに間を置かずに読めるなんて良い時代になったものだなあ。確かに一冊の分量は減ってはいるものの(今までは原稿用紙で千枚以上とかだったしな…)、今までは3年や4年を沈黙する事なんてざらだったことを考えれば安心感が段違いですな。言うなれば、そう、借金は定期的に返済してくれた方が信頼感があるということです。…下手な比喩だな・・・。自分の文才に軽く落胆したところで(絶望した!)、内容について話題を移すことにする。

まあしかしなんだな。五代ゆうがここまであからさまにハーレム漫画的ライトノベル(…分かり難いな)を書くとはびっくりした、という第一印象を覆すのは難しいね。2巻から登場したヒロイン三人娘(あれ?クリスティーナは?)のハーレムヒロインズとしてのあまりにスペックの高さに驚愕。なんですかこのツンデレは(あと妹キャラと…えーと後の一人はなんだ。素直クール?それはさておき)。クリスティーナがあまりに萌えないヒロインであるがゆえのテコ入れなんですかねえ…。

デビュー作の『はじまりの骨の物語』から見せてくれたファンタジー真っ向勝負からは大分遠くに来てしまった印象があって、正直複雑な気持ちではあるのだが、まあ面白いことは面白い。ただ、五代ゆうという作家が本来持つ、すさまじいイメージの奔流がほとんど見られないので、当たり前に面白いライトノベル以上のものになっていないとはいえると思う。まあ、僕が作者に対して抱いている期待値が高すぎると言う事があるのかもしれなし、また、現段階は単にプロローグに過ぎず、これから物語が動き出すような予感も感じさせるので、とりあえず続きを楽しみに待つ事にしようかな。

五代ゆうは、明らかにスロースターターなタイプの作家なので、それ相応の分量を書くことで初めて真価を発揮するのだろう。まーそうするといわゆるライトノベル的な売り方(軽くて短い本を短期間に複数出版)にはあまり向いていないんじゃないかという気もしなくはないけど、そこはベテランの手腕を見せてくれるものと期待しよう。

そういえば『“骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡』が文庫化されるんだっけ。メモメモ。
 
 
あ、内容について感想を書くのを忘れてた。

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