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2006.02.27

熱血恋愛スポ根図書館小説

4840233616
図書館戦争』(有川浩/メディアワークス)読了。

前二作にも共通する児童文学的、あるいは童話的な部分が強く出ている印象があるなあ。もともとこの人の作品は風刺的であったり戯画的であったりするところが多いのだが、今回はその傾向がより強く出ていたように思う。いわゆる一般的な意味でのリアルさと言うのは実はほとんど無く、どちらかと言えば現代のおとぎ話というべき作品であるのだけど、ディティール(軍事関係とか)の詳細さがおとぎ話としての寓話性を損なっているようにも感じられた。しかし、「こんなに都合良く行くはずが無い」とかそう言う指摘はあんまり意味が無く、どちらかと言えば作者が作品を通じて書いている単純明快な主張を受け入れられるかどうか、と言うのがこの作品を楽しむ上で重要なんじゃないないかと思った。内容そのものはいつもと同様、どう考えても大人になりきれないコドモオトナたちが繰り広げる熱血アクションで恋愛ものな感じで面白かったですよ。しかし、毎度のことだが有川浩の登場人物たちには年齢に相応しい落ち着きとかそう言うのとは無縁だよなあ…(いつまでたっても少年少女。良い意味でも悪い意味でもね)。

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「図書館戦争」有川浩/著(メディアワークス刊) 一、図書館は資料収集の自由を有する。 二、図書館は資料提供の自由を有する。 三、図書館は利用者の秘密を守る。 四、図書館はすべての不当な検閲に反対する。 図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで...... [続きを読む]

受信: 2006.02.27 23:58

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