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2006.02.05

まさか第二次世界大戦下のドイツにフィギュアショップがあるとは…

4043732015
凶鳥<フッケバイン>-ヒトラー最終指令』(佐藤大輔/角川文庫)読了。

第二次世界大戦下における架空戦記ものかと思って読んでいたらSFだった。腰が抜けるほど驚いた、と言いたいところだが、さすがにそこまでではない。せいぜい椅子からずり落ちるくらいである。偉大なる先行作品を積極的に肯定と言う言葉にたがわず、過去のあらゆるエイリアン侵略もの(ああ、言っちゃった)を踏まえつつ、架空戦記ものの世界にSFホラーを展開している。ナチス・ドイツ下でありながら、真の軍人としての心を失わぬ主人公を配し、圧倒的な恐怖に対して、雄々しくも勇敢に立ち向かうと言う話になっているのが面白かったですよ。ちょっと主人公が格好良すぎるし、ヒロインとのロマンスもかなり付けたし感が強いけど、”夜の行進”をはじめとしたSFホラーテンプレート(普通にお約束って言えよ)の使い方も良いし、ついでに言えば佐藤大輔作品にはつきものの(いや、僕が読んでいる作品に偏りがあるのかもしれないが)幼女キャラがかーいらしくて良いんじゃないでしょうか。むしろ本題とか言うな。

さまざまな小ネタを挟みつつ、サスペンスフルなエンターテインメントになっているので、分量としては短いけれど退屈しないで読めた。色々な過去作品を下敷きにしているので、元ネタを探してみるのも面白いかも。UFOものはあんまり詳しくないし、探してみようかな。とりあえず作品中で言われていた”日本での事件”を読んでみようと思う。

補足
主人公が格好良すぎるとさっきは書いたが、悩み苦しむ現実的な理想主義者と言ったキャラクターは非常に等身大に格好良いし、やっぱり”誇り”と言うものは、人間が生きる上で必要なものなんだよな…と思ったんですが、内容には関係ありません。

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