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2006.02.04

指輪物語の子供たち

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ダークタワーⅠ-ガンスリンガー-』『ダークタワーⅡ(上)(下)-運命の三人-』(スティーヴン・キング/新潮文庫)を読了。

ありえないほどに面白い。キングの流れるように滑らかな語り口が最大の魅力であると思うのだが、ファンタジーとしてのイメージもなかなか悪くは無いと思う。でも、やっぱりこれは限りなくキャラクター小説に近いと思うし、あんまり深いことを考えないで、主人公ローランドの冒険行を楽しんでいくべきなんじゃないのかな。主人公たちを取り巻く変転する魅力的な世界、立ちふさがるさまざまな試練を乗り越えていく主人公たちと、まさしく指輪物語的な異世界幻想譚であるのと同時に、ただただ楽しい娯楽作品でもある。やっぱ、キングはすげーや。ただただ圧倒的な技量を見せつけられてしまっては、まさしく脱帽としか言いようがないですよ。

一巻を読んだ時は、主人公にして最後のガンスリンガー(この世界における騎士のようなもの)であるローランドの冒険と言っても、主人公はいかにも冒険小説的、あるいはハードボイルド的なタフガイであり、異世界のイメージにしても、細部には違いこそあれ指輪物語的な想像力を乗り越えてはいなかったのだけど、二巻を読み始めたらこれが全然読むのが止められない。おんもしれー。最初にも書いたけど、これは限りなくキャラクター小説に近いファンタジーなんだけど、主人公のローランドがたまらなく格好いい。何しろ二巻の冒頭で、なんと銃使いとしては致命的なことに右手の人差し指と中指を失い、しかも、病に倒れてしまう。もはや二挺拳銃を持つこともできず、ただ地べたを這いずるしか出来ないローランドだが、しかし、ここからが真骨頂。もはや立つ事で出来ないくらいに弱りながらも、その鋼鉄のごとき不屈の精神は折れる事無く、ギリギリの状況で駆け引きを繰り広げるあたりたまらんものがあります。

既に三巻も発売されているし、これを完結まで読めると言う幸せを噛み締めつつ続きを読みます。ああ楽しいなあ。

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