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2006.01.07

見えそうで見えない日本的エロス

かどうかはわかんねーけどさ。

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ROOM NO.1301(7) シーナはサーカスティック』を読んだ。

”その後”の展開はともかく、”現在”での姉上様としては最後の出番っぽいなあ…。この巻で、ほぼ”その後”に繋がる背景は出揃った感があるので、これ以上は大きな波乱は無いように思われる。ここ数巻のプッシュはそう言うわけか。

その一方で、シーナを中心とした物語はどのような終りを見せるのかが今一つ見えてこない。前回の終わり方では全然相互の関係に決着も結末も無かったので、まさか終りではないだろうと思ってはいたが、何事もなかったようにシーナが戻って来たと言うのは、これは今まで佳奈に対してのみ意識が向かっていた日奈が、ついに健一と向き合う事になったと言うことなのだろうな。佳奈の心を射止めたい、しかし、そのために健一を切り捨てられるのか、という葛藤を抱え込むことになる…のか?まだそこまで行ってはいないかな。

健一は健一で千夜子と曖昧な関係が、少しづつ明確になりつつあるような感じもあるし、重複する三角、四角関係は、蛍子がいなくなったとは言え、まだまだ続きそうだ。

ただ、それぞれが、少しづづ、本当に少しづつ答えを見つけつつあると思うので、間違いなくこの物語は終りへ向けて動き出してはいる。まあ、あくまでもシーナ編が、と言う事ではあるけれど。今後は、冴子や刻也の物語へと続いていくものと思われるので、そうするとあと5巻ぐらいは終わりそうも無いな。まあ、のんびりと続きを待つことにしよう。

しかし、そんなにのんびりとしか進まない話なのに、ちっともマンネリ感を感じさせないのは本当に凄いな、この作品。多分それは、ゆっくりとではあるが、物語そのものはまったく”停滞”をしていないということなのだろう。時間の流れは平等に、そして無慈悲に流れていく。彼らの現在は、否応なしに未来へと押し流されていく。問題はいつまでも保留には出来ず、いつかは結論を出さなくてはならない。猶予期間はいつかは終わる。

その事実を踏まえているからこそこの物語は緊張感を失わないのだろう。

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