« 田中芳樹のヒロインは無敵すぎる。だがそこがいい。 | トップページ | 馬力の不足は精神力で補う…つもりだった »

2006.01.29

男も女もたらしこむ魔性の男?女?(主人公のことです)

4044710058
薔薇のマリアⅣ LOVE'N'KILL』(十文字青/角川スニーカー文庫)を読了。あーもうなんて面白いんだろう。恋愛物としてきちんと成立している。

前回の事件を通じて確かな手応えを得たマリアローズは、仲間のために、そして自分のために出来る事を模索し続けるのだけど、それは仲間たちに対する強い仲間意識を表しているのと同時に、大切な仲間たちに対する劣等感の裏返しでもある。自分の居場所の喪失に怯え、何とかして自分は役に立つのだ、と言う事を証明したいという焦りを抱いているのだ。今回は、マリアを常に見守る(ストーキングしている)アジアンとの関係を通じてマリアローズが抱え込んでいる焦りを吹っ切るまでを描いている。内容としては番外編と言える内容で、常に圧倒的な存在力でもって物語を引っ張るトマトクンひたすら寝ているし、サフィニアもほとんど出番はないと、ZOO全体の活躍はお休みだ。代わりに、SIX編(と呼ばせていただきたい)では敵対関係にあった面々がクローズアップされている。アジアンのあらたな(恋の)ライバルとして荊王が名乗りをあげ、ユリカとほのかなやり取りがあった飛燕など、悪党は悪党でも随分ZOO側に近い立場として存在するようになったように見える。アジアンと同じような立場ですね。

そんな風にみんなが楽しくやっている裏では、キング・グッターを始めとした奴輩がなにやら陰謀をたくらんでいたりして、第二部の開始を予感させる。なにやら目的があるようではあるものの、一体何を考えているのかが良く分からない。悪党と言うわけではなく、よりスケールの大きい問題に取り組んでいるようにも見えるが…さて。

待て!次巻!と言ったところですね。

それにしてもこの主人公はもてるなあ…変態に。

|

« 田中芳樹のヒロインは無敵すぎる。だがそこがいい。 | トップページ | 馬力の不足は精神力で補う…つもりだった »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/7894892

この記事へのトラックバック一覧です: 男も女もたらしこむ魔性の男?女?(主人公のことです):

» [書評][十文字青][薔薇のマリア][ファンタジー][シリアス][★★★★★]薔薇のマリア(4)LOVE’N KILL [いつも感想中]
薔薇のマリア (4) LOVE’N’KILL (角川スニーカー文庫) 作者: 十文字青 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2005/12/28 メディア: 文庫 ストーリー サンドランド無統治王国の首都・首都エルデンを襲ったSmCという嵐は去った。 ZOOの面々と「秩序の番人(モラル・キーパーズ... [続きを読む]

受信: 2007.10.05 22:45

« 田中芳樹のヒロインは無敵すぎる。だがそこがいい。 | トップページ | 馬力の不足は精神力で補う…つもりだった »