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2006.01.05

『GOSICK(5) -ベルゼブブの頭蓋-』読了

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GOSICK(5) -ベルゼブブの頭蓋-』(桜庭一樹/角川ミステリー文庫)を読了。

あー…なんも感想が出てこない。無理矢理感想を言うならば、ヴィクトリカは相変わらず可愛らしいですなあ、と言う事と、一弥は着実にヒーロー(ヴィクトリカ限定)の道を歩み始めているなあ、と言う事なんですが。他に何を言えばいいんだ?

これは別に貶しているつもりは全然無くて、桜庭一樹はキャラクターの描写が大変上手くて、特に主人公の二人の関係が、これまでの物語を通じて少しづつ素直になって、歩み寄っている姿をきちんと描いているのが大変の好もしいと感じるわけです。そこがこの作品の肝であると思うのですが、じゃあミステリはどこ行った?しらねーよ。作者に訊いてくれ。

ただ、この作品は、ヴィクトリカの父親を始めとして、ただそこに在ることのみを求め続けられる彼女の、その運命から逃れることの試みを続けていくと言う事がひょっとしたらテーマなんじゃないかと言う気がしてきました。いつもの桜庭一樹のテーマの変奏曲とでも言いますか(しかしそうすると、我々オタクがヴィクトリカ萌え~とか言っている行為は、まさしく彼女のキャラクター性を消費し、欲望の玩具にしているわけであり、少女を巡るテーマと見事にぶつかり合うわけですが、作者はそのあたりどこまで自覚的なんだろう。んー…単に仕事として割り切って書いているのだろーか。それはそれでイヤだなあ)

それはともかくとして、ついにヴィクトリカの父親、母親が出てきたり、なんだが物語は着実に動いているとは思うのだけど、さて、どこに着地するのかちっとも見えてこないなあ。多分、これからヴィクトリカの母親が握る秘密が中核になるのだろうけど。さて。以上。

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受信: 2006.01.06 01:20

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