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2006.01.21

それは妹と呼ぶにはあまりにも異形だった。

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超妹大戦シスマゲドン(1)』(古橋秀之/ファミ通文庫)を読了。

…これはひどい、ひどすぎる(褒め言葉)。

タイトルのとおり、”超熱血SF伝奇アクション”のあらゆる要素を”妹”に置き換えたあまりにもあんまりな実験作。

その”ひどさ”は、古橋御大のセンスが遺憾なく発揮された造語にもよく表れている。

すなわち「妹コントローラー」、「妹闘気(オーラ)」、「可変航空妹」、「邪神妹」、「ドリル妹」、ええと他にも沢山。

あんた、「妹」をつければ何をやってもいいと思っているだろう。

素晴らしい。

しかし、用語と世界を構成する要素がすべて妹に置き換えられているが、小説としては熱血伝奇アクションであるのがまた異様。

この異様さは、確かに『ブラックロッド』の異形さに近い。

『ブラックロッド』はサイバーパンクを、ハードボイルドとオカルトと血塗れスプラッタアクションとリリカルラブストーリーに置き換えた奇怪な傑作であった。

異形は異形だけど、語られる物語はむしろシンプルで力強い。

この作品は、その系譜に連なる作品群の一つと位置付けられることになるのだろう。

異形作家、古橋秀之の活躍を喜びつつ、次の巻を待ち遠しく思う次第である。

追伸。古橋秀之自作の、高橋メソッドによる『超妹大戦シスマゲドン』の宣伝があるので、興味のある人も無い人も見てみるが吉だと思います。見れ。

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