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2005.12.23

『青葉くんとウチュウ・ジン』読了

4840114528
青葉くんとウチュウ・ジン』(松野秋鳴/MF文庫J)を読んだ。

あー…まあなんていうんですか。普通…かな?(なんで疑問系やねん)

なんかMF文庫Jの方向性がよく分からなくなってきたなあ。別段ライトノベルとしてキャラクターを特化させるわけではなく、またファウストのように先鋭と言うかインパクト優先と言うわけでもなく、まさしく普通、としか言いようの無い作品が多いように思う。それが悪いと言うつもりはまったく無くて、堅実というか、あまり目先の売れ線ばかりを追っていないという事でもある。”萌え”なんて言葉は今は凄い勢いで消費されているので、ブームが去るまであと数年(持つか?)と言うところであって、その後を生き延びるためには、”萌え”ではなく”物語”が必要なのだ。その意味ではMF文庫のとっている路線は悪くないと個人的には思う(むしろファウストは危ないかもしれないなあ…。電撃文庫はとりあえず数を出して生き延びるための才能を探しているっぽい気がする)。

もしかするとMF文庫は、10代前半向けのジュブナイルの系譜を受け継いだ存在なのかもしれない。そもそもこの作品自体が、少年少女たちと地球外知性とのコンタクトものと言うまっとうすぎるほどにまっとうなジュブナイル的な要素を持っているわけで、しかも主人公の成長物となっている。たしかにジュブナイルだなあ、これ。

電撃文庫と正面から遣り合っても勝ち目はないし、これはこれで良い判断なのかもしれないと思った(その一方で『ゼロの使い魔』とか、この上なく萌え系小説っぽいものもあるけれど、でもこれはむしろ回顧的とさえ言える作品であって、基本には少年の冒険物であり恋愛ものがあるんだよな)。

で、相変わらず本の内容に全然触れていない事に気が付いた。まあ、正直語ることが無いんですが。あまりにもジュブナイルであり、読んでいる最中は心地よいのだけど、読んだあとに残るものは無い。これは作品がどうと言うよりも、主人公の葛藤に共感出来ないためであって、これは僕が年をとってしまった事と無関係ではないだろう…うぐぐ(自分で言っていてショックだ)。

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» 青葉くんとウチュウ・ジン/松野秋鳴 [ラノベ365日]
『青葉くんとウチュウ・ジン』 松野 秋鳴 MF文庫J 【ある放課後。青葉がふと気がつくと教室ごと星の海の中にいた。こうしていつのまにやら教室に住み着いていた宇宙人と白い巨竜との戦いに巻き込まれることに・・・】 宇宙戦”教室” 唐突に宇宙人に教室ごとさらわれて..... [続きを読む]

受信: 2005.12.24 03:11

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