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2005.11.13

『世界の中心、針山さん』読了

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世界の中心、針山さん』(成田良悟/電撃文庫)を読(以下略)。

成田良悟の初の?連作短編集ですがやっている事はいつも通りの印象ですね。ちなみにタイトルからは例のあれを連想させますが全然関係ないです。エリスンの方とも関係ありません。あしからず(誰も気にしてねえよ)。

いや、しかし、相変わらず面白い。今回の4編の物語は、すべて針山さんと言う平凡なサラリーマンの周辺で起こり、且つ、針山さんは物語の傍観者で有り続けるという設定は、現時点では明確な答えは出ていない。ただ一つ言える事は、もし針山さんが存在しなかったとしたらこの4つ(正確には三つか)の物語を結びつける要因が無くなってしまうと言う事だ。針山さんがすべての物語に関わる事で、それぞれの物語が結びつき、本来は悲劇でしかありえない物語がなんかよくわからないうちにハッピーエンドになってしまうのだ。

それぞれの短編の主人公(針山さんは決して主人公にならない)は、非常に厳しい背景を背負っていて、何とか頑張ってみても不幸にしかなりえない状況にある。そんな彼ら(彼女ら)が、針山さんを通じて偶然(必然?)出会うことで、なんとかハッピーエンドを取り戻すと言うところがこの物語ポイントではないかと思った。

罪を背負い、取り返しのつかない事をしでかしたとしても、それを悔いて贖罪をするならば幸せになる権利は誰にだってある。それを実現するのが針山さんと言う存在であるのかな。このあたりに作者の強烈なテーマを感じました。

いいよね、幸せって(何を突然…でもこれで感想は終わり)。

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